ガレットのお菓子日記

ガレットのお菓子日記

2009.03.17
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◆  デザート 8皿、 アントルメ 8切れ、そして翌日には ボンボンショコラ 16粒、 焼き菓子 8切れ、 プティガトー 3種類( グラスデザート、生地を使ったお菓子、チョコレートのお菓子 )×8カ国分(=24個)。
これを全て一人で食べ続け、厳正に審査をする 8カ国の 味覚審査員 の方々の並外れた能力は、荘厳ですらあります


「 美しく切り分ける 」という難仕事を正確にこなすのは、ホテル勤務のパティシエの方々。

何が難しいかというと、“柔らかい状態のアントルメを切らなければならない”という点ですね。
通常お店でカットする時は、一旦冷凍庫でしっかり固め、硬いうちにスパッと切ります。
ところがコンクールでは、審査員の口に入る時が最高の状態でなければなりません。審査員の前に登場したアントルメは、食べる直前の柔らかい状態に戻っています。
柔らかく口溶けのよいムースやジュレを使ってはいても、皿盛りデザートと違い、アントルメは切った時にはしっかり立っていなければいけません。倒れたり崩れたりしないか緊張が走ります。美しい断面もまた審査対象に。

ということで、各国がギリギリの柔らかさで作り上げてくる作品を崩すことなく、その技術でシャープに切り分けます。
さすがは現役ホテルマン その手さばきにと見とれました。日本人のホテルマンのレベルの高さを十分に示し、面目躍如です。

◆ もちろん選手たちも超人
狭いブースの中で、お菓子だけでなく大きな飴細工やチョコレートピエスを同時に作っていくため、一歩間違えば選手同士がぶつかって、作品を壊しかねません。



ところがこの二日間で目にしたのは…。
選手達は声をほとんど発しません 。まるでそのブースには自分一人しか存在しないかのように自分の作業に没頭。
長いように思える13時間ですが、選手にとっては時間との戦い。じつにキビキビと、やや早まわしの映像を見るかのような速度で作業を進めます。
どうしてこんなに静かなの~?

基本的に自分が立つ場所は決まっていて、そこから別の場所に移動する時も、ほとんど話し声は聞こえてきません。それはまるで、コウモリが超音波を出して障害物を避けているかのよう。


そこへ、トーク中の辻口シェフの解説が。
「(選手たちは)言葉をかわす時間も惜しい。もう何十回と泊りこんで、何度も練習しているので、誰がどう動くか、自分がこの仕事をしている時に相手がどういう動きをしているか、各選手はわかってると思いますねー」

実際にこの場を体験した人でないとわからない言葉ですね。

だから黙々と動いていても、こんなに狭いブースの中でぶつかることがないのか~!
審査項目のひとつ「チームワーク」は、こういうところに現れますね。

20090314 USA
チームUSA アントルメ   ※撮影、掲載許可をいただいています
USAアントルメ

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最終更新日  2009.03.18 22:31:49
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コウモリの超音波なみですか。  
アントルメの切り口、そうなんですね。
職人技だ~。

緊張、切迫した中で声も発せず、まるで一人でいるかのように動くんですね。

見てないのに、臨場感伝わってきます。

USAチームっぽいデザインですね。
素人目ですが、やっぱりヨーロピアン感覚と違うような。 (2009.03.18 06:49:58)

Re:パティシエ世界大会で目にした超人たち @世界パティスリー2009(03/17)  
家族で眼鏡  さん
プロのなかのプロ、超人的な人たちを目の当たりにされたんですね~。
私も声のかけあいかと思っていました。
緊張感が伝わってきます。
それぞれ真剣ですね。

葉っぱがモチーフ、前回も葉っぱ、日本もミント、そうか。エコがテーマでした!
(2009.03.18 07:18:25)

Re:パティシエ世界大会で目にした超人たち @世界パティスリー2009(03/17)  
hanacoromo  さん
大会に出る人も、それを運営する側も、全てに卓越した技術が必要なんですね~。
こんな素晴らしい大会を生で見られるのは幸せですね!!
選手のパティシエさん達は、きっと作業中の13時間は思考も五感もフル回転で、冴え渡ってるいのでしょうね。
全開の葉っぱのチョコレート、凄く綺麗で見とれちゃいました♪
このイエローにグリーンもモダンで素敵。
ガレットさんの解説を拝見していると、美しく切られた断面も見てみたくなります(^^)
(2009.03.18 09:57:31)

