再度復活。新25kg減量中 後半戦

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2006.02.02
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 来月には所得税の確定申告期限がやってきます。

 そこで毎年よく聞かれることのひとつに,
(ちなみに私は会計事務所職員です)

● 医療費は使えば使うほど税金が安くなるんでしょ?

というものがあります。

 年末近くなると,テレビや雑誌などでよく取り上げられる話です。

「医療費控除という制度があって,
 医者にかかった費用は領収書を付けて申告すれば,
 その分税金が安くなります」



 これを聞きかじって,
「12月になったからばんばん医者通いしなきゃ」
なんて考えたら,大損しちゃうかもしれませんよ~


 医療費控除とは

■ 納税額を直接減らすものではない
■(最重要)支払額が10万円を超えないと,まったく意味がない!!

のです。


 所得税の制度は,こんな感じです。

=================
 納税額の計算
=================



●{(働いて得た金額)-(そのために払った費用)-(おまけ)}×(税率)

という計算で求めます。
この値が0以下になったら税金を払う必要がないということです。

=======================
 医療費控除額の計算


 医療費控除(控除とは単に「引く,減算する」という意味です)は,
上記の「おまけ」の部分にあたります。
(おまけの種類は他にもあります。配偶者控除とか。)

 しかも,その医療費控除額は

▲ (支払った医療費)-10万円

という計算で求めます。

 医療費が11万円なら,11万円-10万円=1万円,
20万円なら,20万円-10万円=10万円,
ということになります。

 ただし,これはあくまでも「おまけ」部分の金額です。

 これを納税額を求める式に戻してみましょう。

====================
 医療費控除の効果
====================

●{(働いて得た金額)-(そのために払った費用)-(おまけ)}×(税率)=(納税額)
                        ↑     ↑
                (支払った医療費)-10万円 庶民は10%


 これに税率をかけるので,実際に減る税額は

医療費が11万円なら,
 (11万円-10万円)×(所得税率,庶民は10%)=1千円

医療費が20万円なら,
(20万円-10万円)×(所得税率,庶民は10%)=1万円

ということになります。

 どうでしょうか。思ったより効果は少ない感じがしませんか。

==============
 盲点に注意
==============

 しかも,こんな盲点が隠されています。

■ そもそも免税の人には,何の効果もない

 (働いて得た金額)-(そのために払った費用)-(医療費控除以外のおまけ)
の段階ですでに0円以下の場合は,医療費控除の制度に関係なく,
納税額がありませんので,いくら医療費がかかってもなんの効果もありません。

■ 医療費は10万円を超えなければ,何の効果もない

 もう一度納税額の計算式を示します。

 ●{(働いて得た金額)-(そのために払った費用)-(おまけ)}×(税率)=(納税額)
                         ↑
          医療費控除額=(支払った医療費)-10万円・・・※

 ※印の式は,0円以下の場合は0円として扱います。
(税金関係の計算式はほとんどそうです。)

 したがって,10万円を超えなければ,
「おまけ」に組み込まれる医療費控除額は0円です。

 10万円を超えて初めて,
その超えた部分の10%(所得税率,人により異なる)だけ安くなるにすぎません。

===========
 まとめ
===========

 実際には,上記の計算式に出てくる内容が細かく規定されているので,
もう少し複雑になりますが,いずれにせよ,

● 医療費を払うとその分税金が安くなる!

と思いこむのは危険です。

 制度は正しく理解して活用するようにしたいものですね。

P.S. この仕事に就くまでは,医者に行くほど税金が安くなる!!
 と思っていました。無知恐るべし!!

=============
 ちなみに
=============

 今年から,定率減税が半分なくなってしまいました。
これが大きく影響するのは,おまけの部分を減らすのではなく,
税率をかけたあとの税額そのものを減らす部分をいじったからです。

 税額計算の式を改めて示します。

 (納税額)={(働いて得た金額)-(そのために払った費用) -(おまけ)}×(税率) -(減税額)
                           ↑  ↑       ↑  ↑
                           A  B       C  D
 専門用語では,
Aまでの金額・・・所得
B  の金額・・・所得控除(所得から引く,という意味です)
Cまでの金額・・・税額
D  の金額・・・税額控除(税額から引く,という意味です)
といいます。

 税額控除は納税額を直接いじるので,影響がそれだけ大きいのです。

 所得控除(例えば医療費控除)は,それに税率(10%~)をかけたものが税額なので,
その分影響が小さくなります。


*** 今日のまとめ ***

 医薬品は,用法,用量を守って正しく使いましょう。





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Last updated  2006.02.02 12:02:40
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