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書籍の感想です。今回は「京都くれなゐ荘奇譚3 霧雨に恋は呪う」です。京都くれなゐ荘奇譚(三) 霧雨に恋は呪う (PHP文芸文庫) [ 白川 紺子 ]シリーズ第3巻です。20歳までに死ぬ呪いをかけられている澪は自身の成長を目指して今回も頑張ります。しかし、呪いをかけた呪いそのものである高良、高良を利用してきた和邇家、逆に高良を祓うことを家命としている日下部家、和邇家の人間だけど、澪を心から心配する波鳥。様々な人の様々な思いが交錯しながら、物語は進んでいきます。澪の師匠役を担っている八尋と祓いに行ったり、高良からお祓いの依頼があり、それが澪の成長のためであったり。高良と澪が動けば日下部家も動きます。しかし、日下部出流は家命だから仕方なく高良の側にいるだけで積極的に何かしようとはしません。澪に協力することは高良を祓うことに繋がる可能性があるので、それとなく情報をくれたりします。なんとなくみんな澪に協力しています。思惑はそれぞれ全く違いますが。今回、日下部出流が協力姿勢を見せたのが印象的でした。後、高良の澪に期待したいけど、上手くいかなかった時の絶望を思い出し、必死に期待しないようにしているところも、八尋じゃないですか、人間臭いですね・・・
2025.08.31
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争2 かえらざるとき」です。【中古】 A君(17)の戦争(2) かえらざるとき 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)前巻で何とか敵を追っ払ったものの状況は相変わらず良くありません。一番まずいのは剛士がなぜ戦うのかという部分に疑問を感じていること。戦争には犠牲がつきものです。要はいかに効率良く死なせるか、が指揮官には必要な資質と言えます。剛士にはそんな覚悟がありません。みんなの命を使ってまで達成したいことがないからでしょうね。そんな感じでウダウダしている間に遊撃隊に好き勝手やられてしまいます。剛士は何かヒントを得られないかと図書館で本を手に取ります。そして・・・盛り上がるところが少ないなぁと思っていたら元々は一冊にしようと思っていたお話をページ数の関係で2冊に分けたみたいですね。怒涛の展開は次巻に期待♪
2025.08.29
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書籍の感想です。今回は「A君の(17)戦争1 まもるべきもの」です。【中古】 A君(17)の戦争(1) まもるべきもの 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)現代で苛められっ子だった小野寺剛士が異世界転生してしまうお話です。小野寺剛士は見た目も運動も勉強もパッとしない高校生。しかし、ただ苛められるだけな訳では無い。やる時は徹底的に反撃しようとする執念深い子だったのです。そんな剛士が転生した先は戦争真っ只中。人間族の国が魔族の国に攻め込んでいます。そこに剛士は魔族側の魔王として降臨します。何とか本国に戻ったところ、剛士は衝撃の自体を知ります。なんと、自分より前に召喚された魔王が40人もいたらしいのです。それぞれの魔王は自分の得意なことで、魔族たちに貢献してきました。しかし、魔族は戦が苦手。個人の戦闘能力は高いものの、集団で戦うには戦略、戦術が重要になるため、なかなか勝てないのでした。剛士はそんな戦争に対応するために剛士は魔王として召喚されたみたいなのです。しかし、剛士自身は争いごとは苦手。なんで自分がこんな役割を、と納得いかないわけですが・・・でもね、自分専属の付き人がびっくりするくらい可愛い娘なわけです。そんな理由ではないかもしれませんが、ついに剛士は魔王として、皆を守るために戦うことを決意するのでした・・・まぁまぁかな。
2025.08.27
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書籍の感想です。今回は「派遣社員あすみの家計簿 other girls」です。派遣社員あすみの家計簿 other girls [ 青木 祐子 ]本編はあすみ視点ではなしが進みますが、これはあすみの周りの人視点で語られるスピンオフになっています。あすみは理空也に騙されて、ほぼ一文無しになってしまうわけですが、その頃のあすみはお金に無頓着で、悩んだら両方買ってしまうような娘でした。まあ、それなりにお金があるうちはまあお金は貯まらないですが、そこまで問題にはなりません。しかし会社を辞めてしまい、定期的にお金が入るあてがない状態だとその呑気さは致命的です。仁子はそんなあすみにカードを使わず、徹底した節約と日払いのバイトを探すよう指示します。安易にお金を貸したりしません。仁子の話はその頃のあすみを思い出して、嫌な気持ちになります。