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わっち☆やヤッピー☆を迎えに行った時に、駐車場で待っている間に読んだりしていたので、読み終えるのに何日もかかってしまいました。
昨日はお医者さんに行った時、待ち時間が1時間程あったので読み終えました。
著者はOT(作業療法士)の先生です。
この本の中でのキーワードは
「感覚防衛反応」
「感覚」には「触覚」も「聴覚」も含まれます。
”自分から人に触るのはいいけど、人から触られるのを嫌がる”
”爪切り、耳掃除、首周りを触られる、歯みがきをされるなどを嫌がる”
とか
”特定の音に対して耳塞ぎをする”
なんていうのも含まれるそうです。
わっち☆が以前、泡が足元に触れるのを嫌がって、シャンプーした時に流れてくる泡にあわてて逃げたり避けたりしていたのもこれだったのでしょう。
この感覚防衛反応は、「そっと触れられるのはダメ」でも「ギュッと強く刺激されるのなら大丈夫」なのだそうです。
わざとギュッとやった方が良いようです。
もう一つのキーワードは
「平衡感覚」
自閉っ子E君は、教室で時々クルクルと回転(立ったまま回る)して遊んでいますが、目が回らないのです。不思議だわ~!と思って見ていました。
E君は、バランスを取るのが好きで、階段のヘリの部分に足を揃えて「おっとっと!」と言いながら落ちそうになるのを楽しむことがよくあったのですが(最近はやらなくなっています)、それはバランス感覚が良いのだと思っていました。
この本によると、目がまわらない事とともに自閉の子の特徴として平衡感覚が無いということが指摘されていました。
平衡感覚の鈍さが、その刺激を求めるために、高いところに上ったり、ぐるぐる回ったり、すぐに離席して走り回ったりと言う多動のような行動に出ることになるのだということ。
なので、ブランコやトランポリンなど激しく運動させた後の方が落ち着くそうです。
その際、一人でやらせるのでなく、誰か大人が一緒に「揺らしてやる」とか「手を持ってジャンプさせる、着地させる」など、意識してやらせることが大事のだそうです。
本当の意味で平衡感覚が良い場合は、ゆっくり動くことができるはずとあり、なるほどと思いました。
勢いよく早く動く方が簡単なんですね。
自転車をこぐ時、早くこいだ方が倒れませんが、ゆっくりこぐ方がバランスを保つのが大変になる、と言うことです。
また、この平衡感覚がしっかり育っていないために眼球運動も未発達になっている場合があるそうです。
こういった状況を抱えたいくつかの事例と、その対処法とその後の様子、その対処法を採用した背景など具体的に上げられています。
読みやすい本なので、私の説明よりもぜひ本を実際に読んでみてください。