「グッドモーニング!」
今朝ベティーの家のドアをあけ、いつものように寝室のドアの
所で手をふると、
「私、ヒラリーが嫌いになっちゃった!」とベットの上から
ベティーの第一声。(初めて読む方に:ベティーは義母のような人で
週三日ばかり看護をしている私自身74歳で、その会話)
彼女は保守党大統領候補者のコンベンションが始まってからずっと、
CNNをつけっぱなしで見入っているのだが、その前まではヒラリー
ファンで、「私絶対にヒラリーに大統領になってほしい」といって
いたベティーが、ヒラリー攻撃の連続スピーチを見ているうちに
ヒラリーが悪人に見えて来たらしい。
「うん、そうだろうね。それが反対派コンベンションの目的だもの。
つまり、ドナルド側は、ヒラリーを悪人、罪人にしてこんな人が
大統領になったらアメリカは破滅の一途だ!と脅かしてベティーの
ようなナイーブな人達を自分側に引き付けるわけよ。きっと他にも
大勢、昨日のスピーチでヒラリーが嫌いになった人いるとおもうよ。
でもね、民主党のコンベンションまでまってごらんなさい、今度は
ドナルドを悪人化するから。それが選挙運動というものよ」というと、
「そうかと思うと、テッド・クルーズのように、ドナルドに招待されて
いたのに、スピーチの最後では自分の良心に問い合わせて大統領を
選ぶように、って、ドナルドに唾はいたような人もいるし。もう、
何がなんだか分からなくなっちゃった。誰にも投票したくない!」とベティー。
「その気持ち良く分かるよベティー。一番良いのはね、2008年から
どうなったか?というのを考えると良いのよ。2007年頃バブル崩壊
して投資が半分くらいになったでしょ?失職してローンが払えなくて
ホームレスが続出したでしょ?」と私。
「そうそう、私たちの老後の投資も半減した!知り合いの子供達も
大勢仕事なくして出戻って来たって言ってたなあ、そういえば」
「うん、その時は大統領選挙で誰に投票した?」
「私、保守だったけどね、オバマに投票した」とベティー。
「何故?」
「ブッシュがイラク戦争なんか始めちゃって、アメリカは散財したもの、
信じられないほどの若い子達(兵隊)死んじゃったし。老後のお金も
へっちゃったし。オバマなら戦争のない国にしてくれそうだったから」
「それからどうなった?」
「投資はまた、もとに戻りつつあるし、下がった家の値段もあがって
来たみたい。若い子たちの戦死もずっと減ったと思う。」とベティー。
「でしょ? だから、スピーチをうのみにしないで、今の政権は本当に
最悪だろうかと、全体を見て判断することが大事なのよ。
結局は人々は自分達に一番都合のよい人を選ぶのでしょ?例えば税金は
払いたくない、軍隊を拡大したい、炭鉱も石油も維持したい、国民健康保険は
放棄すべし、堕胎はレイプされても違法、貧乏人へのフードスタンプも廃止、
国境の塀を頑丈にしたい、違法でアメリカに住んでる人は全員追い出したい
と思う人はドナルドに投票するでしょうし、国保を維持したい、税金は
収入によって差を付けたい、大学のローンは無利子堕胎は女性のチョイス
自然電力に切り替えたい、男女同権の収入にしたい、移民があって
アメリカがあるとか思う人はヒラリーに投票するでしょうしね。私は
誰に投票しろとは決して言わないけど、ベティーはもう93歳だから
健保も年金も無くならないとおもうから、大統領がどちらになっても
心配は 無いと思うわよ、両方のコンベンションを見て決めたら?
11月まで だ十分時間あるわ」と答えた。
「うん、そうする」
何れにせよ、大統領選挙はまるで人間のスピリットのサーカスを
見てるようで実に楽しい。
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