140字でつぶやけない日記

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ふみさんの読書メーター
May 5, 2009
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カテゴリ: 書評
人が悪い策略指南書で有名な(笑)マキアヴェッリの本。


君主論

しかしながら、本当に真実だと思う。君主じゃないあなたも、じっくり読む価値あり。私は、読みながら個別具体的にボスの顔が浮かんでは消えました(笑)


始まりは、ロジックツリーが書きたくなる一節から。

「すべての政体は、共和制かさもなければ君主制である」
「君主政体は、世襲の政体か、さもなければ新興の政体である」
「新興の君主政体は、全面的に新しいものか、さもなければそれを獲得した君主の世襲政体に付加された増築箇所のようなものである」
「新たに獲得した支配地は、それまで君主の下で暮らすことに慣らされていたか、さもなければ自由であることに慣れてきたかである」
「また、獲得したさいには、他者の軍備によったかさもなければ自己の軍備によったかであり」
「運命のためかさもなければ力量のためである」


そして、このロジックツリーは、そのまま目次だてになっており、おのおのの政体ごとに、その性質と統治にあたっての注意点、同時代の実例(=16世紀イタリア)が述べられるというたてつけになっております。



「すべての面において善い活動をしたいと願う人間は、たくさんの善からぬ者たちのあいだにあって破滅するしかないのだから。そこで必要なのは、君主がみずからの地位を保持したければ、善からぬ者にもなり得るわざを身につけ、必要に応じてそれを使ったり使わなかったりすることだ」
人間には相反する性質があって、すべてのよい性質ばかりを身につけることは人間の条件として許されるべくもない。必要なことは、思慮深く振舞うことである、と。


「恐れられるよりも慕われるほうが善いか、それとも逆か。それらを併せ持つことはおよそ困難であるから、二つのうちのひとつを手放さねばならないときには、慕われるよりも恐れられていたほうがはるかに安全である。」

なぜなら、人間があなたの側へついてくるのは、恩恵を施されている限りであり、いざとなれば背中を向けてしまうのだから。人間というものは、恐ろしい相手よりも、慕わしい相手のほうが危害を加えやすいのだから。

「君主たるものには、野獣と人間とを巧みに使い分けることが必要になる」「中でも、狐と獅子を模範とすべきである。狐となって罠を悟る必要があり、獅子となって狼を驚かす必要がある」
「必要なのは、この狐の性質、これをたくみに潤色できることであり、偉大な偽装者にして隠蔽者たる方法を会得することである」

「したがって、君主たるものに必要なのは、左記に列挙した資質のすべてを 現実に備えていることではなくて、それらを身に着けているかのように見せかけることだ

「君主たるものは、したがって、先に記した5つの資質(慈悲深く、信義を守り、人間的で、誠実で、信心深い)が身に備わっていないことを暴露してしまう言葉は、決して口から出さぬよう、十分に気をつけねばならない。」

本当に、そのとおり・・・特に、役員以上になるような人というのは、本当にこういうのばっかりですよ。口では本当にいいことばっかり言いますけど、それを真に受けたら、背中から刺されますから(笑)
人それぞれに、狐度と獅子度のブレンド加減は違いますけど・・・こうでもないと、出世できないんだなーと日々実感してます。



「憎悪や軽蔑を招くような事態は逃れるように心しなければならない」
「憎悪を招くのは、強欲になって臣民の財産や婦女子を奪う行為である」
「軽蔑を招くのは、一貫しない態度、軽薄で、女々しく、意気地なしで、優柔不断な態度である」
「自分の算定が撤回不能であることを知らしめ、何者にも自分をだましたり自分を欺くような考えを抱かせてはならない。このような評判を身辺に立たせた君主は、非常な名声を獲得する。そして名声を博したものに対して陰謀を企てるのは困難であり、攻撃を加えるのも困難である」


これも同意。


「大事業を次々と企て成功させていった。そのため臣民たちの気持ちは常に浮ついて、驚嘆したまま、事の成り行きに心を奪われていた。そしてこのように、次々に打ち出されてゆく、彼の作戦行動の合間にあって、人々は落ち着いて対抗策を考え出す余裕さえ持てなかったのである」
有能さを示すためには、反論の余地を与えないことが一番。その鍵はスピードにある。


「君主たるものは、つねに助言を求めなければならない。が、それは、自分が望むときであって、他人が望むときではない。そればかりか、何事であれ、自分に対して助言をしようなどという気持ちを誰にも起こさせてはならない。だが、彼のほうは、あくまでも幅広い質問者でなければならない」


ドアをオープンにしておくことも程度問題であって、誰も彼もが言いたい放題を言えるとなるとその人の権威は落ちてしまう、と。だからこそ、決め事をする前には優れた人を選び意見を聞かなければならない。ただし、決定するのはあくまで助言者ではなく自分自身であること。決定したことは決して覆さないこと・・・

そう。いくらドアがオープンになっていたとて、それを真に受けていいたい放題いっていたら、背中から(以下略)





この本、「人の悪い」「策略家」な本という評判で、たしかに書いてあることを字面どおりに読むと徹頭徹尾性悪説を前提とした組み立てになっているのです。
が、この根底に流れているのは、「恐怖」であると見ました。自分の地位権力を維持~向上させるための、文字通りの命がけのゲーム。この時代(ルネサンス期イタリア)ですから・・・政権の交代=負けたらガチで一家殲滅、が時代の常識。


殺るか殺られるか・・・なら 人間、殺る方を選ぶ のです。そりゃ、狐にも狸にもライオンにもなれるに決まってますとも。


が、それだけではないですね。地位と名誉を失う=死に値する屈辱、という価値観が同時にここには存在しているのです。


このあたりのプライド加減が共有できないと、この本はたぶん読んでもわからないんじゃないでしょうか。だって、ばかばかしいでしょ(笑)
「子供が病気~ 有給なくなった~ 残業きつい~ 会社やめて派遣になろっかな~」とかいってる間は、狐と獅子の心をもった戦士に勝てるわけがない・・・当たり前の事実なのでした。





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Last updated  May 5, 2009 09:18:26 PM
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