Re:パティシエ世界大会で目にした超人たち @世界パティスリー2009(03/17)  
前回は超人的な審査員、そして今回は超人的なホテルマンとやはりシェフたちそのもの!
ガレットさんの筆の冴え、さすがです。

以前ニューオータニのSATSUKIで、ミルフィーユを見事に三等分して下さったホテルマンに拍手しでしまいました。
技能オリンピックの代表にしたかった。

USAはわたしもUSAっぽいと思いました。
少しひびが入ってるように見えますが、このくらいは良いのでしょうか? (2009.03.18 19:43:13)

Belgische_Pralinesさん  
>アントルメの切り口、そうなんですね。職人技だ~。
↑
もともとお菓子屋さんもホテルマンも、ケーキを美しくカットしお客様の前に並べるまでがお仕事のうちですが、大勢の人が注目する中、冷えて固まっているわけではない柔らかいケーキを美しく切り分けるのはかなりたいへんな作業だったと思います。
自分の切り方一つで、選手達が心をこめて作り上げた作品を台無しにしてしまってはいけない!というプレッシャーもあったでしょうね。本当にあざやかな手際のよさで、「プロ」という感じがしましたよ~。見事でした。

>緊張、切迫した中で声も発せず、まるで一人でいるかのように動くんですね。見てないのに、臨場感伝わってきます。
↑
それも、動きがゆっくりでなく、キビキビキビキビ動き回っているので、よくぶつからないものだな~、すごいわ~、と驚きながら見ていました。見ているこちらも緊張!

>USAチームっぽいデザインですね。素人目ですが、やっぱりヨーロピアン感覚と違うような。
↑
アメリカチームは、大胆な色使いがとてもきれいでした。プチガトーでは真っ赤なシュークリームが登場したり、その思い切った色使いは個性的でしたよ☆ (2009.03.18 22:41:08)

家族で眼鏡さん  
>プロのなかのプロ、超人的な人たちを目の当たりにされたんですね~。私も声のかけあいかと思っていました。緊張感が伝わってきます。それぞれ真剣ですね。
↑
自分の目で見るまでは、ブースの中がこんな感じになっているとは思いもしませんでした。
かなり狭いので、基本的には三人の立ち位置は決まっていて、そこで作業をしているのですが、何かを取りに別の場所にいったり、できたものを運んだりとけっこう移動も多かったのに、全く言葉を発することなく迷いもなくぐいぐい動いていたのに驚きました。
辻口シェフが解説されていたように、自分がこれをしている時にはもう二人のシェフはここでこんなことをやっている、という手順が完全に頭に入っていたのでしょう。すごいことですよね。

>葉っぱがモチーフ、前回も葉っぱ、日本もミント、そうか。エコがテーマでした!
↑
お菓子の大会でエコって、ものすごく難しいテーマだったと思います。
動物や植物、魚など自然を前面にだしているチームが多かったのですが、ナチュラルなものでエコをどう表現しているのか、解説がないと理解するのはかなり高度なワザ…。もう少し説明してもらいたかったですねー。 (2009.03.18 22:47:12)

hanacoromoさん  
>大会に出る人も、それを運営する側も、全てに卓越した技術が必要なんですね~。こんな素晴らしい大会を生で見られるのは幸せですね!!
↑
今回が第一回目ということで、もう少し解説がほしい、とか他にも色々とこうだったらいいのに~、と感じる所もありましたが、プロの中のプロといった卓越した技術と才能を目の前で見せていただける貴重な機会だったのは間違いありませんでした。
競技の順位がどうこうというよりも、様々な発見、驚きがあったのがよかったです~。

>選手のパティシエさん達は、きっと作業中の13時間は思考も五感もフル回転で、冴え渡ってるいのでしょうね。
↑
私にとっても、この二日間はあっという間でしたので、選手の皆さんはものすごく短く感じたのではないかと思います。緊張感の中、全ての感性が研ぎ澄まされているのを感じましたねー。ものすごい集中力。