そこから立ち直って行く様は楽しいんですけどね。2話と3話は友だちの菜々花と優奈。どちらも友だちとは言いつつも、微妙な距離感なのですが、菜々花側、優奈側から見ても、あすみを微妙に見下し、他人の不幸に安堵し、他人の幸せを妬む、そんな姿が描かれます。4話は美織です。美織って誰だっけ?と思ったら結婚直前であすみの元から逃げ出した理空也が逃げ込んだ先の女性でした。本編では理空也に文句を言いに行った先で、いきなり出てきて、手切れ金として10万円をあすみに押し付けてきた人です。あすみはさぞ目を回したことでしょう。自分が被害者でお金を返してもらいたいのに、これ以上理空也を困らせないで、とか言われて、10万円で顔を叩かれたようなものです。しかし、美織が何を言っているのか気付いているのに何もしない理空也を見て、あすみもやっと理空也の嘘つき体質を理解します。そして、美織も被害者であることに気付きます。そして、意趣返しのつもりでお金を受け取り、あすみは立ち去るわけですが、美織の役割はたいしたことはないと思ってました。でも美織視点に立つと、あすみは理空也を搾取しながら、SNSには全く違う人格でアピールする悪魔のような女に見えるわけです。それも理空也が誘導した見え方なんですけどね。美織も可哀想なんだな~5話はミルキーのお話です。あすみの周りにはなかなかいないタイプの存在です。ある意味、かけがいのない存在です。ちょっとホッとします。そんな感じの5話です。本編読んでからじゃないと色々分からない部分もあるので、必ず本編読んでから読むことをお勧めします。
2025.08.23
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書籍の感想です。今回は「神様たちのお伊勢参り12 長い旅路の果て 後編」です。神様たちのお伊勢参り (12)長い旅路の果て 後編 (双葉文庫) [ 竹村優希 ]色々あって愛する場所、やおよろずを離れることになった芽依。やおよろずを離れるということは愛する天とも離れるということです。仕方なかったとはいえ、簡単に忘れることなどできません。忘れてしまうことが怖い。でも思い出すと辛くなる。そんな背反する気持ちに引き裂かれる思いで日々を過ごします。そんな時、ある奇跡が起きます。芽依が絵馬に書いたことが祈りとなり、そして呪いとなって皆がそれを叶えるべく動き出します。そして・・・でもその奇跡は、必然だったのかもしれません。芽依が多くの神様に愛されたからこそなし得たのです。
2025.08.20
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身10」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身10」(5-10) [ 香月美夜 ]ここ何巻かは一連の出来事を視点を切り替えて重層的に表現するという手法が取られています。今回もメインはいつも通りマインちゃん視点で各自の視点の短編が描かれます。舞台は貴族院です。そもそも貴族院って何だろうと謎だったのですが、貴族院は聖地なのですね。段々と聖地としての役割が忘れられ、未成年者の勉強の場所と現在は思われています。しかし今回、エアヴェルミーンだけでなく、メスティオノーラも顕現するという凄いことになり、改めて聖地としても存在感を感じます。マインちゃんはお気楽極楽呑気ですが、神の力を借りたことに対する対価は相当なものになりそうな気がします。マインちゃんの預かり知らぬところでランツェナーヴェの者たちの無力化が行われます。マインちゃん視点では当然ここは見えないところなので、「何が起きた?」という感じなのですが、フェルディナンド視点の話を読めば、納得です。とんでもないワルですね(笑)神を欺き、王族を都合良く操り、ダンケルフェルガーの功績をさりげなくエーレンフェストに転嫁する手腕は辣腕宰相という感じですね。ちなみに前巻まではディートリンデが黒幕って意外って思っていたのですが、やはり彼女自身が自分を主役だと思っていただけで、全然黒幕という扱いではありませんでした。離れを夜襲した時に姉のアルステーデを取られた時についでに捕らえたようなオマケ感です。自分がツェントの候補ですらないとわかった時、彼女はどうなっちゃうんでしょうねーさて、次巻は次期ツェントを決める会議の様子のようです。誰がツェントになるのか、マインちゃんは面倒事を回避できるのか・・・
2025.08.19
