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2008.10.14

死にたくないな～

(7)

テーマ：子供の一言(495)

カテゴリ：こどものいる風景

今日あったことなのか、昨日だったのか。
記憶が曖昧なんだけれど。

夕方だったと思う。
5歳娘がおいらの胸に頭を持たせかけて言ったひとこと。

「わたし、死にたくないな～
　死んだらママに会えなくなるもん」

その時は忙しさにまぎれて、娘に微笑むだけで終わってしまったけど、
いま思い返すと、娘はどんな思いがあって、そんなことを言ったんだろう。

おいら自身、5歳とひと月半の頃、弟が産まれて、

「死にたくないよー」と本気で泣きついたことがある。

たぶん、弟が「生まれる」ことをきっかけにして、
「死ぬ」ということも話題に上ったんだろうと思う。
そしておぼろげな記憶によると、
「死ぬってどういうこと？」と7つ離れた姉に聞いたのだ。
すると姉は、例外なく誰にでも死は訪れるし、
「死んだら、夜眠った状態がずーっと続いて、いつまでも目が覚めない」
と説明したのだ。たしか。

5歳とひと月半のおいら、その状態をリアルに想像しちゃったのだ。
んで、永遠に自我がなくなることの恐怖に、
幼いながらも、つかまっちゃったんだと思う。

『死ってなに？命ってなに？』
5歳から今まで、ずーっと続いている、おいらの人生のテーマだ。
これを獲得できることが、おいらの人生最大の幸せだと思う。

現在、5歳娘は、5歳と２ヶ月。
おいらが「死にたくない」と泣きじゃくったのと、同じ頃だ。

人生最大の、あの恐怖を、5歳娘が背負っても不思議ではない年頃だ。
自分がそうだったんだから。

あの恐ろしさを、幼い5歳娘に背負わせたくはないけれど、
でもその時が来たら、きちんと受け止めてあげなければ、と思う。

はたして娘は、なにげないそぶりで言っていたけれど、
心の中はどうだったのだろうか。
もしかしたら遠くない時期に、娘に問いかけられるかもしれない。

正直に誠心誠意、
人間対人間として、語れるように準備しておかなければね。。

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最終更新日 2008.10.15 14:33:56
コメント(7) | コメントを書く

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■コメント

かなわないな～

nomame さん

子供の言葉から、
更に奥深くまで思いをめぐらせていく・・・。
やはり女性として、母としての味わいというか、力量というか。
素晴らしいことだと感動すると同時に、
かなわないなぁと脱帽です。 (2008.10.15 12:28:29)

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Re:かなわないな～(10/14)

☆えばさん

nomameさん
＞かなわないなぁと脱帽です。

四六時中、一緒にいますからねぇ。。。(^_^;;
あと、母のプロとして、おいらも６年目だから、
ちーとは成長したのかな、と思います。
でもまだ、母職人としてはピヨピヨです。
この道数十年のベテランには到底かないません。。
(2008.10.15 14:39:16)

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そういえば私も。

さちさん

これを読むまで忘れていたけど、私も同じ年頃の時、「死」の恐怖が突然襲ってきたのを思い出しました。そして娘さんと同じようなことを考え、それよりも両親が死んだらどうしようという不安がどんどん膨らみ・・・母に聞きました。
当時母から「死なないから大丈夫」という返事が返って来たのも覚えています。
子どもながらにそれは嘘だろうとわかっていたけれど、はっきり言って貰えたことで安心して夜眠れるようになったんだわ。
私の場合きっかけが何かは思い出せないけど、色んなことを考えてしまう年頃なのかもしれないですね。 (2008.10.15 19:02:42)

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Re:そういえば私も。(10/14)

☆えばさん

さちさん

いや～ん、さちさんも仲間だったんですね。(^_^;;
結構たくさんの人が、幼少期に「死」という現実に
直面するのかもしれませんね。その後、忘れてる人が多いだけで。。。

>子どもながらにそれは嘘だろうとわかっていたけれど、

うん、子どもだけど、大人と同じで、きちんと分かってるんですよね。
でも「安心して眠れるようになった」ってとこに、
なにか大切な心の部分が隠されてるんでしょうね。
たぶん、お母さんの言葉の中に、
「あなたを一人ぼっちにはさせないよ」という母の深い愛情が
見つかったのかもしれませんね。そーいう強い思いが、
子どもを安心させるんだろうなぁ。
うん、さちさんのお母さんに、感動です。
(2008.10.15 21:58:43)

