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ぼちぼちと読み進んだ恩田さん作品。作品ごとに雰囲気の違う作家さんなので、今度はどんな風なのかぁ?というのも楽しみ。で、今回は失踪、自殺、確執…とストーリーはミステリー風な感じだけど、私的には、旅ものを読んだ気分でした。失踪した一人の男を捜して、奈良を旅する二人の女。その旅の過程で、それぞれの思惑、関係、過去が少しずつ明らかにされていく話なのですが、全編通して、奈良の名所を訪れていて、その土地の持っている雰囲気が登場人物の心象風景と重ねて描かれいます。話そのものの流れはちょっともどかしい感じもするんだけど、それぞれの場所を知ってると、もっと楽しめるのかなぁ、と。奈良のお寺は高校の修学旅行で行ったことしかないけど、同じ旅行で回った京都のお寺と違って、素朴な感じと、土地くささを感じたのが印象に残っていて、この本を読んで、またゆっくり回ってみたいなぁと思いました。さて、明日からは新しい職場です。今日、ちょろっと様子を見に行った感じでは、「パニック」の一言のような状態だったので、ちと不安ではありますが…。それはそれで頑張れるかな、と。こういう状態での持久力にはなぜか自信があるので、意外と仕事も遊びも充実した時期になるのかもしれません。がんばるぞ~。
2006.03.31
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「…ものがたり」シリーズになってるらしい作品のまず一作目です。いろんな作品でなんとなくは知っていた西原さんの売れっ子漫画家になるまでのお話。今まで読んだ作品の中で、全編通して切ない感じが漂ってたのは初めてだったかも。東京に憧れていた田舎の女の子が、お金もなくて、仕事もなくて、どれだけ切ない思いをしていたのかも伝わってくるし、なんか、頑張らなくちゃなぁ、という気にもなりました。年度末ということで、人事異動に職場の人たちの気もそぞろだったこの頃。それどころじゃないぐらいやることはあるのに、正社員の人たちは異動の話ばかりして、仕事にならなくて、残される契約社員の私ともう一人だけが必死に仕事をこなしてる状態で悲鳴をあげてる感じだったんだけど…。今日発表になった人事異動、なんと私も異動に…。全然考えていなかったので、しばしパニックに。っていうか、異動した後、残されるメンバーが大丈夫かなぁ、という感じ。っていうか、なんで契約社員が後をよろしくね~的になんでも任される状態になってるの?と思うけど。残されたあと数日、めぇいっぱい片付けていかないといけない、と気持ちを引き締め直しているところです。
2006.03.28
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広島市現代美術館で開催されている「I-TOON CAFE」展を観てきました。伊藤有壱さんの展覧会、といっても、アニメーション好きでないとピンとこないかもしれませんが、NHK教育テレビの《プチプチ・アニメ》「ニャッキ!」の制作者です。「ニャッキ!」放送当時から大好きで、録画までして観ていた私としては、伊藤さんの初の展覧会が広島で開催されたことがとっても嬉しい!広島で今年夏開催されるアニメーションフェスティバルでもお馴染みで審査員になったこともあるんですよねぇ。私はこのフェスティバルにスタッフとして参加したことがあるのですが「ニャッキ!」は話題になりつつも、本人はまだそんなにメディアには出てなくて一参加者という感じで広島の会場に来られていた伊藤さんを発見!サインをお願いするなんて初体験だったのですがドキドキしながら頼んだところ、ものすご~く喜んでくださって、Tシャツにサインと、ニャッキのイラストを書いてもらいました。今でも私の宝物です。その後、デジスタのキュレーターや数々のCM、プロモーション・ビデオの制作者として大活躍の伊藤さんですが、そのお人柄は変わらず、ファンとして嬉しい限りです。さて、展覧会ですが、大人、こどもにかかわらず、会場に入ると「キャ~!!!」とおおはしゃぎしてしまいたくなるような楽しさです。ニャッキの制作過程の紹介をはじめ、これまで制作したアニメーションのモデルや、スケッチ、セットがたくさん展示してあります。特にニャッキはいたるところに。箱の中にずら~っと並べられたニャッキには感動すら覚えます(笑)あらためて、アニメーターの地道な作業に頭が下がる思い。会場でそれらの作品を使った映像も流れているので、一緒に観られるのも楽しい。それに会場のディスプレイもすごくキュートです。いやぁ、伊藤さんが広島に縁のある人で良かった。開催は4月9日までなので、あと少しですが、春休みに広島近辺に来る予定のある方、必見です!
