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一冊目は、もう何日も前に読み終えていたのですが。
これ↓
ひいちゃんにっき by 河上 昌樹さんとひいちゃんファミリー
ご存知、ひいちゃんパパさんこと河上昌樹さんの ブログ がそのまま本になったものです。ひいちゃんパパさんはNHKハートをつなごうの発達障害関連番組にも出演されて知名度は全国規模(いや、むしろネットを通して世界規模かも?)になっていますが、息子さんの光くんとの日常を素朴にわかりやすく飾らずに書かれていてとても読みやすいし、わかりやすいし共感を持てるものです。
難しい専門書よりも具体的な例がたくさん(日常の一こまですから)出ていて、その時の周りの反応がまた楽しいのです。あまりあわててないと言うか、むしろその特徴を楽しんでいるってすごいことです。
つい楽しむ余裕がなくなりがちですが、できるだけ楽しく暮らしたいものです。
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さて、もう一冊は、まだ読み始めたばかりですが、コレがかなり良いので先にご紹介しておきます。
『<できる>子どもの育て方』メル・レヴィーン著矢野真千子訳 /ソフトバンクパブリッシング
すごいタイトルですけど・・・
帯には-----------
「大切なのは、子どもの抱えている問題とその原因を正しく知ること、一人ひとりに合った学習プランを作成すること。画期的な成果を上げた実例を詳しく解説!」
「子どもが<書けない><話せない><宿題ができない>のには原因がある*<できる/できない>の謎を明らかにする----これが21世紀の教育の課題だ。」
--------------------とあります。
著者は、子どもの発達、行動、学習上の問題を扱う小児科医です。
著書が30年間に見てきた子どもたちの特徴とその原因を細かく分析検討し、どう対処してきたかを実例で示しています。
専門家の話ではありますが、すごく具体的で細かいのでよくわかります。
これから全部読み終えるまでまだ時間がかかりそうですが、読み進むのが楽しみです。
そんな中で、指先の不器用な子どもの場合、字を書くことが困難になるのは手先の微細運動が苦手と捕らえがちですが、微細運動ができるのに書けない場合もあると言うこと。その原因は運動(手指を動かす)の順序を記憶し出力することが困難だったり、統合運動が苦手だったりすること。手先の筋肉は脳から遠く離れていて、脳から遠距離電話をかけられているような状態だと言うことです。それによって手先の筋肉を上手く動かせなくなっている子どもがいて、手先よりも、手首、手首よりもひじを使って書く場合があると言うのです。手先を細かく動かすよりも手首やひじを動かす方が楽なのだと言うことです。
確かに**学級のAくんは、手からひじまでを机の面から離して浮いた状態で書いていました。書くときに手の下を机にぴったりつけることを声かけするようにしたので最近はずいぶん上手に線がなぞれるようになりました。
わっち☆も、鉛筆で書く字よりもお習字の方が上手に書けるというのは、手の先を動かさずに手首やひじを使って書けるからなのかもしれません。
もう一つ。こんな風に字を書くことに苦労している子どもは発音も苦手なことが多いと言うことです。
これもなるほど~!と思い当たります。(Aくんも、わっち☆も、Cちゃん、Dちゃんも)
書くときのどの筋肉をどの順序でどの程度動かせば良いのか混乱するのと同じで、発音する時にどの筋肉をどの順序でどの程度動かせば良いのかわからなくてうまく発音できないと言うのです。
また、字を書くときに自分で書く鉛筆の先を間近で(顔を近づけて)見ながら追わなくてはいけないのでそれ以外のところに注意が向かず、バランスよく書いたりすることまで気がまわらなくなるのだそうです。(鉛筆を落としたりすることも多いとか)
色々具体的な検証があって、なるほどと思うことばかり。
全部読み終えたらまたあらためてアップします。