2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全10件 (10件中 1-10件目)
1
最近読む時代小説の作家さんの中で好きなのは宇江佐真理さんと、この乙川優三郎さん。乙川氏の本は装丁も好きなんですよねぇ。この「武家用心集」は、現代社会にも通じるテーマを時代小説に仕立てた感じのする短編集でした。自分の仕事と職場内での有り様とか、肉親や世間とのしがらみとか、親の介護のこととか…。それぞれの主人公が深く静かに自分の有り様をみつめ、生きようとしている姿を描いています。この本の中では、親の介護をめぐって兄夫婦と夫の間で板挟みになり揺れ動く女性を主人公にした「しずれの音」が印象に残りました。うちの母親のことを思わせたからだと思うのですが。いつの時代も人が悩むことというのは変わらないものなのだなぁと思ったり。私は乙川氏の文章を読むと、“静謐”という印象が残ります。時代小説好きなのでいろんな作家さんのものを読みますがこの“静謐”さにかけてはピカイチだと思います。時代小説はあまり読まない人でも、いけるんじゃないかな。
2006.01.29
コメント(0)
長引く風邪もようやく最終段階(?と思いたい)の鼻風邪気味に。でもここ数日あまりにも咳をしすぎたせいか背中の痛みがひどくて、今日はお医者で湿布をもらってきました。咳をすると痛いのはもちろん、歩いても痛みがひびく程なので先生にも「他のところも痛み始めてるのでは…」とかなり深刻に相談したのに、呆気無い程軽くかわされてちょっとがっくり。別に…「そりゃぁ、大変だ!」と言ってほしい訳ではないけど普段医者に行かない分、もうちょっと心配してくれても…と思うのはワガママなのでしょうか。それはさておき、以前NHK教育の「トップランナー」によしもとばななさんが出演した時「これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好き」と本人がコメントしていたのが気になって、読んでみたかったのがこの本。あとがきで、「つらく切ないラブストーリーばかりです。」と本人は書いている恋愛短編集です。でも…ご本人がいうほど、つらいお話という訳でもなく私的にはハッピーエンドな印象が強い本でした。登場人物の設定は確かにつらいものが多いのですが、どの話も次につながるものを感じさせつつ終わるものだったし。よしもとばななさんの本は何冊か読んでるけどちょっと苦手なものが多かったんですよね。すごく冷静に人を見ている感じがして私なんかは一緒にいると落ち着かなくなるだろうなぁ、と感じさせるものがあるというか。この本はそういう彼女の攻撃性をあまり感じることなくゆったりとした気分で読めたので私の中でも、彼女の作品の中でいちばん好きな作品になりました。
2006.01.27
コメント(3)
ドラマにしろ、本にしろ、恋愛ものはあまり手を出さないほう。それは、自分が思っている以上にハマってしまい、結構しんどい思いをすることが多いから。でも久しぶりに恋愛ものを読んでみました。これは石田氏が30代の恋愛をテーマに、日常に何気なくあるようなライフストーリーを恋愛小説に仕上げた短編集。確かに劇的な、というストーリーはないけれど、そこはスタイリッシュな石田氏のこと、なんとなくいいな、こういう関係、と思わせたり、こういう恋愛の発展の仕方ってあるかも、と思わせたりするのはさすが、という感じでした。30代が登場人物に多いこともあって、仕事や飲み方や生活の仕方に共感できるところが多いのも読みやすかったのかな。石田氏の作品を初めて読んだのは「池袋ウエストゲートパーク」でドラマの出来も良かったのもあってその後もしばらく追っかけていてそのスタイリッシュな文体が当時は結構好き、だったのですが…先日、久しぶりに「池袋…」を読み返してみてあれ?ちょっと流行りにのってたかなぁ??という印象だったので…ちょっと安心しました。当時は石田さん本人もワイドショーのコメンテイターなんかしたりしてて「……ですよねぇ~」というちょっととぼけた喋り方が妙におかしくて、友人とマニアなモノマネをして笑ってた記憶が…。洋服が好きとかで、ちょっとおしゃれさんみたいな紹介のされ方もしていたけど、私的には、色のバランスとか???と思うことが多くて(今どき白のジャケットとかあまり着ないのでは)作家さんは、書いているもの以外で露出が多くなるのも考えものでは、と思ったりするのでありました。
2006.01.24
コメント(0)