2006.03.26
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もう定番という感じで読んでる宮部さんの作品。今回は、いわゆる物の怪といわれるものが随所に現れる短編集。宮部さんの時代劇もの作品の中でもちょっと異色なのでは。お店に奉公に出た人たちが、そのお店に現れる物の怪に翻弄される話が多いのですが、様々なパターンで、色々な怨念があるのだなぁと思わされる作品。決してハッピーエンドではなく、この怨念は一体どこへ…と思わされる結末が多いのも印象的でした。にしても、物の怪になるのは、女性が圧倒的に多いのはなんでなんでしょうね。それだけ女性の方が怨念が強いということなのかしらん?なんとなくわからないでもないけど。宮部さんの作品の中では重すぎるものでもなく読み物として軽く読めるものではある気がしますが実は、“鬼”になる恐さを秘めてる女性の怨念を感じて恐い作品でもあるような気がします。
2006.03.19
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ここのところ、仕事中はず~っと全力疾走のような状態。職場に着いて、コーヒーをカップに注いだまま、一口目を飲んだのは3時間後、みたいな感じ。ふ~。でも幸か不幸か残業はない(できない)職場なので、帰ってぼ~っと読書。久しぶりに海外の作家さん。ウクライナの方だそうです。寺田順三氏のイラストがとってもキュートな装丁ですが、話は全然違います。孤独なヴィクトルは、憂鬱症のペンギンと暮らす売れない小説家。生活のために新聞の死亡記事を書く仕事を始めたが、そのうちまだ生きている大物政治家や財界人や軍人たちの「追悼記事」をあらかじめ書いておく仕事を頼まれ、やがてその大物たちが次々に死んでいく。ヴィクトル本人の身辺にも不可解な出来事が起こるが、新たな住人ソーニャとニーナを加えた3人と1匹の生活を続けるヴィクトル。淡々とした日常と、すぐそばにある不安。その生活が最後に迎える結末は…。欧米各国でも翻訳され人気を得た作品だそうです。あとがきで、翻訳者が村上春樹氏の作品を出されていてあ~なるほどな、という感じでした。最近ストーリー性の高い作品を読むことが多かったのでこういう一種不条理ものがなんだか新鮮だった。「ペンギンの憂鬱」というタイトル通り、もちろんペンギンが登場します。しかも、動物園から譲り受けたという本物(?)のペンギン。名前はミーシャ。で、大事な役回りは演じるんだけど、作品の中では普通にペンギンとして飼われていています。そこがまた不思議な感じで面白い。ペンギンて独特な有り様があるなぁ、と。元々集団で暮らしている生き物なので、生活の中に普通に溶け込んでいて、甘えてきたりもする。でも、犬や猫ほど自分のキャラをアピールする訳でもなくて一人憂鬱症になっていたりする。そういうペンギンの存在がこの作品の中で果たしている役割は大きい。それとこの小説は街や生活に、土地の雰囲気をすごく感じる作品。舞台はソ連崩壊後の新生国家ウクライナの首都キエフ。行ったことはないし、これからも行くことはないかもな、という土地だけどポテトとコニャックが日常にあるとこなんだな、というのは覚えました。(作品中、ず~っと出てくるので)さしずめ日本だと、豆腐と焼酎、枝豆とビールみたいな感じなんかな。食べ物の表現て、日常を感じさせる大事なポイントだよね~。
2006.03.18
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珍しくニュースのことなど。ここのところニュースを見て怒っています。というのも、岩国基地の問題について。今日のニュースは岩国市長の井原さんが、防衛庁など国の機関に住民投票の結果を伝えにまわった、というものでした。しかし、国の反応は、まず国の方針として決定していることに対して住民投票を行ったことに不快感を示し、住民投票の結果に関わらず移転は行い、説明をしていく、というもの。え~と、“民意”というのは、力が無いものなんでしょうかね???堂々と、国が決めたことに対して反対をするな!的なごう慢な発言をしている議員もいたし、小泉さんは「地方の問題と国の問題は難しい」と、何の意味もない発言をしてるし、なんのこっちゃ、という感じです。私の実家は春に岩国市に合併される町なのですが、井原さんの今回の行動は、合併前のパフォーマンスだとか言われてるらしい。でも、このパフォーマンスのどこがおかしいんでしょう?基地が地元にある不便さというのは、経験しないとわからないものでしょうが、実家は知らない人が泊まりに来るとびっくりするぐらいの音がします。