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March 10, 2025
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3月6日はわの会で湘南江の島駅から藤沢駅までを歩きました。
このルートは昔、大山詣での帰りに江の島弁財天に参詣する道で、
ルート上には管を用いて鍼を刺す「管鍼術」を考案した杉山検校の寄進した江の島弁財天道標が、
現在でも11基残っている。(当初は48基有ったらしい)

湘南モノレールの湘南江の島駅に集合し、スタート。ルートは下の通り。


まずは江の島弁財天道標を見る。
最初に描いた杉山検校寄進の道標の一つである。
元は48あったらしいが、今は11しか残っておらず、そのうちの一つである。


次は常立寺。



ここは鎌倉時代には「龍ノ口刑場」と呼ばれ、処刑された人々を葬った墓域・誰姿森で、
ここに面影塚(墓)をたてて霊を弔った場所であった。
その処刑された人の中で有名なのは、
元寇の際に日本に使者として来た元の国使:杜世忠以下5人である。
彼等はまさか打ち首になるとは思っていなかったようだが、北条時宗の命により斬首された。
常立寺には彼らを弔う為に「元使塚」が1925年に建てられており、
モンゴル出身の力士などが参拝に詣でているそうである。


五輪塔に巻かれている青い絹布は「ハダク」と言い、モンゴルでは敬意の象徴である。
境内には8歳で亡くなった七代将軍の徳川家継(有章院)の為に建立された石燈籠が有る。


このお寺は梅の木が見事なことで有名で紅白の梅が咲き、花びらが散っている。
今の時期にここの見学を計画された幹事さんとガイドさんに感謝。





本堂の脇には六地蔵もおられる。


ここで面白いと言うか趣が有る水栓を見つけた。


注ぎ口は龍の頭である。
また本堂脇の水鉢に花を浮かべており、とても雰囲気が良い。
住職さんの品性がうかがわれる。





「一塔両尊四士」の説明はガイドさんによる。
僕は仏教のことは全く分からないが、「一塔両尊四士」と言うのは日蓮上人の唱えた形態らしい。
中央のお題目には「南無阿弥陀仏」と書かれており、
両尊は左側に「釈迦如来」様を、右側に「多宝如来(たほうにょらい)」様を配置している。
「一塔両尊四士(しし)」は、その一塔両尊に四菩薩を加えた形式。
ネットで調べると、ものすごく難しい理論説明があふれているが、
他国から来た仏教を信じていない(日本人なので神様を信じている)僕にはよく分からない。
そもそも同じ仏教の道を歩む仏様に「位」があるのはおかしいと思う。
まるで階級社会のようだから。
尊敬されるか、尊敬するかは大事だけれども、階級をつけるのはおかしいと思う。
仏教は偉い人が地位の低い人を押さえつける為の宗教のような気がする。

常立寺を出ると寛文庚申供養塔がある。


南関東の庚申塔にはみんな三猿が彫られている。
上の説明に書かれているように三尸に告げられないように三猿を彫っているのだろう。

次は西行もどり松。


文治2年(1186年)に焼かれた東大寺再興の為の勧進の為に奥州に向かった西行は、
途中で千載和歌集を見たくなって引き返して京に向かおうとするのだが、
自分の歌が選ばれなかったことを知って、ここで引き返すのだが、
それがこの辺りだったらしい。

そして、この付近に居た背負い籠を持った子供に「どこへ行くのか?」と尋ねたところ、
「夏枯れて 冬ほき草を 刈りに行く」と麦刈りのことを五七五で巧みに答えたので、
この先にどんな名人がいるのか分からないと驚き、松の枝を京の方へ捻じ曲げて帰ったので、
この松(今の松は後世に植え替えた物)を西行戻り松と言うそうである。
なお、上の説明板にも書いてある通り、
「ほき」とは植物が生長し繁茂する意味の「ほきる」が転じた言葉で、
夏枯れて冬に成長する草とは「麦」のことで、
子供は麦を刈に行くと言うことを洒落て答えたわけですが、
和歌と故実に通じていた西行もすぐには意味が分からず、村の子供に一本取られたのを恥じて、
(多分だから千載和歌集に漏れたのだな。修業が足らなかった。)と反省し、
悔しさから松を曲げて東北に帰って行ったと言うことかなと思います。

次は本漣寺。


創建は推古3年(595年)なのだそうだ。えー!古事記や日本書紀の成立よりも古い?
確かに仏教は伝来しているが、ここは関東。
中国や韓国に近い九州や近畿ならば分かるけれども、本当にここに伝わったのだろうか?

