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Feb 2, 2006
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カテゴリ: 人生
崩れた島村元教授の論理 「地震計、北大の所有物ではない」=北海道

 ◆海底地震観測の第一人者 詐欺容疑で逮捕
 「海底地震観測の第一人者」と言われた研究者が転落した。国立極地研究所の前所長で北海道大元教授の島村英紀容疑者(64)の逮捕容疑は詐欺罪。本人は否認しているが、国内外で研究者の不正が続く中、あまりにも不名誉な容疑事実が突きつけられた。研究業績とのギャップに、関係者からは「なんとコメントしてよいかわからない」と困惑する声が聞かれた。
〈本文記事1面〉
 北大への「島村容疑者逮捕」の知らせは、1日午後、札幌地検特別刑事部から電話であったという。
 北大の逸見勝亮(まさあき)理事・副学長は、「本学の告訴をきっかけに逮捕につながったものであり、適正に処分されることを期待する」とのコメントを発表した。
 北大側は昨年4月の告訴に続き、同8月、島村容疑者に地震計の売却代金約2200万円の損害賠償を求める民事訴訟も札幌地裁に起こしていた。
 逮捕容疑が、告訴時の業務上横領容疑ではなく、詐欺容疑だったことについて逸見理事は、「捜査機関にお任せしていることであり、こちらから言うべきことはない」と述べた。
 告訴から10か月目の逮捕。容疑を否認している島村容疑者に対して、逸見理事は、「教育者として、大学人として、その名に恥じない対応をしてもらいたい」と冷ややかに話した。

 島村容疑者は昨年3月、北大からの告訴を前に反論文を報道陣に配っていた。
 それによると、島村容疑者がノルウェーと共同で海底地震観測を始めたのは1982年。島村容疑者らが地震計を持ち込み、ノルウェーが観測船などを提供する形で、同国の国益にかなう海底油田付近の地震観測などを続けてきたという。
 問題の地震計は、島村容疑者が東大理学部に在籍した69年ごろから、自ら作成してきた。町工場や小規模メーカーに図面を渡して部品を発注、大学で組み立ててきたもので、北大の備品ではなく、「部品を自分たちで買い集めた消耗品だ」との認識を示していた。
 これに対し、札幌地検はこれまでの関係者の事情聴取などから、大学の所有物と判断した。逮捕を発表した石田一宏次席検事は、「犯意があったのは明らか」と淡々と語った。
 ◆島村容疑者 外国との交流、北大随一
 島村容疑者は、1972年~2004年11月の間、北大に在籍し、98~02年に初代の地震火山研究観測センター長を務めた。地球環境の変化が真っ先に表れる「極地」が研究の舞台で、日本で屈指の国際派地震学者だった。同センターのあるスタッフは「幅広く情報を集め、知識が豊富。外国の研究者との交流は、北大随一ではなかったか」と話す。
 海底地震計は、3000トンの水圧にも耐える設計で、直径43センチの強化ガラス球に入れられたもの。非常に繊細な観測機器で、高度な製作技術は、島村容疑者が独自に構築してきたものだった。これを、多い時には30個以上も海に沈めて人工地震を起こし、観測後回収して地球内部の様子を探る。
 島村容疑者と一緒に地震計を作り、地震観測をした経験のある研究者は、「朗らかな人で、金にルーズというより、むしろ厳しかった」と話す。
 この研究者が開発した地震計を島村容疑者に見せた際は、「(多数の地震計を使って観測できるように)もっと安い値段で作れないか」などと述べ、先見の明を感じさせたという。
 一方、島村容疑者は地震予知に批判的で、論敵も多かった。予知研究者や政府の努力を、「現代の科学では不可能だと証明されているのに、国民に対してあたかも可能であるかのように伝えているのは許されない」と冷水を浴びせていた。
 「地震予知は進歩していない」「政府は国民にウソをついている」と地震学の現状をバッサリと否定した04年出版の著書「公認『地震予知』を疑う」は、一般市民にも衝撃を与えた。 [読売新聞](2006年2月2日)



★この問題だが、「代金を個人口座に入れて、そのまま」というのが問題になっているようだ。
 しかし、この地震計が開発され、製品がつくられた過程には教授の持ち出しもあるだろうし、もちろん北海道大学の研究費もあっただろう。

 したがって、ベルゲン大学に売却された地震計が北海道大学が所有権・売却権を主張できるものだったのか、それは今ひとつわからないところがある。
 図書など、研究費で買ったものは、退官時に図書館に返納義務がある場合もあるし、ない場合もある。
 老教授や家族が古書店に一括売却している例も多い。それは内規と民法によるもので、刑法の問題ではない。


 島村教授は個人口座ではなく、「研究室の会計用の口座」に入れるべきだった。
 北大に被害を与えたのではなく、島村教授と島村研究室の会計分離が明確でなかったわけで。

 しかし、こういうニュースも流れている。



■メールで隠ぺいを依頼 2000万円詐取の元北大教授

 地震計を売却すると偽りノルウェーの大学から約2000万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで札幌地検に逮捕された元北海道大教授の島村英紀容疑者(64)が、ノルウェーの大学側に金の支払いの隠ぺいを依頼するメールを送っていたことが2日、札幌地検の調べで分かった。既に入手しており、犯意を示す材料として重視している。
 調べでは、島村容疑者は1998年と99年に、ノルウェーのベルゲン大に地震計を売却する権限があるよう装い、約2000万円をだまし取った疑い。
 メールは05年1月に英文で送られた。直前の04年12月に内部告発を受けて北大が調査に着手。学内調査委員会がノルウェーに行くことを知った島村容疑者が、共同研究していたベルゲン大教授に「地震計のお金を支払ったことを証明しないよう強く希望する。支払いが明らかになれば、辞職しなくてはならない」とのメールを送っていたという。(共同通信) - 2月2日19時54分更新



★このメールが本物だとするならば、島村教授の説明は偽証になり、彼は詐欺罪で告発されても仕方がない。
 つまり、彼自身が「地震計は北大の所有物であるから、北海道大学当局に知られてはまずい」ということならば。

 ただ、独立行政法人化される前の国立大学は教官に副業の禁止など、いろいろな制約を課していたから、そうしたことに注意を払ったという見かたもできる。
 もう一つは海外で収入を得たから、脱税という疑惑もあるだろう。
 さて。





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Last updated  Feb 4, 2006 12:23:07 AM
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