2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
全4件 (4件中 1-4件目)
1
真夏日。全身を汗が滴るにまかせて、読書。少しだけ開けた窓を吹きぬけていく風。やわらかい音楽。薄く淹れたアイス珈琲の香り。至福感。 -------------------自分は、つくづく夏という季節が好きなんだな、と思う。そういえば、もう3年くらい、自宅でエアコンや扇風機を使ったことがない。正確に言えば、客が来たとき以外は、ということになるけれど。一人でいるときは、冷房器具は一切使わない。今日など、軽く5リットル以上は水分を摂取したから、ちょっと体を動かしただけで、どっと汗が出てくる。一日中、シャツから汗が乾くことはない。入浴後は、暫くのあいだ滝のように汗が止まらず、バスタオルが最低4枚は必要。3枚だけだと、全部ぐしょ濡れになってしまい、拭き取れないのだ。しかし、慣れてくると、こういう状態が快感になってくる。水が美味しい。珈琲が美味しい。ビールが美味しい。部屋を吹き抜ける柔らかい南風が、ゾクッとするくらい心地いい。“人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。” ―― 老子うん。夏は、思いっきり暑くて然るべきだ。 ------------------- ところで、減量作戦。52kg 前後で、体重が1か月以上ものあいだずっと停滞したままだった。なので、これはこれで1つのベスト体重なのかと思って、とりあえず減量は小休止することにした。酒をやめるか、筋肉を減らすか、あるいはプロボクサー並みに激しい鍛錬をすれば、もっと減らせるかもしれないが、まあ、今回はこれでいいかな、と。しかし、せっかくだから。最近、カロリー摂取量をどのくらい増やすと、どの程度リバウンドするかという実験を始めてみた。食事や運動量を増やしても減らしても、体重の変化にはそれほど大きく反映しなくなったことに気づいたからだ。たとえば、大阪出張の際なども、駅弁、うどん、たこ焼き、韓国鍋、その他ツマミ類も食べたいだけ食べた。しかし、大食いをした翌日、今までどおりカロリー制限の食事に戻しさえすれば、すぐに体重が減るようになった。<朝の体重の推移> ↑ちなみに、55kg に跳ね上がったのは、昼食に回転寿司を食べたいだけ(12皿)食べて、夜に同僚と焼肉を食べたいだけ食べ、酒を飲みたいだけ飲んだ後、午前3時まで居酒屋で飲み普通にツマミも食べた、翌朝。そんな暴飲暴食をした後でも。2日後には、きちんと体重が元の52kg台に戻っている。不思議。 --------------------画像をアップしたら、「脳年齢チェックゲーム」の広告があったので、やってみた。診断結果: 「あなたの脳年齢は、超17歳です」「超」って・・・・。いや、でもこれ、平均的な17歳未満の子どもがやったら、普通の大人より成績悪くなる気がするけどなあ。。そもそも、「年齢とともに脳力が衰える」というのは完全に迷信であって。池谷裕二をはじめとした脳科学者が言っているように、脳の能力は、アルツハイマー等の病気で物理的に破壊されない限り、実は年齢とともに向上するのだ。『歳をとったせいで、記憶力や思考力が鈍った』と考えている人の多くは、自分達が学生時代には毎日、少なくとも何時間も授業を受けて記憶力や思考力を鍛え続けていたという事実を忘れている。単に、大人になって、新しい物事を記憶するという作業から遠ざかっているからとっさにテストされてもうまく反応できないだけなのであって。何日間か訓練すれば、すぐに記憶能力は元に戻るはずだ。僕自身、毎晩浴びるようにアルコールを摂取している割には、現時点での脳力が、今までの人生の中で最も高いレベルにあると実感している。酒とか、年齢とか、夏の暑さとか、そんなものでは、人間の脳はビクともしないように精巧かつ頑丈に、造られているはずなのだ。“神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、 自分に変えられることは変える勇気と、 そしてそのちがいが分かるだけの知恵をお与え下さい。” ―― マイケル・J・フォックス
Jun 28, 2006