>全回の葉っぱのチョコレート、凄く綺麗で見とれちゃいました♪このイエローにグリーンもモダンで素敵。ガレットさんの解説を拝見していると、美しく切られた断面も見てみたくなります(^^)
↑
おもわず「おおおっ」と声をあげたくなるような複雑な層のものもあり、どのチームも工夫され、実にきれいでしたよー。
おそらくテレビ中継の時に断面図も放映されるのでは、と楽しみにしています。 (2009.03.18 22:57:09)

ヴェルデ0205さん  
>前回は超人的な審査員、そして今回は超人的なホテルマンとやはりシェフたちそのもの!ガレットさんの筆の冴え、さすがです。
↑
ありがとうございます♪
結果は他のメディアにおまかせするとして、緊張感・音・驚き等、その場にいてこそ感じる雰囲気を少しでもお伝えできたらいいな、と思って書いています。色々な発見がありましたよ☆

>以前ニューオータニのSATSUKIで、ミルフィーユを見事に三等分して下さったホテルマンに拍手しでしまいました。技能オリンピックの代表にしたかった。
↑
パティシエならカット技術は当然身につけているはずですが、特にホテルマンの様に目の前で切り分ける機会が多いと、すごく練習を積み美しいカッティング技術を会得するのでしょうね。それでこそお客様に感動を与えますよね。

>USAはわたしもUSAっぽいと思いました。少しひびが入ってるように見えますが、このくらいは良いのでしょうか?
↑
よくありません!私のミスです!ごめんなさい。
実は、一番明るく撮れた写真をアップしてしまいましたが、それは審査翌日に写したものでした。
この大会ではアントルメは「持ち帰って翌日も美味しく食べるケーキ」ではなく、「作ってすぐ食べる審査の時に最も美しく美味しい状態であること」が求められます。どちらかというとデザートの感覚。

というわけで、ショーケースの中に翌日まで飾られたアントルメの中には、形がゆがむもの、上に飾った飴が溶けてしまうもの、形をキープしているものがあり、これはどれであっても全く問題がありません。(本来は審査の時点で美味しく食べ切ってしまうためのお菓子だからで、翌日までおくことを想定して作られたレシピではないからです)

うっかり翌日の写真をアップしてしまって大失敗!
ヴェルデさん、本当にご指摘ありがとうございました。
先ほど、審査直後のつるんと美しい写真に差し替えました。ご覧くださいね★ (2009.03.19 00:09:56)

Re:パティシエ世界大会で目にした超人たち @世界パティスリー2009(03/17)  
cannelle さん
いつも丁寧なお返事ありがとうございます。ガレットさんのレポ呼んでいると自分も現場にいるようです。だから大成功ですね!特に選手達の動きも審査員の荘厳さも伝わってきます。

そしておそらくヘンな時期忙しがってるので見破られたかとおもいますかと思いますが、パテシィエです。その視点から見ると彼らが無言で動けるのが分かります。製菓学校時代は危ないから声かけは重要と教えら
れるのですが、毎日レギュラーメンバーで同じことやっていると流れもその個人個人の動きもわかるので口数少なくなります。しかし新人や短期アルバイトの溢れる時期は要注意!よく番重ぶつけられ痣だらけになります(汗)私たちのような者でも慣れで動けるのですからはるか雲の上の彼らに言葉は必要ないのでしょう。




(2009.03.19 00:52:48)

cannelleさん  
>いつも丁寧なお返事ありがとうございます。ガレットさんのレポ呼んでいると自分も現場にいるようです。だから大成功ですね!特に選手達の動きも審査員の荘厳さも伝わってきます。
↑
温かいお言葉、ありがとうございます~。
まだまだまだまだ伝えたいけれど書ききれないことが山のようにあるんです★
もっとスラスラ書けたらいいのに、と思いつつ少しずつのご報告です。

