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Sep 17, 2011
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カテゴリ: カテゴリ未分類
  性に彼女に会いたくなった。 
 
  そして、急な出張ということにして 
 
  彼女のマンションに向かった。 
 
  数日前に、彼女の部屋から眺める満月の写真が 
 
  メール添付されてきていた。 
 
  「ちょうどあれから1年経ちました。同じ月が奇麗です」 
 
  と書かれてた。 
 
  亡くなった彼女の死から、ちょうど1年ぐらい経った時だったろうか 
 
  その日、彼女の部屋で、この月を眺めた。 
 
  その記憶は、今の今まで、頭の隅にしまっていた気がする。 
 
  その日、どのようにして彼女の部屋を訪ねたのか 
 
  言い訳した理由は思い出せない。 
 
  ただ、マンションの高層階のベランダから、 
 
  晴れ渡って雲ひとつない夜空に、 
 
  今日と同じ月が正円に近い輝きで 
 
  僕らを照らし続けていた。 
 
  彼女のメールで、その事がまざまざと思い起こされた。 
 
  そして突然のあわただしい訪問にも 
 
  彼女は簡単な食事を用意してくれていた 
 
  そして、ソファに並んで彼女の好きだという 
 
  曲をYOU-TUBEから聞きながら、月を眺めた 
 
  亡くなった彼女とは音楽の趣味も対照的だ。 
 
  それでも、こうした曲を 
 
  一緒に楽しむ自分の適当さが 
 
  すまないなとふと思った。 
 
  酒と月の光とシャワーを浴びて 
 
  温かく高揚した彼女を抱きながら、 
 
  ​やはり僕は長い間、眠りにつくことは出来なかった。​ 
 





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最終更新日  Apr 30, 2020 04:20:04 PM コメントを書く


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