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Nov 13, 2005
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田母沢のご用邸は、その後、栃木県の手厚い改修工事の結果、明治大正の日本的モダンを感じさせるすばらしい工芸技術と建築技術を生かした歴史的建造物として生まれ変わっている。またその庭園も、紅葉は言葉では表せぬほど見事だ。
 妻とは、何時間でもその陽だまりの縁側で庭を眺めて過ごしていたかった。妻も同じ気持ちのようだった。都会には帰りたくないね。この辺に引っ越そうかとあながち冗談でもない会話が交わされた。同じような中年の二人連れが2,3組と手をつないだ若いカップルが1組いただけで、庭園は静かなものだった。
 3時間はいただろうか。庭園の紅葉に未練を残して、私達は東照宮へ歩いた。
東照宮への道は、午後を回って夕暮れが迫る頃となっても、修学旅行生などの集団でさすがに賑やかであった。ただし驚いたことに観光客の多くは、言葉からアジア系の人たちが占めていたのは、日本以外のアジア諸国も豊かになったんだなあと、時代の変化を感じさせる出来事だった。
 妻がTVで最近仕入れた知識だというので、いわゆる”見ざる、聞かざる、言わざる”の日光の三猿の彫刻が、人間の一生を表現している、それを見た。確かに建物の側面に回ると、妊娠した猿の親子が彫られていた。修学旅行では誰も記憶に残らないだろう事実が、私達の年齢で初めて意味を持つというのは当然なのだろうか。また来ようねと妻は言った。





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最終更新日  Aug 13, 2020 01:01:14 AM
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