でも開山が高句麗の慧慈(えじ)の弟子の義玄上人だと聞くと、本当かもと思う。
埼玉県の高麗郡のことを考えると有りうるかなとも思うからだ。
さすがに595年は無理だとしても、その70年後の665年頃なら現実的に有りうると思う。

埼玉県の高麗郡は716年に駿河などに居住していた高句麗人達を一か所に集めてできたと、
日本書紀に書かれており、
彼等は日本書紀によれば、天智6年(666年)に百済から逃れて来た人達だそうだからである。
実は百済と高句麗は同じ民族の出で、彼らは扶余と呼ばれている。
白村江の戦いで百済が滅び、その後に高句麗も唐・新羅連合軍に敗れ、
両国の人達はたくさん日本に逃れて来た。
595年はどうかは分からないが、当時は西暦ではなく「十干十二支」を使っていたので、
60年が1周期になっていることから、595+60=655年なので、
推古3年(595年)は無理としても、
その70年後の、白村江の敗戦(663年)の後の665年頃なら、
時期的にその時代で、日本に逃れて来た彼らがここに住み、故郷の寺と似た寺を建て、
その後716年に朝廷の政策で埼玉に移された時に、
寺と弟子達はここに残ったのならば、書かれた創建の時期も665年以降ならば有りうるのである。
百済や高句麗の人達はここまで逃げて来ていたのか。
と言うか朝廷も京の傍には置けなかったんだな。

まぁそれはそれとして、入口には頼朝駒繋ぎの松がある。


文治元年(1185年)頼朝が後白河法皇から送られてきた父義朝の遺骨を受け取った場所である。
遺骨は後に鎌倉の御所近くの南御堂に埋葬されたらしい。

ここを過ぎて、一遍上人地蔵堂跡に行きます。


一遍上人は時宗の開祖ですが、奥州からの帰路鎌倉での布教を信仰の試練と考え立ち寄りました。
巨福呂坂から鎌倉に入ろうとして幕府の武士達に阻まれたが、鎌倉の外なら良いよと言われ、
ここで踊り屋を造って踊り念仏を行ったのがここ。
簡単に言えば反政府デモなんだけれども、
いつの時代も同じで政権から弾圧されると歌や踊りで抵抗するんだなと思う。
つまり、鎌倉時代の「反戦フォーク」だな。

次は本日2つ目の弁財天道標。11も有るのでもう見飽きたけれど一応。


そして次は密蔵寺。


創建は鎌倉時代末期。開山は有弁僧正で、本尊は愛染明王。昔は薬師如来だったらしい。
本尊が愛染明王と言うことで、境内には木暮実千代さんが植えたと言う桂の木が有る。
ドラマの愛染桂は長野県の別所温泉なんだけれども、
昭和12年(1937)から4年間、片瀬町青年団(団長は同寺先々代住職)主催の
「江の島縁起ページェント」で、当時学生だった小暮さんが弁財天役を務めたのだそうだ。
この関係で昭和30年(1955)4月20日に小暮さんが境内に「愛染かつら」の木を植樹したらしい。


この写真、右手奥のお堂は富士見大師。でも興味が無いので写真は無い。
また本堂の写真左手の御大師様の像は、
1周すれば四国八十八ヵ所に参詣したのと同じ利益になると言うので、僕もぐるーと回ってみた。

境内には面白い木が有る。「ナンジャモンジャの木」と言う。


名前が分からなかったので、「なんの木じゃ」と呼ばれているうちにこの名前がついたらしい。

密蔵寺を出て次は馬喰橋。


ちなみに東京日本橋の馬喰町も「馬喰らう」と書くが、こちらは元は「博労町」。
正保年間(1645~1648年)に、馬喰町に改められたらしい。
博労とは伯楽つまり元は牛や馬のお医者さんで、
東京の馬喰町には博労司がいたので、その名前がついたのだそうだ。
なので両者には関連は無い。

次は大源太の辻の庚申塔


庚申塔なんだけれども書いてある字を読むと道標と兼用だな。

少し道を戻って先に進むと新林公園が有る。
子供達が遊んでいるし、今の時期は梅が綺麗。


良い時期に来た。幹事さん、ガイドさんありがとう。
奥には旧小池邸が有る。


豪農の家だな。長崎の祖母ちゃんの家もこんな感じだった。豪農じゃないけれど。
中には昔の田舎の家の雰囲気が残っている。

脱穀機じゃん。TOKIOの城嶋君が使っていたのと同じ。
昔はどこの家にも有ったんだよな。

旧小池邸を出ると、福原家長屋門が有る。


立派な門。
福原氏は三浦一族の出身で、
足利公方・上杉管領・小田原北条・徳川幕府の豪農として権勢をふるった。

新林公園をあとにして、最後は石上公園。
中にこの周辺に散在していた庚申塚や道祖神などが集められている。


説明板にも書かれているように、今は「石上」だが元は「砥上」だったらしい。
もっと昔の奈良・平安時代の記録には「土甘(とかみ)郷」とあり、
元の古い音の「とかみ」に色々な漢字をあてた結果みたいである。
つまり全て宛て字で、元の音は漢字の無かった時代から伝わっている地名なんだな。

この後、藤沢駅で解散した。






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最終更新日  March 11, 2025 12:04:58 AM
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