え~、風邪もようやくおさまりつつあります。でも、もうあと一息という感じなのでお休みの今日は家でおとなしく読書。久々の宇江佐真理さん。今回の「桜花を見た」は、遠山の金さんでおなじみ遠山左衛門尉景元や葛飾北斎など実在の人物も登場する短編もの。といってもこれらの有名人は脇役で、主人公は金さんの隠し子だったり、北斎の娘だったりするのですが。別の面でみれば、絵師と呼ばれる人たちと、蝦夷がテーマになっているものが多い短編集でもありました。宇江佐さんの作品では、なんといっても髪結い伊佐次シリーズが好きなのですが、こちらは人気があって図書館でもなかなか見つからないので他のものにも手が出ます。いやぁ、でも宇江佐さんの作品はホントにいい。時代小説ならではの情緒を感じさせる部分と、彼女の描く女性像の潔さとに、いつもひきこまれます。彼女の作品はもう追っかけに近い感じで読んでいるので安心して読んでしまってる感じ。でも今日みたいな風邪ひきさんの時にはちょうどいいのかな。
2006.01.22
コメント(0)
いやぁ~、久々に本格的な風邪をひいてます。何年も風邪とはまったく縁無しだったのですがひく時にはあっけなくひいてしまうもので、変だなぁと思って寝た翌日はまったく声が出なくなってました。熱はないのですが、咳がとまらないのですっかり寝不足。声もなかなか回復せず。医者で点滴もうったのですが、ひいてしまった後ではあまり効果なし。ぼちぼち回復を待つしかないですねぇ。で、家に帰るとず~っとお布団の中で過ごしてるので本だけは読んでます。(これがいけないのか??)今回はちょっとマニアックな(関係者には申し訳ない?)な情報誌。大阪を拠点に活動している「態変」という劇団の情報誌です。態変のHPはこちらhttp://www.asahi-net.or.jp/~TJ2M-SNJY/私がこの劇団を知ってから随分になります。広島での公演をお手伝いしたのが縁でした。障害をもつ人たちが作っている劇団なのですが、金満里さんという女性をリーダーに、全員がその身体をあますところなく使って表現を繰り広げる公演で、当時の私にはかなりショッキングだったのを憶えています。で、この「IMAJU」はその態変が発行している情報誌。主催の金さんが毎回いろんな人と対談しているのですが、その内容の濃さにいつもうならされます。自分を表現する、という世界。とっても魅力的だなぁ、と思います。最近、コンドルズの近藤良平さんをはじめダンスや身体表現が盛り上がってると思うのですがこの態変の追求している世界もピーンと緊張したものを感じさせる独自の世界だなぁと思います。
2006.01.20
コメント(0)
今日はちょっと愚痴っぽくなるかも。諸事情で忘年会がなかった私の職場では先日新年会だった。結構飲み助な私なので、飲み会自体はどんな場でも好きなんだけどここ何回か職場での飲みではブルーになることが多い。それは、苦手な飲み方をする人が同僚にいるから。しかも女性。彼女は飲むと、なぜ?と思うぐらいガードが甘くなる。お酒は強いんだと思うけど、見てて危なっかしいなぁと心配になるぐらい男性との距離が近くなる。もたれかかったり、耳もとでささやくような感じで話してみたり。これがおばちゃんだったりすれば、こっちも「コラコラっ」てつっこみやすいんだけど彼女、モデルのように美人でスタイルも抜群。男性側だって、そんな彼女に甘えられれば嫌な気がするわけがない。まぁ、わりかし仲の良い職場なので、そういう風に酔うのもありといえばありなんだと思うけど………なんだかうざったいなぁ、と思う。職場の飲みでそこまでするか??素面の彼女は仕事もできるし、すごくいい感じなので決して嫌いにはならないけど…そんな彼女の態度を勘違いする男性は勿論いて、結構痛い目にあってたり、私も相談にのったこともある。でも、まだするか??事情が色々とわかる私から見れば彼女のそういう態度も誰でもというわけではなくちゃんと相手を選んでるのもわかるし、本人は誘惑しようとかそんな気持ちは全然なくて、楽しく飲んでるだけなのはわかるんだけど…ちっとは自分がどれだけ綺麗で、魅力的なのか自覚しろよ、と思う。私は職場とプライベートってかなり意識して分けているので厳しいのかもしれない。でも、やっぱり職場は職場であって、どんなに仲良くても、家族や友だちではないんだよねぇ。というわけで、職場での飲み会の後はちゃんと自分なりに飲み直す私なのでありました。
2006.01.17
コメント(2)
な~んだか気になって最近続けて読んでる池永氏の作品。今回は沖縄が舞台の作品。カメラマンの彼氏が遺書とカメラを残して突然いなくなってしまう。彼女の燿子は彼を捜して、彼の故郷の沖縄北部の小さなペンションを訪れる。なぜ彼はいなくなったのか、彼を知る人々は何を隠しているのか…捜し続けるうちに出会う様々な人たちの気持ち、見えてくる彼への思いなどなど。ちょっと詳しく書こうとすると、すぐにネタバレになってしまうような展開の作品なので、あまりあらすじは書けないのですが。基本的には恋愛小説になるんだと思うんですが沖縄戦争のことと、アメラジアン(アメリカ兵とアジア女性の間に生まれたハーフの人のこと)のことも作品に大きく関わってきます。私にとって沖縄は結構縁のある土地だと思っていて、遊びにも何回か行ってはいるけど観光したり、沖縄の友人と会ったりするのとは別に、沖縄戦争でたくさんの人が亡くなった悲しい土地でもあるという印象は小さい頃から持っています。