部落とは違うけど、「けがれたものには近寄らない」みたいな感じが表題からうかがえたので、重たい内容かな、と思いつつ読み進めると、その世界に引き込まれ、思わず涙が出る場面もありました。
久々に文庫を買って読みました。作者の名前がなかなか覚えられません。
古参の入院患者の一人、 秀丸さんは、 殺人の罪で死刑を執行されたが、死亡せず、2回死刑を執行することはできないという決まりにより、自由の身になり、病院でお世話になることになった。あまり聞いたことがないけれど、まれに死なない人がいるそうです。
30年も入院している チュウさん は演芸会の脚本を書いたり、新聞に投稿したりして、病院の中では普通の生活をしている。
知恵遅れというだけで、病院に入れられている、 昭八ちゃん や おフデちゃん 、通院患者で女子中学生の 島崎さん、 など、覚せい剤中毒で元やくざの 重宗 を除けば、みんな精神のバランスをちょっと崩しているだけで、素直で邪心がないんですね。
帚木蓬生 さんの作品は初めて読みました。もっと早く知っていればよかったな~
【送料無料】三たびの海峡 も一緒に買ったので、近いうちに読みます
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった...。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは-。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
『花散る里の病棟』帚木 蓬生 2022.11.28
『守教 』上下 帚木 蓬生 2018.05.04
『ソルハ』箒木逢生 2013.04.23
PR
カレンダー
カテゴリ
キーワードサーチ
購入履歴