二階のトイレはアメリカの我が家にあるのと同じ、普通のだ。
ドアを開けると、私を見てげらげら笑い出した。目を丸くして口をあけてたからである。
「ね、馬鹿みたいでしょ?センサーがついててオートマチックにきれいにしてくれるの」と
言った。ドアを開けるだけでトイレのふたもあき、便器の中にまで電気がついたのだ!
もし、大の方をした場合、ものが水に落ちるとすぐに流れるようになっているから、
一体仕事が終わったのかどうかもわからない。(医者の命令で)何か調べなければ
ならない場合、危険であろう。
ネックレースなどは、絶対に落とせない(笑)。

馬鹿らしいと思うものを、妹はなぜ取り付けたのだろう。
長い話を一言でいうと彼女の息子がリフォームの会社に勤務しており、
新型のモデルをテストしてみたかったからだそうで、半分以下の値段で
取り付けてくれたと言う。
「でも、その月の水道料金が1万円にもなってぎょっとしたの。
まあ取り替えてはくれたし、水もアジャストしてくれたけどね、
それでも前より電気代も水道代もあがったわ」と言った。
弟の家のトイレは、こんな贅沢ではないし、オフ・オンスウィッチが
ついているから経済的であり、必要な機能もついている。親友の家のトイレは、
この二人の中間くらいのであるが、24時間、シートウォーマーと、床に
暖房がついている。
そして、公共のトイレの多くも電気をたくさん使う。
これだけではない。お風呂の湯がセットした温度に到達すると、
「お風呂がわきました」と、台所のコントロールが知らせる。
私が何をいいたいか、お分かりになるだろうか?旅日記の13からヒントを
与えているつもりだ。私は良いとも悪いともいわないが、日本人は
アメリカ人と比べると過剰なほどの電気を使っている。
そして「便利の探求」を目指し54機もの原発をつくってしまい、
結果的には現在の放射能問題と向き合うことになったのではないだろうか。
「充分」という意味を考える時が来たのかもしれない。
ついでだが、私は日本で一番高い建造物スカイ・ツリーの上の展望台の
地上450メートル上にもあるトイレも覗いてきた。

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