窓は震えるし、テレビの音はまったく聞こえなくなるぐらいの音です。最近はまだ少しマシになってきたとはいえ、米兵に車をぶつけられたら、諦めるしかない、というのは常識です。基地のある土地に住む人たちは、そういうことを、しょうがない、と受け入れてきている訳です。でも、だからといって、何もない所に新しく作るのは大変だから、今ある所の人に、もう少し我慢してもらおう、というのはおかしいでしょ?でも、わざわざ住民投票という“正式”な形をとって抗議しても聞いてもらえないのであれば、結局、押し付けられるのでしょう。そうならば、せめてこの決定に関わっている“国”の人は「国のために犠牲にしてしまって申し訳ない」ぐらいの発言をしてみろよ!と思うのですが。日本のためにすることであって、この決定は自分のせいではない、といった風な態度をしている政治家は、自分の地元に基地を持って来てみろ、と言ってやりたいですねぇ。
2006.03.16
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よくお邪魔させてもらっているmicky-momoさんがお奨めされていて、初めて若竹さんの本を読んでみました。「悪いうさぎ」と「依頼人は死んだ」の2冊。でも…ちょうど図書館で借りた順に読んだので、シリーズものとしては逆から読んでしまったようで。あともう1冊「プレゼント」が第一作であるようですね。ただ、シリーズものとはいえ、それまでの話がきちんと紹介されているのでどれから読んでも大丈夫だったみたいです。このシリーズ、フリーの女探偵・葉村晶のお話なのですが、「依頼人は死んだ」は短編物、「悪いうさぎ」は長編物で、私的には「悪いうさぎ」の方が好きだったかな。葉村女史のキャラクターがよ~く描かれているのでじっくり味わった感じ。いやぁ、たくましい女性です。ただ、どれも話の結末は、結構恐い…です。可愛い装丁に惹かれて読んだりすると、びっくりするかも。
2006.03.14
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久々に好みの映画に出会いました。ウルグアイ発のヒューマン・コメディ映画「ウィスキー」。各国の映画祭で評価された映画らしいです。<ストーリー>ウルグアイの町、父親から譲り受けた小さな靴下工場を細々と経営するハコボ 。毎朝決まった時間に工場へ行き、シャッターを開ける。その工場で働く控えめでまじめな中年女性マルタ。長年仕事をしていても、必要以上の会話を交わすことのなかった二人。そこに1年前に亡くなったハコボの母親の墓石建立式のため、ブラジルで同じく靴下工場を営む彼の弟・エルマンが来ることになる。ハコボは弟が滞在する間、マルタに夫婦のふりをしてほしいと頼む。意外にもその申し出をすんなり受け入れるマルタ。そして偽装夫婦の準備をはじめる二人。結婚指輪をはめ、一緒に写真を撮りに行き、部屋も片付けて。そしてエルマンがウルグアイにやって来た。いかにもブラジル人らしく陽気なエルマンと、微妙な夫婦を演じ続けるハコボとマルタ。一緒の時間を過ごすうちに、初めてそれぞれのことを知りはじめる3人に訪れる結末とは…。タイトルになっている“ウィスキー”は、日本で言う“はい、チーズ”という写真を撮る時の台詞です。陽気なエルマンは別として、ほとんど無表情(どちらかというとむっつりしてる感じ)のハコボとマルタが、この台詞で写真を撮る時だけは作り笑いをするのが妙におかしい。妻役と頼むハコボと、それを頼まれて実はまんざらでもない様子のマルタ。それまで、ただのおとなしい従業員の一人としか思っていなかったマルタが、意外に妻役をうまくこなす様子に微妙に心が揺れつつも、頑固に演技を続けるハコボ。陽気で優しいエルマンと過ごすうちに、見えてくるマルタの女性の部分。劇的な展開はない映画ですが、ある程度年を老って、それぞれが自分なりの生活を作っている男女が繰り広げる物語には、それなりの味が出てくるものだと感じさせます。映画の批評では、ジム・ジャームッシュとかアナ・カウリスマキ監督作品なんかが感想であがっていましたが、私的には小津監督作品なんかにも似たような雰囲気を感じました。女性的には、ここまで面倒を見てくれるマルタを今までと同じように一従業員として扱おうとするハコボの意気地の無さと頑固さに憤りを感じてしまったのですがそこは、マルタがやってくれます。やっぱり女性の方が潔いのかも。ウルグアイって、ブラジルとアルゼンチンの間にある小さい国で映画産業もそれほどでもなく、年間60本位しか映画が作られない国らしいです。そんな国で、若い監督二人が作ったのがこの作品らしいのですが、独自の視点と、うまさがあれば、いい作品が作れるんだなぁと感心しました。
