Flatのガンプラ製作日記

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2021.01.24
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「海蝶」です。


海蝶 [ 吉川 英梨 ]

海蝶はそのまま「かいちょう」と呼びます。
「海猿」と対比した名前と言えばイメージつきますかね。
海上保安庁1万名以上いる中のわずか3%しかいないのが潜水士です。

その潜水士に、日本初の女性海上保安官潜水士となった忍海愛の物語です。

女性潜水士第一号ということでマスコミの注目度も非常に高く、

そして、女海猿、ではイメージがよろしくなかろうとおもったのかひねり出したのが
「海蝶」というわけです。
海を自由にひらひらと舞う蝶ということで、言葉は良いのですが、
「かいちょう」ってちょっと読みにくいですよね・・・

そんな彼女は初の潜水任務であと一歩で死んでしまうほどのミスを
犯してしまいます。
父親も兄も潜水士なのですが、二人から心配され、本人も落ち込む。
しかし、彼女は東北の地震で母親を目の前で津波に流されており、
どうしても潜水士を続けたいという思いもあり・・・
しかし、悩んでいるのは愛だけではありません。
父親も兄も同じように悩んでいて、素直になれなかったりするわけです。


刑事部の女性から「あなたは刑事部の人員として才能がある。潜水士よりも」
と刑事部のスカウトを受ける。

一時は海蝶を止める決意をして、周囲に宣言までするものの、

今までお前を一人前にしようと努力してくれた上官、同僚、船の仲間、
お前を励みに頑張ろうと考えていた女性保安官、彼らの気持ちを考えた

さらに、たった1回の任務で海蝶を降りたとなればマスコミの追及も
大きいだろう。
進むも地獄、留まるも地獄だ。だが、決めるのはおまえしかいない。

というような言葉を言われて、悩むこととなります。

そして、父親の窮地に彼女はある決断をすることになります。

なかなか面白かったです。

男性ばかりの職場で女性が頑張ることは並大抵のことではないでしょう。
それは体力的な話もあると思いますが、例えば更衣室を分けないと
いけないとか、そんなレベルの気遣いも必要でしょう。

彼女がラスト、その後にキャリアとして、海蝶を続けることにしたのか、
刑事部に移動することにしたのか、はたまた別の道を選択したのかは
描かれていません。

しかし、ようやく母親の死という悲しみを乗り越え、親子の絆を取り戻した
忍海愛ならきっと良い選択をするのだろうなぁと思えました。

良いラストでした(^-^)





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Last updated  2021.04.03 13:52:04
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