“いまぼくがひたすら望んでいることは――存在すること(to be)なのだ。 どうか忘れないでほしいが、この不定詞は中国語では<他動詞>なんだよ。” ―― ヘンリー・ミラー「南回帰線」 ----------------------- はじめての、大阪出張。・・・とはいうものの、仕事は、実質3時間。なので、この際、せっかくだから思いっきり観光気分を満喫しよう!と、最初から心に決めていた。あいにく、天気は雨だったけれど。 仕事が済んだ翌日、ちょっと足をのばして、明石港に行ってみたり。 明石海峡、雨で景色をあまり楽しめなかったり。 (ちなみに、左の方にうっすらと見えているのが明石大橋。右の方にぼんやり見えているのが淡路島。)それでも、今回の旅では、関西地方の文化に心ゆくまま触れることができたのが、何よりの収穫であった。僕が(あくまで個人的に)感じた、関西と関東との文化の違い。その1:エレベーターの階を選ぶボタンが、外にある。いやぁ、これは、関西文明の方が進んでいるな、と、ずいぶん感心させられた。たとえば、東京のデパートなどでは、エレベーター・ガールがいない場合、(というか、何ゆえにエレベーターで「上へ参りま~す」などという女性が、依然としてエレベーター・アテンダントなどではなくエレベーター・ガールと呼んでも、社会的に許されるのだろう。看護婦と呼んではダメで、看護師。スチュワーデスと呼ぶのはダメで、フライト・アテンダントならオッケー。なぜ、エレベーターガールだけ、だいじょうぶ??・・・と、ちょっと考えてみたんだけれど。理由は明白。エレベーター・ガールというものが、そもそも、日本にしか存在しなくて、西洋には、ないのだ。だから、誰もこの和製英語にだけは目くじら立てない。そういうこと。)ぎゅうぎゅう詰めになった空間の中で、「5階押して下さい」「すいません、9階、お願いします」などと、ボタンに一番近い人にすべてを依頼しなければ自分の降りたい階には止まらないシステムになっている。しかし、関西の(というか、とりあえず大阪で僕が乗った)エレベーターでは、そんな不便は、起こりえない。実に、すばらしいシステムである。その2:エスカレーターでの、立ち位置。Walk left. Stand right.カナダと同じ。東京と逆。(↑だから、何?)その3:道行く人々が、非常に、フレンドリー。というか、なんというか。親切。とても、親切。僕が、四つ橋線の入り口はこっちかな、いや、こっちの方が近道かな、などと悩んで、前からやってくる人(60代とおぼしき男性)に道を尋ねた。すると、その人、どうやら地下鉄のことなど、よくわからないらしい。なのに。「四つ橋線」など、今までの人生の中で一度も聞いたこともない、という表情をどうしても隠しきれない、その人。懸命に、最善を尽くして、僕がどうすればいいかを、教えてくれようとするのだ。僕は、心から丁寧に、礼を言って。その人の教えてくれた方向に進もうとした。と、そのとき。道端に車を駐車し、こちらの様子を窺っていた(らしい)人が、「四つ橋線?」と声をかけてくれた。この人の、「よつばしせん」という発音を聞いて、あ、この人の方が、断然、信頼できそうだ、と、直観的に判断。(ちなみに、最初の人は、僕と同様、「よつはしせん」と発音していた。)この人、なんと、わざわざ車から降りて、わかりやすいところまで一緒に歩いて、丁寧に道順を教えてくれたのだ。もちろん、最初の人のアドバイスは、全く的を外れているとはいえないけれど思いっきり遠回りで。車から降りて教えてくれた人の指示が、やはり、最短距離だった。しかし、どちらのアドバイスも、僕の心には同じくらいに温かく響いた。さらに、もう一度。別の場所で、大阪の地下鉄の非常にわかりにくい標識を見ながら右往左往していると、またも、背後から、にこやかに「どちらへ行かれます?」と、いう声。「新大阪へ行きたいんですけど、、、、JR線と、御堂筋線、どっちがいいかな、と迷ってたんです」そして、この人も、実に的確に、丁寧にわかりやすく、最善の方法を教えてくれた。たとえば、東京だったら。誰かが道に迷っていても、わざわざ自分から声をかけたりはしない。と、いう人が、ほとんどなのではないか。赤の他人に対しては、自分の助けがマイナスになることは決してなく、プラスにしかならないと確信した場合でもない限りは、お互いに干渉しないようにしよう、というのが、なんとなく暗黙にある、東京人の、ごく普通の感覚なのではないか。うん。やっぱり、これは、ひとつの文化なのだと思う。特に。↓こんな恰好のヤツが、標識見ながら、なにやら考え込んでいたら。 東京だったら、「どちらへ行かれます?」などと親切に向こうから尋ねられることは、まず、ありえないんじゃないかな、と。近寄って行っただけで、いきなり警察に通報されることはあっても。
Jun 23, 2006
というか、訪問者が知りたいのは質問に対する答えなのであって、質問自体ではないはずだから、「本当に訪問者が訊きたい20の質問」か「本当に訪問者が知りたい20のこと」などとしなくては日本語がおかしいとは思うのだけれど、借りる身分で何かとケチをつけるのもなんなので(って、すでにつけてるけど)、とりあえず、そのまま拝借。------------------------------------本当に訪問者が知りたい20の質問
Jun 14, 2006