2006.03.12
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ここのところ、映画鑑賞も読書もハイペースであれやこれや書きためていることがあるにもかかわらず、今日は思いがけず見てしまったTBSの「青木家大家族スペシャル」について。何を隠そう(?)、私は大家族ものに弱い。この青木家シリーズも、前にも見ていた。大家族ものというと、とにかく元気な子どもが飛び跳ねていて、洗濯物に追われる肝っ玉かあちゃんと、どこか隅に追いやられてる風のとうちゃんが登場するものが定番な気がするけど、この青木家はちょっと違う。兄妹は8人(9人だったか?)いるんだけど、両親は離婚していて、お父さんが育てている。そして、長女のあざみちゃん(17歳)が15歳位から家族のお母さん役となって、家事を切り盛りしている。このドキュメントの主役は彼女。前回は、家族の皆が頼りにしている彼女が、妊娠していることがわかり、シングルマザーとなって、家族に可愛い仲間ができるまでが追っかけてあった。今回はその続編で、成長した愛娘さとみちゃんや、娘の成長を見守りつつ、これからのことに悩むあざみちゃんやお父さんの様子が映っていた。あざみちゃんがすごく綺麗な子で、しっかりしていて、でも、年相応の不安定さも持っていて、それだけでテレビが追っかけるのもさもありなん、という感じなんだけど私がこの家族を見て常々感心するのは、その躾の良さ。大家族で見かける、おもちゃ箱をひっくり返したような家の中や兄妹同士の大喧嘩、といったものは、この家族では見られない。子ども全員を温かく見守るお父さんと、家事をてきぱきこなすあざみちゃんと、それを手伝う兄妹たちの絆がそうさせているのかな?うちは、両親ともまぁまぁ兄妹が多くて小さい頃から、盆正月には総勢20名近く(もっといたかな?)が集まる環境に育ったせいか、大勢の親戚がいて、その中にいると、ほっとかれるようでいても常に誰かがいる、という感じだった。だから、核家族化が進む中で、子どもが特に注目されたり、“個人”というものに極めて敏感になったりするのがちょっと苦手だったりする。“自分”ていうのは、自分が気にすればいいものであってほっといてよ~と思う時にまで、変に気にされるというのはかえってしんどいことってあるんじゃないかな。青木家を見てると、そういう距離感覚を家族の中でちゃんと育ててる感じがして、偉いなぁ~と思う。だが、この番組来週もあるらしい…。2週続けて見れるかな…。来週まで憶えてられるかなぁ…。
2006.03.10
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監督が「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル、主演に「モーターサイクル・ダイアリーズ」などで南米の血を感じさせる俳優として注目されてるガエル・ガルシア・ベルナルということでとっても気になっていた作品。しかも監督の半自伝的物語。ストーリーは…1980年、マドリード。新進気鋭の映画監督エンリケのもとに、イグナシオと名乗る美貌の青年が映画の脚本を手に突然現れる。彼はエンリケの少年時代の神学校寄宿舎での親友。イグナシオは二人の少年時代を元に描いた脚本を手渡し、自分をその映画に出演させてほしいとエンリケに迫る。あまりに変わった友に疑いを感じながらも、脚本の内容にひきつけられていくエンリケ。二人の間では語られることのなかったイグナシオの少年時代の悲劇…。現在の男2人の確執に、イグナシオの脚本を映像にした部分、さらに神学校時代が交錯し、切なさと衝撃の混じり合ったラストへと話は展開していく。神学校、美少年、憂いをたたえた神父…と登場すれば少年時代の悲劇がどういう話なのかは想像がつくと思うのですが、それを追うだけでなく、その後のイグナシオに起こった話の展開のすごさにびっくりです。イグナシオ役のガエル・ガルシア・ベルナルが、生意気で生臭い感じたっぷりの青年役と、艶かしい女装姿を見せる二面性を演じるのも見物。最初から最後まで、禁断の愛の世界を描いている感じなので刺激が強い作品ですが、一体誰が誰に愛情を抱いているのか、ちょっと混乱してしまう感じ。そこには強烈な自己愛もあるような気がするというか。他人への愛を抱きすぎた人は、蹴落とされていく程の自己愛を感じてしまいます。