Exileの巣穴

Exileの巣穴

December 24, 2004
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ブランチ;せんば自由軒カレー卵いり
おやつ;カップラーメン
夜;サバ塩焼き、れんこんとにんじんのきんぴら、水菜・蒲焼チキンの切り落としサラダ、味噌汁

読んだもの;「この世この生」 上田三四二

今日も夕方までひきこもり
薄暗くなった頃にようやく外へ
「TSUTAYA」で目当てのビデオが見つからなかったので新たなビデオ屋を開拓。好みのビデオがたくさんでうれしい

捜し求めていた「夜になる前に」ともう一本
この前からビデオ屋に行くたびにやたらとタイトルが目に付いてしまう「私は『うつ依存症』の女」を借りる事にした


保育所お迎えまでの時間を喫茶店で過ごすことにして店をさがす。白川通り、ところどころにクリスマスのデコレーション、そうか今日はイブなんだ
こんな日に一人でコーヒーすするなんて、独身時代だったら全身自意識過剰状態に入っていたのだけど、今はどうということなくお店に入る
人の少ない喫茶店、ストーブの近くに陣取って火のぬくもりとカフェオレで生き返る

生き返りつつ、上田三四二の「この世この生」を読み始める
「この本面白かったよ」といって本を贈られる事なんてめったに無いのだけど、ある数年に2人の友から1冊づつ本を贈られたことがある
その一つが「この世この生」、西行・良寛・明恵・道元の死生観についてのエッセイ、贈り主は今アフガンにいる。
昔とかわらず元気にアフガニスタンの大地を跋扈しているのだろう

もう一冊は、道元著「正法眼蔵」、ある数ヶ月私にとっては限りなく大切で、そして今はもう会うことのできない友と初めて心が通じ合った日に「君が読むべき本」と渡された。

『道元』という符牒が私と2人の友をつなげている。
まあ、3人ともお坊様とも仏教とも縁の無い、ちょっとだけネジの締まり具合のおかしい大酒飲みなのであるが、不思議な事に。
扱いようのない気持ちを抱える事になって私はたびたび贈り主の彼の事を思うようになった。


なので、難攻不落の前座に「この世この生」の文庫本に向き合う事にしたのである
ストイックなお坊様たちの死生観について書いた本という前に、頁をめくるともう5年以上前のキタで夜な夜な飲んだくれていた日が甦る。アフガンで私には一生かかっても体験できない事にむかっている彼女の事を懐かしく羨ましく思い出す

この本に書いてある「彼岸・此岸」など考えた事もない。
死んだらそれでおしまい、いつ死んでもいいように今できる事を貪欲に楽しみ・経験を貪る。それが私のスタイルだったのだけど、子供が生まれずっしりと此岸に楔が打ち込まれ、自分の生の限界がはっきり見えて、のびきったゴムの重苦しい時間をどうすごせば、ひたすら首を下げ時間の流れるのをやり過ごすのか、価値のない時間・価値のない生、
子供は限りなく好きだけど、それが心の芯からの喜びになれない。夢の無い未来、ぼんやりした時間



言葉の意味を追うのは次に持ち越して、子供を迎えに行ってあとは寝るまで怒涛の時間

いつものように







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Last updated  December 28, 2004 12:17:51 AM
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