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2024年11月19日
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カテゴリ: アニメ(た行)



8話

これは高度な話術だ。

バデーニはヨランタとの会話を主導する。

腰が引けてしまっている相手には

それは容易なことなのだろう。

しかし彼女にも今は譲れない一線があるのだ。

危ない橋を渡って異端者になってはいけない。

バデーニはその一線の手前まで踏み込み

一粒の種を蒔いて去っていく。



あとは彼女自身がその種を芽吹かせるだろうと。


拘りが強すぎて人との関わりが下手くそ。

それがバデーニさんだと思っていた。

でもよくよく考えてみたら彼は司祭なのだ。

迷える民の悩みを聞いてそれに対して

平穏な心を与える。

そのために巧みな話術は心得ていても

なんら不思議はないのです。


バデーニはヨランタちゃんが解答者であると

ほんのわずかな会話とその仕草、表情から

読み解いた。



だがそうではない。

オクジー君が標準的一般人であり

バデーニとヨランタちゃんは超越している存在なのだから。

ちなみに私はアニメ視聴者視点で見ているので

ヨランタちゃんこそが解答者だと解りましたけど(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)




種を蒔かれたヨレンタちゃんは

ピャスト伯主催の研究会を盗み聞く。

ー真理ー

ピャスト伯は真理を追究することの重要さを語る。


  ズキューン!!!


それはヨレンタちゃんの心を撃つ。

それは種を芽吹かせる!


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​​








ヨレンタちゃんが動く。

再度バデーニさんの前に現れたヨレンタちゃんは

しっかりとバデーニさんを見つめる。

昨日の怯えているヨレンタちゃんは

そこには居なかった。

彼女がもし小刻みにプルプル震えていたのでしたならば

それは武者震いである。

バデーニは気圧される。

ヨレンタちゃんの無謀とも思える提案に。


だが…。

ここで二人の探求者としての秤のバランスが

遂に均衡を保った。

と、私には見えたり見えなかったり(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧


二人と付き人オクジー君は

ピャスト伯の元を訪ねるのだった。


ピャスト伯がやろうとしていたことは

天動説を完璧に補足することだった!


 ナ、ナニィ!( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )

あんたそっち側だったンかぁーい!


そうではない。

彼が求めるものは真理なのだ。


バデーニさんはここでもまた種を蒔いて

去るのだった。


バデーニたちが去った寝室で

いまピャスト伯の中で天秤にかけられる。

天動説と地動説が。


彼の命は残り少ない。

彼はそっと目を閉じる。


その先で彼が見たものは…。

それは研究所へやって来た頃の若い自分だ。

何を求めてここへ…?


それは走馬灯なのだった。



ー追伸ー

勝手に殺すな!まだ生きとるわい!

ピャスト伯は怒鳴る。


一見頑固に見えるが彼は老害ではない。

若者の言葉に耳を傾けることが出来る。

彼は老いても真の研究者なのだった。


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==ここまで読んだ==
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Last updated  2024年11月19日 06時56分38秒
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