私の好きな女優さんが「トーク・トゥ・ハー」が大好きというのでこの映画を観た時に、あまりの自己愛というか、主人公の身勝手さに、これを愛情と呼ぶ感覚にびっくりしたのですが、この映画も果たしてこれが愛情なのか…と…。自分を愛する感覚がある人でないと他人を本当に愛することはできない、な~んて偉そうに思ったりはしてるのですが、この登場人物たちの愛の形はすごい。強烈です。なんで、映画の紹介にあるように愛を描いた話と思うのには私的にはちょっと抵抗がある感じの映画だったのですが、ただ、この監督って映像がすごいんですよねぇ…。この監督にしか撮れないだろう独特のカラーがあるというか。なので、ついつい惹かれてしまいます。余談ですが、「トーク・トゥ・ハー」を観た人に。あの彼が、あんな役で登場するのにびっくりしますよ~。
2006.03.08
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芥川賞受賞で話題になってる絲山秋子さん初挑戦。この「イッツ・オンリー・トーク」は2003年に第96回文学界新人賞を受賞したデビュー作。作品を読む前にいろんなメディアに登場している絲山さんを見ていてなんとなくおとなしい感じの印象を持っていたので作品とのギャップがあって面白かった。引越しの朝、男に振られた、主人公優子。なんとなく肌のあう町、蒲田で暮らす。躁鬱病になり、キャリアOLから一転、画家となった彼女の日常にいるのは元ヒモの居候、鬱病のヤクザ、痴漢のkさん。付き合い方はいろいろだけど…逃げない、媚びない、イジケない、それが「私」、蒲田流。おかしくて、じんわり心に沁みる傑作短篇集。(「MARC」データベースをちょっと書直しました)なんかね、不思議な話でした。優子の生活は、はたから見るとかなり危ないと思うんだけど(特に痴漢Kさんとの関係とか)彼女の視点になってみれば、全然普通な感じがするので。躁鬱病になったことで、それまで付き合っていた関係が無くなってしまう。でも、人というのは不思議なもので今の自分でつながってくる関係というのも生まれてくる。そういう自分に対して、どちらがどう、ということでもなく今の自分で生きてる優子の生活の様子がなんとなくたくましくて、作品に明るさを生んでる感じの話でした。「イッツ・オンリー・トーク」=ムダ話。ふふっ。なんかわかる気がします。
2006.03.07
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予告編を観て気になっていた映画。全体にブルーの印象の映像で、突然ビュン!と飛んでいってしまう映像だったのかな。あらすじは…愛する息子の死から立ち直れず精神科の治療を受けているテリー(ジュリアン・ムーア)はある日、写真やビデオテープから息子の姿だけが消えている事実に驚愕する。そんなテリーに「初めから子供はいなかった」と言う夫。しかし、その言葉に納得のいかないテリーは謎の追求を始めるが、そこには衝撃の真実が待ち受けていた…。予告編で印象的だったシーンは前半にあっという間に登場してしまい、えっ!こんな早くにばれたら、この後どうなるの?という感じだったんだけど、その予感があたってしまった感じだったなぁ…精神科医役のゲイリー・シニーズとか、テリーを助けようとする女刑事とか、もうちょい話を盛り上げてくれそうな人が登場するのにその人たちのからみは中途半端な感じで終わってしまったし。最後は、ある意味びっくりする結末です。最初の設定が面白そうだっただけにそれを越える結末は作れなかったんかなぁ、と残念。
2006.03.06
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ニコール・キッドマンって本当に綺麗!どの映画を観ても、思わず見とれてしまう瞬間があります。で、そんな彼女がバービー人形のような衣裳でジャケットに写っているのがこの「ステップフォード・ワイフ」。でも映画の中では、バービーちゃん風のキッドマンが登場するシーンは意外と少なくて、ストーリーもそんなイメージとはまったく違った、ちょっと恐いお話。TV局の敏腕プロデューサーのジョアンナ(キッドマン)は担当したTV番組のトラブルの責任を負わされ解雇。そして彼女は夫と子供と新しい土地で新生活をと、ステップフォードという街にやってきた。しかし、この街の女性たちは美しく着飾ってはいたものの、いつもお人形のような笑みを浮かべており、完璧な妻そのもの。ジョアンナはその姿に不気味なものを感じていた。