南カリフォルニアの青い空

南カリフォルニアの青い空

2007.07.13
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フランス夢街道


私はフランスには何度も行っている。大学でフランス語も学び(殆ど忘れたが)、フランス人の友達も大勢いるので、フランスに行くと友達とノルマンディーの田舎にある彼女の別荘に行き、そこから又別の友達をさそって、ブリタニア・コースト側にいる友達を訪ねたり、泳ぎにいったり、近所の家のパーティーに招かれたり招いたりして数週間をすごす。つまり、一ヶ所に長期滞在して、いわゆる一般ツーリストの行くような場所にはいかない。

「フランスに何度もいってるのに、ムーラン・ルージュもベルサイユもルーブルも知らないの?」と言われるのもしゃくだから、パリにひと夏いた頃は友達が出勤中はパリ中を犬と歩き回り、ありとあらゆる美術館見学をし、観光バスの日帰りであちこちいってみた。その頃、モンマルトに住んでいた友達の家に毎晩夕食に行っていたので、ムーラン・ルージュは毎日見ていたのだが、ナイトクラブに入るのは市内観光をした時が始めてだった。ちなみにパリジャンの友達は全員一度も行った事が無いという。

そう言うこともあって、竹田洋香さんの『フランス夢街道』は、私のまだ行った事もない所に案内されるような楽しい紀行エッセイの本であった。竹田さんは、楽天とミクシィのネット姫である。

彼女の流れるような文章は読みやすく、適当にはらはらさせられる場面もあり、飾り気がなく正直で自分達の間違いをユーモアもたっぷりに書いてあるので、本当に私自身もその場にいるように楽しかった。風景の描写も上手なので私のように、友達の息子を連れて南フランスにいる姪を訪ねて行ったりしてる人間には、情景がとてもよく想像ができるのである。

竹田ご夫妻は年に数回海外旅行をなさり、世界中をまわっておられるが、この本の旅はネット姫がエッセイ・コンテストに優勝して百万円の賞金をもらい、シトロエンの会社から新車を提供されてその車でフランスを走り回る、という企画のものであった。内容をあまり書いてしまうと面白みがなくなるので省くが、その車が影形もなく消え去ったエピソードにきたときは、結末が読みたくて斜め読みになり、また戻ってゆっくり読み返したほどであった。

フランスで、ドライブしながら旅をなさりたい方、そうでなくともフランスを知りたい方には是非お薦めの一冊である。

France

近代文芸社 





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最終更新日  2007.07.14 01:33:26
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