小学生の時に読んだ絵本(タイトルは憶えていないけど)で沖縄の戦争で多くの沖縄の人が日本兵に殺された話のものがあってそれが強く印象に残ってるからかな。多感な時期に見たものが印象に強いのはあると思うけど、他にもいろんな本を読んでただろう中でこの絵本と、もう一つ広島の原爆を描いたアニメーション「ピカドン」という作品は、私の戦争というものに対する人間の愚かさ、恐さ、弱さの認識を形作っていると思っていて。そして、今、大人になって、沖縄とも縁があり、広島では「ピカドン」の制作者である木下蓮三、小夜子さんたちと縁があることに不思議なつながりを感じます。それはまた別の機会の話として…沖縄を舞台の作品を描くというのはすごく難しいだろうな、と思います。なんというか、土地や人が持ってるものが強くって、作家さんの個性まで飲み込んでしまう気がするというか。そんな中、私が沖縄を舞台に作品を書いている作家さんで好きなのは目取真俊さんと池上永一さんという二人とも沖縄出身の作家さん。全然作風は違う二人なんですけどね。またご紹介します。
2006.01.10
コメント(0)
実家に帰ると、高校から大学にかけて読んでいた本がぎっしり。今の活字中毒は電車通勤だったこの頃に身につけたんだなぁ。さて、宮本輝氏の作品の中で人気の高い「錦繍」。昔読んだ時にはピンとこなかったので、私の中ではあまり印象がなかったのですが、10年振り位に読み返してみて、いい作品だなぁ、と。今さら作品を紹介するのも…という感じがしないでもないですが…運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した二人が、10年の歳月を隔て偶然再会。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書きます。作品は二人の往復書簡のみで構成されているのですが、それぞれの経てきた人生、そしてこれからが綴られていきます。この作品は人生経験を重ねるほど味わい深くなるのかも。学生の時には読み飛ばしてしまっていた表現に妙にうなってしまったり、作品に登場する様々な人物が、今の自分の知り合い達に重なったりと以前読んだ時とはまったく違う印象が残りました。実は…この作品の結末が全然思い出せなくて、久々に手に取ったのですが今回はもう忘れないかな(恥)。読み終わった後、暗くなるわけでも、そんなに元気になるわけでもない作品ですがあらためて“人生”みたいなものを考えさせられる一冊でした。
2006.01.09
コメント(2)
まだ正月休みが続いています。今日は思い立って、両親の故郷の島に墓参り。瀬戸内の平郡(へいぐん)という小さい島。柳井港からフェリーで1時間。でも、一日2便しかないので、朝行って、昼過ぎの便で帰るという短い滞在でした。今は過疎化、高齢化が進んでいて、お正月の帰省ラッシュも過ぎた島はほんと~に人の気配がないのですが、私の原点はこの島にあると思うほど、大好きな島。うちの家は母方のじいちゃんが亡くなってからは空き家になっているのですが、親戚関係の人が今でもたくさんいるので、どこを歩いていても声をかけられる感じ。島ならではの情報網(?)も発達していて、こんな短い滞在でもいつの間にか帰郷している情報が伝わっているので帰りには港にみかんやらおイモやらお土産がたくさん届いていました。島のお年寄りは皆元気。今日もお邪魔していたおばちゃんの家で、島でも有名な‘あつかましい’ばあちゃんの話に。そのおばあちゃん、もう95歳位らしいのですが、達者なもの。自分の畑ももっていて、自炊しているらしい。でも長生きな人は楽するのも上手。すぐ人に畑仕事とか頼んじゃうらしい。この間も近所の気のいいじいちゃんに畑の世話を頼んでたけどそのおじいちゃんだって90歳過ぎてるとか。いつかこの島で民宿とかできたらいいのになぁ…と帰郷する度に夢みています。
2006.01.04
コメント(0)
年越しましたね。ここ数年は実家でのんびりが定番になってます。しかし…田舎はホント~に夜が暇です。街にいてもそんなに繰り出してる訳じゃないけど行く場所すら無いというのは淋しい…。なので、寝て、食べて、読書して、食べて、寝て…という日々。こんな生活の中でも、毎日することがたくさんあって座る暇も無いと言っている母にちょっと感心してしまいます。暮れは何とはなく紅白を見ていて広島出身のポルノグラフィティのステージでちょっとした顔見知りのバンドネオンの人やヴァイオリンの人がバックバンドで出ていたのに感動。おぉ、年末も頑張ってるんだぁ、という気持ちとともに普段ふぅ~ん、で、どうなんNHKと思っているくせに知り合いが出るだけで、NHKに出るなんてすごいねぇ!と思う自分もいたりして、自分の小ささを感じたりする年末でした。さて2006年。環境的にも年齢的にも飛躍を目指そうと高い志をもって始動です。皆様もどうぞいい一年でありますように。
2006.01.01
コメント(3)
全10件 (10件中 1-10件目)
1


![]()