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Re:死にたくないな～(10/14)

Sally2006 さん

もうもう，本当に私も同じです。

「死ぬってどんなこと？　死ぬ時はひとりぼっち？　生まれてきたのもひとりだった。私は，気付いてみると，外側から見ると，ひとりのひとりぼっちの人間だ。知らない間にひとりで生きてる。いつから？　何の力で？　こわい！！」

５才の頃の夜寝る前の毎晩の恐怖でした。
今でも簡単に５才の時と同じ思いを呼び覚ますことができます。

その恐怖のイメージは，目を閉じると真っ暗な宇宙の中に孤独に存在して，銀河の渦に巻き込まれていくもの・・・
５才の頃からずっとイメージしてきました。

でも，私はこの思いについてこれまで何人かに尋ねてきたけれど，共有できる人になかなか会いませんでした。
これまでに唯一，同じだと言ってくれたのは，主人だけでした。
なんだか，えばさんとも共有できたと思うと嬉しい。

小学１年生の時には，その不思議な恐怖の思いをたしか作文にしていました。
少し大きくなったら，それらを大学ノートに書きためていました。
ああ，あのノート，どこいっちゃったんだろう・・・

５，６才の頃，
生まれてきてしまったことは，ひとりぼっちで劇を演じているみたい，
そんな風に思っていました。

怖くて怖くて，６才くらいの時に，
「どうして生まれてきてしまったんだろう・・・」
と，言って，母を悲しませてしまったことがあります。
ごめんね，ただ『死にたくない，ひとりぼっちが怖い』，という意味だったんだよ～～☆

(2008.10.16 00:55:45)

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Re[1]:死にたくないな～(10/14)

☆えばさん

Sally2006さん

あれま。Sallyさんも仲間でしたか。(^^;
や～ん、もう。
こーいうのって、経験してない人には説明できない感覚なんですよね。

＞その恐怖のイメージは，目を閉じると真っ暗な宇宙の中に孤独に存在して，銀河の渦に巻き込まれていくもの・・・

あぁ、なんか一緒ですねぇ。
ものすごい孤独感とゆーか、無力感なんですよね。
「無限」という大きさの中で、なすすべもない感じ。
よく、夜眠れないときに考えちゃったりしたので、
布団の中で、スーッと闇に沈みこんでいく感覚があります。

先日、この記事内に登場した７つ上の姉から電話があって、
実は姉自身も、４歳の時に死を意識して泣いたんだと教えてくれました。
「お父さんもお母さんも死んじゃうんだ。そして
　死ぬのやだ～と泣いている、この私も、死んじゃうんだ」
‥‥と。まったく同じなんですよねー。

＞なんだか，えばさんとも共有できたと思うと嬉しい。

（＾＾）

＞怖くて怖くて，６才くらいの時に，
＞「どうして生まれてきてしまったんだろう・・・」
＞と，言って，母を悲しませてしまったことがあります。

わははは。お母さん悩んじゃったでしょうね～。
おいらはお産期間の手伝いに来てくれた祖母を
「この子はこんな小さいのにこんなこと考えて泣いて、
　気がふれてるんじゃないか」と心配させちゃったらしいです。(^_^;;

でもSallyさんの言ってる意味、わかる気がします。
歴史上の偉人も、すでにその人生は終わってしまった。
生まれたら、いつか必ずその人生は終わってしまう。
まだ生まれてなければ、まだ終わる順番は後回しになるのに‥‥
でも、もう私は生まれてしまった。。。
みたいなことを思ったことがあります。

なんだかこの話題で私たち、一晩飲み明かせそうですね。(笑)

(2008.10.18 21:43:13)

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Re[2]:死にたくないな～(10/14)

Sally2006 さん

☆えばさん♪

＞ものすごい孤独感とゆーか、無力感なんですよね。
＞「無限」という大きさの中で、なすすべもない感じ。
＞よく、夜眠れないときに考えちゃったりしたので、
＞布団の中で、スーッと闇に沈みこんでいく感覚があります。

そうそう！！！
・・・同じです・・・！

＞なんだかこの話題で私たち、一晩飲み明かせそうですね。(笑)

飲み明かしてみたいねえぇ～～♪
(2008.10.22 11:12:57)

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