ある人が、断言するように、言った。「今までの人生で、イーサさんほど性格が悪い人には出会ったことがないです」そして、これは、褒め言葉なのだそうだ。-------------何だかんだと悪ぶりながらも、きっと、溢れ出る優しさは隠せないはず。そんな期待を、あっさり裏切られたそうだ。「イーサさんって、ほんとうに優しくない人ですね」「ええ?? そーかなぁ。こんなに愛に満ち溢れているのに・・・優しいよー」「ぜんぜん優しくない」「あぁ、そうか。たぶん、優しいんだけど、その表現の仕方をよく知らない、ということになるのかな」「優しさを表現できない、ということは、優しくないのと同じこととも言えません?」「うーん。。。たしかに」--------------今、思うと。自分自身が、作為のない率直かつ単刀直入な人間関係を心地よく思うあまり。そういうスタイルを、相手にも押し付けすぎたかな。と、いうより。自分が、相手のスタイルに合わせてみようと、しなさすぎたかもしれない。たとえば、だれかに贈り物を渡すときでも。実用性だけを考えれば、面倒な包装紙なんて不要なのだけれど。しかし、それがあるのと、ないのとでは、印象がだいぶ違う。実用的には一見ムダにも見える包装で、きちんと中身を覆ってから渡すことを「優しさ」「心遣い」あるいは「マナー」と、人は云う。省みると、僕は、『包装紙』といったものの存在を、まるで軽んじている。要するに、ずいぶんと無粋な人間だ。そういうことに、なるのかもしれない。--------------とあるモスクにて。「こんなふうに都会の真ん中にあると、一見、ラブホテルみたいだね」などと甚だ失敬な感想を述べながら、中に入る。その美しさに、息を呑む。その場が醸し出す空気に、しばし、現実を忘れる。---------------というわけで。土曜日は仕事の後、昭和ぼたんさんと、渋谷近辺を散策。その後、カフェで、ビールとワイン。夜は、ぼたんさん行きつけのバーで、カクテルやバーボンなど。--------------ぼたんさんと楽天ブログを通じて知り合ったのは、3年前。彼女は、実に、奥ゆきが深い。と、僕は思う。掘れば掘るほど、すごいものがどんどん出てくる、宝の山のような。ブログの文章を通じても、それは十分に伝わってくるのだけれど。他人のページへの書き込みや、自分のページの書き込みに対する返事をいろいろ読めば読むほど、人間とか人生に対する誠実さ、真摯さ、丁寧さ、といったものを、この上なく感じさせる。ときには、不器用にも切なく生を歩む自分自身を冷酷なまでシニカルに貶とす自分がいて。ときには、ひたむきに繊細に生を駆け抜けた自分を、愛しむように回想する自分がいて。そしてときには、それらの自分を、全部ひっくるめて軽く笑い飛ばしてみせる自分もいて。それに、何よりも、誰に対しても、書き込むときは、きちんと丁寧に、心を込めて書いているのが伝わってきて。「実物」は、一体どんな感じで他人に接する人なのだろう、と。かねてから、僕は、その人間性に惹かれていたのだった。--------------話したこと。庄野潤三作品の味わい深さ。透き通った上澄み。家族。科学。宗教。仮説。信念。霊現象。戒律としての礼拝と風呂上りのビールについての一般的考察。ユリ・ゲラーとガリレオのアナロジー。仕事。ヘンな客。サイ型動物の進化的安定性。組織の歯車 vs 一匹狼。目標。人生観。一点集中の強さ。無限の自己肯定。ブログ文学の展望と可能性。旅人作品絶賛。人生的な影響。分析的批判 vs 全面的称賛。<中略> (←自主規制)ほんとうに大切なもの。守られたもの。直観を踏まえた理性が解答できないもの。母親に微妙に間違えて教られたアルファベット。---------------ところで、昼食は食べなかったという、ぼたんさん。彼女が、その日、口にしたものと言えば。カフェで、ナッツを少々。バーで、ドライ・フルーツを少々。それだけをツマミに、空腹のまま、飲む。飲む。飲む。飲む。 ・ ・ ・ひたすら、飲む。ちなみに、睡眠時間は、毎日、3~4時間とのこと。休日には、5時間程度、ひたすら、散歩するそうだ。趣味は散歩、というのは知っていたけれど。5時間、、、って。超人。という言葉は、まさに、こういう人のためにある。---------------終電時刻も近づいた、ほの暗い深夜のバー。2人とも。いい感じで、ほろ酔い。翌日は朝から仕事がある僕のために、彼女が、超人的な理性を発揮して携帯で最寄り駅や電車の時刻などを調べてくれる。一方、僕はといえば。彼女の美貌と柔和な物腰、セクシーな眼差しに魅入られそうになりながらも、超人的な理性を発揮して、そろそろと店を出る心の準備をする。---------------深夜の、代々木公園。曇り空の下、時折吹く柔らかい風。静寂の中を、ふたり。時間が、ゆっくりと流れる初夏。“人生で一番楽しい瞬間は、誰にもわからない二人だけの言葉で、 誰にもわからない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。” ―― ゲーテ
Jun 5, 2006
全4件 (4件中 1-4件目)
1