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書籍の感想です。今回は「東京ゼロ地裁 執行1」です。東京ゼロ地裁 執行 1 (双葉文庫) [ 小倉日向 ]法律には色々問題があると思いますが、納得いかないことの一つに加害者を守る圧力が強いことがあります。もちろん、加害者なら何をしても良いとか言うつもりはありません。しかしそれは被害者が救済され、被害に相当する量刑が下されるのが前提です。被害者やその遺族が我慢しないといけなかったり、迷惑を被るというのはおかしな話です。この小説は民事訴訟の賠償金を反省材料にもせず踏み倒そうとする者たちに超法規的な手段も絡めて強制執行するお話です。仕置人みたいな感じ?ただ、仕置人とは違って一番は反省してほしい、そして被害者を救済したいという思いがあります。なので、加害者が隠し財産を持っていたらそれを探し当て、持ってないなら働かせて返させるなど少々回りくどいことをしています。もちろん、どうやっても反省せず、また同じ罪を重ねると判断した場合は最高刑に処せられるわけですが。悪人がガンガン裁かれるわけで、スッキリするかと思ったのですが、微妙なところです。悪人が裁かれても、賠償金がもらえても、亡くなった被害者は戻ってこないからですかね・・・
2025.08.17
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書籍の感想です。今回は「推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ」です。【中古】 推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ 宝島社文庫/喜多喜久(著者)喜多さんの小説です。推理という言葉がタイトルに入っているとおりちょっとした事件(謎)が発生するのですが、それよりも航空管制官のお仕事小説という側面が強いかもです。でもそれがとても面白いです。航空管制官って一言で言いますが、飛行計画を許可するCD駐機場から滑走路までを管理するグランド離着陸を管理するローカルと別れているというのは面白いです。CDはそもそも計画に問題はないかを確認して、離陸を許可し、グランドに引き継ぐ。グランドは滑走路をどの方向から離陸するかも勘案して滑走路へ案内、そして、ローカルに引き継ぐ。そしてローカルが最終的な離陸を許可するわけです。離陸後はレーダー班に引き継がれます。つばさは航空管制官として活躍する叔母に憧れ、航空管制官になります。早く一人前の管制官となるべく日々奮闘を続けます。そんな中で発生する謎に同期の情報官、大地と共に解明にも挑んでいきます。最初に書いたように謎の方は些細なものだし、解決もそこまで難しいものではありません。でもそんなことが気にならないくらい航空管制官のお仕事の話は楽しいし、つばさの成長も見ていて楽しいです。ラスト、叔母から出された謎、「航空管制官にとって一番必要なもの」というものにつばさなりに答えを見つけたところはとても素敵でした。
2025.08.16
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書籍の感想です。今回は「スライム大公と没落貴族のあんがい幸せな婚約2」です。スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約 2 (HJ NOVELS) [ 江本マシメサ ]前巻で無事婚約ができて、結婚は1年後となりました。それまでフランセットはガブリエルとの仲を深めること、そしてスプリヌに名産を産み出す事に熱心です。フランセットが立ち上げたアヒル堂のお菓子は王都でも大人気です。そんな中、魔物大公会議に持っていく品を考えてほしいとガブリエルに頼まれます。ガブリエルに頼ってもらいたいと思っていたフランセットはとても嬉しかったでしょうねーで、色々探しているうちにボンボニエールという陶器に辿り着きます。Noritake ノリタケ ボンボニエール 蓋物 小付 金の実 T54805/AC395 AC394/T54805 銀の実 T54805/AC395 AC395/T54805昔、スプリヌで作っていたらしい。というわけで、その職人に頼みに行ったところ、作ろうにも作れない状況らしいです。何でも材料の取れる洞窟にスライムが居座っているとのこと。ここはスライム大公ガブリエルの出番ですね。退治するだけでなく、ユニークスライムゲットです。スライムって思った以上に可愛いですよね。モンスターとしては弱いか、厄介か、面倒なだけの存在ですが、仲間としては変幻自在だし、ユーモラスです。ボンボニエールを使ったお菓子は見た目も可愛く大好評です。フランセット楽しそうで良かった。読んでて楽しくなる小説です。
2025.08.14
