
「又、蜂の季節になりましたから、門は鍵をかけてあるので、今週から花の季節が終わるまでガレージから出入りしてください」と、私はピアノの生徒にメールをしました。その理由を説明するためには、グレッグの話からはじめなければなりません。
グレッグはアルコール依存症が10年続いて、トラ箱にぶちこめられたり、命をうしないそうになったりをした人。私とめぐり合った日は、しらふ8周年記念日だったそうで、今月で25周年をむかえました。ということは、我々は17年同居しているわけで、彼にとって私が、人生で一番長く一緒に住んだ人間になってしまったようです。
一目ぼれされたのですが、初めの数年は、態度も悪く言葉遣いもきたなく、私は手を切りたくてしかたがなかったのですが、17年後の今は別人のようです。
その頃、彼の生活パターんを眺めてみたら、何でも同じ事を繰り返すので、それを良いほうに利用できるようになったらきっと、それにも依存症になるのではないか?と考えました。それで、コールターのようにどろどろしたコーヒーを毎日3リットルくらい飲むので、私は玄米茶をそばにおいておき、彼がコーヒーを飲むたびに、玄米茶をのんだのです。数ヶ月すると、「ちょっと飲ませてくれ」にかわり、いつの間にか、コーヒーから玄米茶にかわっていました。
私が毎朝、ジョギング(今はスピードウォーク)に出かけるのを笑っていたので、「私より10歳も年下なのに、きっと、走れないんだ!」といったら、「なにを~~、ばかにするな」と一緒にでたのはよいけど、10メートルくらいでギブアップ。タバコをすっていたからです。
「タバコで肺の中にキノコがいっぱいで呼吸が苦しくなるからよ」といったら、「へっ、しったかぶりして。ジョギングなんてバカらしい」といっていた男が、タバコをやめ、今ではどんなお天気でも早歩きをするようになりました。
ほめると、同じ事を何度も繰り返します。例えば、本物のオレンジをしぼって、水とバニラ、カロリーゼロの甘味をいれて、ドリンクをつくるのですが、それが実に美味しいので「オレンジジュリアスとそっくりね、プロなみだ。おいしい」とほめてから、もう、6,7年毎晩それをつくってます。
そういう性格なので、「あら、あの花きれい、色がすきだわ」などといおうものなら、その花づくめになるのです。小さな花ならいざしらず、この写真のように、幅4メートル、高さ3メートルくらいにもなってしまうものだと、裏庭、横庭、前庭、いっぱになってしまうのです。これは、失敗しましたね。そういうわけで、今、この花盛りで蜂だらけなので、ゲートを閉めて、皆さんにガレージから出入りしてもらってるのです。
PR
キーワードサーチ
松島タツオの楽しい家庭料理 札幌在住さんコメント新着
フリーページ