Flatのガンプラ製作日記

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2021.05.04
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「私の幽霊 ニーチェ女史の異界手帖」です。


私の幽霊 ニーチェ女史の異界手帖

モノノ怪、というかちょっと不思議な話、という感じですね。
完全なモノノ怪、というわけでもなく、怖いお話でもなく、ほんわか
素敵な話が詰まっています。

表題作の「私の幽霊」は東京の出てきた日枝真樹子は高校の時の同級生に
高校の近くの丘に真樹子の優勢が見えると連絡を受ける。

「自分の後ろ姿」を模した存在がいる。
しかし、幽霊というには特に恐ろしいこともなく、動きもせず、反応もせず、
ただそこに立っているだけ。
そんな不思議な存在について「日本の不思議なものを調査しまくっている」
という栖大智という博物学者にその正体を教えられ・・・

みたいな話です。
誰かのいたずらとかそんなのではなく、ちょっと不思議な存在がいるという
前提でお話は進むので、輪が進むにつれ、不思議な世界に連れていかれます。
もしかしたら、いるのかな、なんてちょっと思うようなまったく現実離れは
していない、けど、超常といえるような、そんなお話です。

ちなみに私は「昨日遊んだ子」という話がものすごく好きです。

ある日目が覚め、お母さんに「おはよう」と声をかけ、お父さんにも
「お父さん、おはよう~」と元気に声をかける。
驚いた顔のお父さん、なぜか涙ぐんでいるようにも見える。
そして、学校が楽しいと答えると、ケーキを買ってきてくれるという。
不思議なお父さん。



義姉が学校に行くと、なぜか友達と歩いていたと言われる。
彼女はずっと家で本を読んでいたはずなのに。
記憶にないことを周囲から次々と言われ、混乱するが、それは
山っこと呼ばれる不思議な存在と遊んでいたから、なのだそうだ。

そんな山っこのことをずっと忘れないと誓って、20年以上の
歳月がたった時、急に彼女はあることを思い出すのでした。

山っこが悪い子ではなく、友達が欲しいだけなのも安心です。
色々な伏線が綺麗に収束して、とても素敵でした。





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Last updated  2021.05.04 14:30:13
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