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書籍の感想です。今回は「神様たちのお伊勢参り11 長い旅路の果て 前編」です。神様たちのお伊勢参り(11)長い旅路の果て 前編 (双葉文庫) [ 竹村優希 ]色々な障害を乗り越えてやっと穢れを祓うことができた芽依ですが、今度は牛頭天王に目をつけられてしまいます。因縁かと思ったのですが、人である芽依が人でもない何かに変化しつつあることを危惧してくれているようです。しかも完全に人でなくなってしまえば人の世界にも居場所がなくなってしまうとのこと。牛頭天王からかけられた病から逃れるためにかつて牛頭天王からアイテムをもらった一族を探す旅に出ます。その旅の苦労の話かと思ったのですが、旅自体はあまり苦労なくアイテムを持った一族に出会うことができました。この巻のテーマは全てを知った上での「選択」です。その一族の娘になれば病から逃れる事ができます。しかしそれは元々の親との縁が完全に切れてしまう事を意味します。両親、特に父親に悪いイメージしか持っていない芽依ですが、ある人に両親の真実を教えてもらいます。それを知った上で選択をしないといけないのです。人の世界との縁を切り、愛する天と一緒に暮らす選択をするか、人の世界に戻るか・・・天と一緒に暮らしたいところですが、牛頭天王は退けられても、今後また別の神様がまた芽依を排除しようとするかもしれず、過酷な人生になりそうです。果たして芽依の選んだ選択とは・・・というわけで、次巻が最終巻らしいです。選択の結果はどうなるのでしょうかねー
2025.08.13
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書籍の感想です。今回は「スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約1」です。スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約 1 (HJ NOVELS) [ 江本マシメサ ]公爵というなかなかの爵位を持っていたのに急きょ国外退去を言い渡されてしまったブランシャール家。皇太子の婚約者だった姉は母親の母国に退去したが妹のフランセットは下町に居残ることにしました。権力者の一言で生活が変わってしまう貴族界に嫌気がさし、一人で生きていこうと思ったわけです。そこで7人しかいない大公の一人、スライム大公に見初められたフランセット。婚約し、大公の治めている土地に移住します。そこはスライムが跋扈し、ジメジメしていている陰気な土地と大公だけでなく、領民も思っているようでした。しかし、フランセットの見方は違います。テイムしたスライムは優秀だし、王都では滅多に取れないキノコやハーブなど、特産になりそうなものが色々あるのです。もちろん、大公ガブリエルの事も好きになり、スライムであるプルルンの事も好きで、領地のために頑張ろうと思うのでした。面白かったです。1巻では婚約までなので、2巻は結婚なのかなぁ。
2025.08.09
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書籍の感想です。今回は「やめるな外科医 泣くな研修医4」です。やめるな外科医 泣くな研修医4 (幻冬舎文庫) [ 中山祐次郎 ]経験も増してだいぶ医師らしくなってきた雨野。同時に難しい仕事も増えていきます。例えば患者や家族への説明や治療方針の説明をするといったことです。今までは主治医とは言え、上司の佐藤が説明して雨野は同席するだけみたいな感じでしたが、最近は説明よろしく、みたいに言われてしまいます。任されるという事は信頼されつつあるということでもあるのですが、難しいことは難しい。例えば腸に穴が空いてしまっている患者さん。すぐにでも手術をしないといけないのですが、なぜか手術を拒否します。そんな患者さんを説得しないといけないのですが、まだまだ直球勝負しかできない雨野は苦戦続きです。ますます医師として頑張ろうと思う雨野は医師としての成長にばかり頭がいってしまい、2ヶ月ぶりにあったはるかともギクシャクしてしまいます。結局はるかから別れを切り出されてしまいます。雨野の周りには可愛い女の子が複数いるのですが、はるか・・・別れた葵・・・癌患者、余命わずか凛子・・・病院の後輩医師という感じで近いような遠いような微妙なラインです。そしてとうとう葵の病状は進行し、ついに・・・葵とは凛子も仲が良かったので、2人とも涙が止まりません。それでも、それでも、外科医を続けることを誓うのでした。辛いね。
2025.08.06
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書籍の感想です。今回は「魔王のアトリエ 奇跡のアクセサリの作り方」です。魔王のアトリエ 奇跡のアクセサリの作り方 (富士見L文庫) [ 坂 ]タイトルのイメージとはちょっと違うお話でした。魔王ヤミは人間との戦争に嫌気がさしていました。望んでいないのに、「あなたのため」と言って部下は戦争を止めようとしない。そんな時、勇者ルクスが魔王の城に忍び込み、ヤミの前に現れます。ヤミは戦争を終わらせる好機と感じ、ルクスに「私を殺して」と頼みます。悪い魔王を想定していたルクスは戸惑い、ついには魔王を倒したことにして、戦争を終結させ、ヤミと片田舎で暮らし始めます。しかし程なくしてルクスは病没してしまいます。ルクスに希望を感じていたヤミは再び絶望しかけますが、生前双子の弟がいると言っていたことを思い出し、遺骨を弟に届ける事を決意します。