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すでに取り上げた 本ですが、とっくに読み終えていたのにご紹介が遅くなりました。
これは実話です。
しかも当事者本人が書いた言わば自叙伝のようなもの。
アスペルガー症候群の2人(男女)の生い立ちと、2人の出会い、別れ、そして再会。
家族や周囲の者たちの対応振りやそれぞれに抱えた困難さによる人生のあらゆる場面でのできごと。
無理解な状態で過ごすことによって発達障害を抱える成人当事者は、いかに生きにくいものなのか、身につまされます。
ただ、救いは、この本人が当事者たちのための会を立ち上げ、自分たちで仲間を救うために奔走すること、それによって自分もその存在価値を再認識して自己肯定感を得られることなど、一つの成功例とも取れる部分です。
子どもが小さいうちは大人になってからのことなど到底想像が付きませんが、今からこういうこともありえるのかもしれないと、予備知識として知っておくには良い参考書になるでしょう。
それにしても、事実は小説より奇なり。
(どうも、ついことわざを使いたくなってしまう今日この頃・・・)