順応してみようと彼女たちの真似をしてみるものの、納得いかないジョアンナが見つけたこの街の秘密とは…この作品はリメイクで、前作はスリラーっぽいものだったらしいのですが、今回は、華やかなファッションと豪華なセットの影響もあってスリラーという感じはしなかったです。バービーちゃん風のきれ~な衣裳を着た奥様がたくさん登場するので、一足早く、お花畑の映像を見てるよう。奥様仲間にグレン・クローズとベット・ミドラーが出演してるのですが、この二人の奥様ぶりが結構笑えます。しかも、この人たちも実は綺麗(失礼!)なのねぇ~と感心。女性が強くなり、尻にしかれる男性が増えてきた結果、この映画のような話が生まれたといえば、あまりにもありきたりなのですが、男性、女性の色々な形の理想像が描かれている映画だと思うと面白いのかな。
2006.03.05
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主演のクリスチャン・ベイルの激ヤセで話題になったこの映画。ようやく観ました。実はクリスチャン・ベイルがどんどん痩せていく話(スティーブン・キングの「痩せゆく男」(だっけ?)と混同してたせいか??)だと勝手に思っていたのですが、クリスチャン・ベイルは最初から激ヤセ状態で登場で、話も全然違うものでした。工場労働者トレバー(クリスチャン・ベイル)は1年間も不眠に悩まされている。彼は、可愛い娼婦と空港のカフェのウエイトレスと過ごす時間が唯一の慰めという無味乾燥な日常を送っている。そんな彼の前に現れた謎の男。その男と出会ってから、彼の周りの歯車は狂い始め、次第に悪夢とも妄想ともつかない世界にはまっていく。なぜ彼の不眠はとまらないのか、謎の男は誰なのか…。ちょっと激ヤセが話題になりすぎた感じもあって(確かにすごいです。30キロ近く減量したらしいし。)映画の内容自体はあまり話題にならなかった気がしますが私的には、結構面白かった。“記憶”もキーワードになっていて、「メメント」とかぶっちゃうかなぁ、とか、謎の男の正体がわりとすぐにわかっちゃうかなぁとか残念なところもあるのですが脚本にしても映像にしても真直ぐな映画だという印象があったというか。なので、クリスチャン・ベイルの激ヤセを「へ~、すごいね」ぐらいで気にしなければ、かえっていい映画なような気がしました。
2006.03.03
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初挑戦の奥田英朗氏作品。「サウス・バウンド」とか話題になっていて気になっている作家さんの一人だったのですが2002年に「このミステリーがすごい!」で第2位だったというこの作品から。主人公は、及川恭子、34歳。優しい旦那、一男一女の子どもたちと、建てたばかりの郊外の一戸建てに幸せに暮らしている。が、ある日旦那の勤務先で放火事件が起こり、捜査が進んでいくうちにその平和な生活に崩壊が始まる。それまで当たり前にあると思っていた生活が壊れていく。信じていた人たちとの関係が壊れていく。その崩壊を食い止めようと恭子がとった行動とは…で、もう一人の主人公が、放火事件を追っかける久野刑事。最愛の妻を事故で亡くし、その傷を引きずり、不眠症に悩まされながらも仕事に追われる日々を送っている。放火犯を追う中での、警察内部での確執、腐り切った上司とのトラブルなど、ストレスを感じ続ける中、唯一のなぐさめは亡くなった妻の母との関係だったのだがその実体とは…てなストーリー。主軸になるのはこの二人の話だけど上下二段組、454ページもある本だけあって他にも脇を囲むストーリーが多々あり、最初のうちは、話がどこへ進むのか全然予想がつかない状態で展開。後半になってようやくメインの話が見えて来てストーリー自体も展開が早くなった。3日間かかって読み終わったけどいやぁ、ボリューム感たっぷりでした。恭子が底なし沼にはまっていくように、身動きがとれなくなっていく様子は、想像がつきつつも、かなり恐い…。久野もまた同じ。追い詰められた人が、はたから見ると一種狂気の世界に入ってしまったように見えるのはこういうことなのではないかと。久野刑事の場合もそうだけど、事なかれ主義で、周りともうまくやりつつ仕事をこなすタイプではない人が職場の中で追い込まれて行くというのを描くのに、警察というのは舞台にされることが多いですねぇ~。そんなすごいとこなのかしら、警察って。それとも、そういう想像力をかきたてる存在なんかな?
2006.03.02
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