遺骨を届けたら、もう思い残すことはない。そう思っていたのに、死ぬ事ができません。ルクスの最期の言葉「生きろ」という願いは呪いのようにヤミを押し留めます。行く当てのないヤミはアクセサリ工房を営むルクスの弟レイの元で暮らす事になりました。もちろんヤミが魔族であることも、さらには魔王であることも内緒です。そんなある日、レイの作ったアクセサリを触るとヤミから魔力が漏れ出し、不思議な力を付与できる事が判明します。今まで自分の魔法は人を傷付けるためのものだと思っていたヤミは初めて人を幸せにできることに気付きます。ルクスへの思い、レイへの思い、魔族の仲間への思い、そして人間への思い。人間と魔族が共存できる世界を願い、自分にできる事がないかもがき続けるヤミのお話です。異なる種族の共存とか、自分の力をどう役立てられるかの悩みなどのお話であり、魔王のアトリエという感じではないんですよね~まあ、でもみんなが少しずつ幸せに向かって努力する姿は読んでて楽しいです。
2025.08.04
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身9」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身9」(5-9) [ 香月美夜 ]前巻の続きでアーレンスバッハとの戦いです。マインちゃん&フェルディナンドはゲルラッハで大暴れしているグラオザムとの戦いです。レッサーバスに入っていれば傷つくことはないと思っていたけど、レッサーくんが攻撃されることで魔力が吸われてしまう事態に焦るマインちゃん。相変わらずデタラメな方法で何とか命拾いしました。さて、いよいよラスボスのゲルギオーネとの最終決戦かと思ったのですが、そのはエーレンフェスト防衛チームで撃退したようです。何か呆気ないと思ったら、ゲルギオーネはラスボスではないみたい。ディートリンデと彼女を利用しているランツェナーヴェの方々が本命みたい。そして、彼らに協力するあの方も・・・お気楽勘違い貴族のディートリンデがラスボスというのは意外でした。まあ、彼女は利用されているだけかもしれませんが。アダルジーザの実という言葉がそういう意味だったとは恐ろしいことですね。それにしても、メスティオノーラの書を持っているというアドバンテージで王族もランツェナーヴェも圧倒するのかと思っていたのですが、今回のラストを読むとそのアドバンテージも危ういかもしれません。王族は古語が読めないので、相手になりませんがランツェナーヴェは人を即座に魔石化する毒を持っていたり、魔法を遮断する布を持っていたり、侮れません。古語も読めるのかなあ。そうなると、誰が正当な王として君臨することになるのでしょうか。
2025.08.02
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書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得 百人組頭仁義」です。三河雑兵心得(11) 百人組頭仁義 (双葉文庫) [ 井原 忠政 ]百人組頭になった茂兵衛です。偉くなったものの、未だに「元百姓が・・・」という僻みも強く、侍大将への昇格は無しに。時代は戦いの時代から秀吉治世の時代へと移りつつあります。ある意味、平和な時代が近付いているわけです。惣無事令が出され、私闘禁止、秀吉が許可した戦いのみ許可という布告に日本から戦いは減っていきます。とは言え、秀吉の下に付きたくない人もいるし、秀吉の裁定が公平である保証もないので、反発する武将もいます。茂兵衛に、徳川家に、影響がなければ良いのですが、こんなに大きくなった徳川家に無関係なことはあまりありません。そして面倒事が起きると茂兵衛が駆り出されます。北条の惣無事令違反に巻き込まれないように真田に縁組をさせたりします。徳川側の姫は平八郎の娘です。平八郎は根っからの真田嫌いです。そんな平八郎に真田の長男への縁組を話せば揉めるに決まっています。もちろん、報告役は茂兵衛。危うく平八郎に絞め殺されそうになります(笑)輿入れの使者にも茂兵衛が選ばれ、その後、北条との騒動にも巻き込まれます。真田の策略のようにも思えます。本当に茂兵衛を撃ったのは北条なのかなぁ。茂兵衛に当たった、しかし、無事だったという事実はものすごく虫の良い話で、真田が仕掛けたようにも思いました。ラスト久々に石川数正が登場。秀吉方に寝返ったことになっているため、茂兵衛もなかなか話しにくいのですが一芝居打って、数正と密談する機会を得ます。数正はスパイというほどでもないけど、徳川家を見限ったわけでもない仲裁役というポジションとして描かれています。史実としては分からないですが、秀吉が徳川家に無体な決定をしないように潜り込んだという解釈はありですよね。
2025.08.01
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