>そしておそらくヘンな時期忙しがってるので見破られたかとおもいますかと思いますが、パテシィエです。その視点から見ると彼らが無言で動けるのが分かります。製菓学校時代は危ないから声かけは重要と教えられるのですが、毎日レギュラーメンバーで同じことやっていると流れもその個人個人の動きもわかるので口数少なくなります。しかし新人や短期アルバイトの溢れる時期は要注意!よく番重ぶつけられ痣だらけになります(汗)私たちのような者でも慣れで動けるのですからはるか雲の上の彼らに言葉は必要ないのでしょう。
↑
シナモンをフランス語で書かれているお名前から、業界の方?と想像していましたが、パティシエと伺って納得です。
現場の雰囲気が伝わるコメント、ありがとうございます!その様子を思い描いています。
誰がどう動くか、次に何をするか、だんだんに体がリズムを覚えていくのでしょうね。

「番重ぶつけられ痣だらけ」というのは怖い~。
私一人でも家庭用オーブンでうっかり小さな火傷をすることは多々ありますが、怪我をしないためにも職場のチームワークが本当に大切な世界なのですね。

選手の三人は職場も違いお住まいも遠いでしょうから、本来の仕事をこなしながら空き時間を見つけ、息があうまでどれだけ練習を積まれたのか、考えるとすごいことですね。 (2009.03.19 02:29:03)

Re:パティシエ世界大会で目にした超人たち @世界パティスリー2009(03/17)  
うきぽ  さん
初日の記事から読ませて頂きましたが、会場の熱気に包まれたようなレポートありがとうございます。
(関西の番組表をチェックしましたが、今回もフジ系では放送されないようで、残念です。)

限られた制限時間で、作品を一から作る・・・。
戦場のような会場を想像するのですが、私の想像と違って実にスマートな感じで作業が進められてるのですね。
その裏には惜しまぬ努力があるからこそですが。

解説がない大会の模様をこんなに詳細にUPができるのはガレットさんだけでしょう。ありがとうございます。
会場で「料理の鉄人」のような解説があればもっと分かりやすいのですが作業の邪魔になるのかしら。

出来上がったアントルメはどれも美味しそうですが、切り分けた状態もとても気になります。

審査員の舌もタダモノではないですよね。
凡人でしたら途中で味覚がおかしくなりそうです。

(2009.03.19 20:40:18)

うきぽさん  
>~関西の番組表をチェックしましたが、今回もフジ系では放送されないようで、残念です。
↑
あ、本当!関西TVを調べるとありませんでした!幅広く放送されると聞いていましたので、残念。
…全く違った時間帯に突然放送されたりして。「東京のイベント」でなく日本代表が出る大会として全国でTV放映してほしい…。

>限られた制限時間で、作品を一から作る・・・。戦場のような会場を想像するのですが、私の想像と違って実にスマートな感じで作業が進められてるのですね。その裏には惜しまぬ努力があるからこそですが。
↑
あ、私も同じことを感じました。「いくぞ!」とか「オーブン入りました!」等の言葉の応酬がある殺気立った雰囲気を想像していました。ところが、静か静か。実際に見ると違いますよー。

>解説がない大会の模様をこんなに詳細にUPができるのはガレットさんだけでしょう。ありがとうございます。会場で「料理の鉄人」のような解説があればもっと分かりやすいのですが作業の邪魔になるのかしら。
↑
そうなんです。防音で隔離された場所で選手が作業をし、「今、○○が行われています!」と解説をしてくれたらいいのに、と思いました。でも、そうすると会場の応援(日本人の応援は静かなものでしたが)や反応が選手達に聞こえなくなり、難しいのかもしれない…。
解説が聞こえてしまっては、選手の気が散ってしまいますし。美術館で借りる音声ガイドのようなものがあれば絶対借りちゃいます☆

>出来上がったアントルメはどれも美味しそうですが、切り分けた状態もとても気になります。
↑
スクリーンで見た断面は本当に何層にもなり、工夫され、とてもきれいでした☆

>審査員の舌もタダモノではないですよね。凡人でしたら途中で味覚がおかしくなりそうです。
↑
あの方々は特別な方ですから、とTOPパティシエが尊敬するすごい方々だと心底納得しました! (2009.03.20 21:25:13)

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