2008年10月02日
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【09/02】根性だけの素晴らしき世界(登山編その壱)

深夜1時30分、出撃!(( ̄^ ̄ )ゞシュタッ!

富士山に登るからには、僕はいつも同じ事を念頭に置いている。

それは「ふざけない事」。

現にこの富士山で大勢の人が亡くなっているのだ。

滑落したらまず間違いなく「死ぬ」んです。

例えば、岩場をよじ登っている時に掴んだ岩が取れて後ろにひっくり返っただけでも、ヘルメットを装備していない僕が頭を岩場に打ち付ければアッサリと全てが終わってしまう訳である。

企画的にふざけた企画でも、日記への書き方がふざけていても登る時には真面目に登りたいと思う。

もし、死んでしまった後に「あの時ふざけていなかったら...」なんて後悔はしたくない。



登るからには死んでしまう事があると言う事を忘れてはいけないし、覚悟も必要だと思う。

間違っても「たかが富士山の夏山登山」...だなんて思ってはいけないのである。

気を引き締めて、懐中電灯で辺りを照らしながら、登山道に進入した。

颯爽と歩いて行くのだが...((p(・ω・*)))ザッザッザッ

...(((´・ω・)クルッ...

...((p(・ω・*)))ザッザッザッ

...(((´・ω・)クルッ...

...何度も後ろを振り返る。

何故かと言うと...明らかに道が下り坂なのだ。
確かにこの道は「登山道」と看板に書いてあったのに、どんどん下っていくのでおかしいと思った。
そして臭い。( ̄・・ ̄)クンクン

さっき馬車みたいなのが並んでいたので、昼間はお馬が行き交いしているのだろう。

登山道である事を信じて進んで行くと、やっと上り坂が始まった。
何だかかなり下ってしまったので損した気分だが、いよいよ登山の始まりである。

しばらく登って行くと建物があった。
富士登山では建物がある所に必ずと言っていい位ここが何合目であるか表示してあるので確認してみる。


ここからまたどんどん登って次の建物を目指す。
登り始めた時には誰も居なかったのだが、やはり登っている人も結構いるものだ。
道は険しさを増して岩場をよじ登る様にして這い上がって行く。
今までの経験で自分が高山病にかかり易い体質では無い事が分かっているので、今回はどんどん登って行こうと思う。
そして高山病の症状が出たら即撤退と言う計画だ。

七合目の建物の辺りで一休みして生茶を飲む。(/◎\)ゴクゴクッ・・・

すると後ろから白い煙が流れて来た。ンッ?(((´・ω・)クルッ

振り返ってみると...Σ(- -ノ)ノ

自分の背中から真っ白い煙が出ていた。

懸命に登ってきたので気が付かなかったが、リュックサックを背負っていた背中は汗ビッショリだ、そこから湯気が出ているのだ。
手袋を外して袖の部分を触ってみたらやっぱり汗でビッショリだった。
でも長袖のシャツを脱いだら寒いだろうしこのままで行くしか無い。

時間を気にして登っていたのだが、やっぱり日の出までに登頂する事は無理だった。

空が明るくなって来たので八合目辺りの岩場に腰掛けてご来光を眺める事にした。

完璧な装備で来たつもりだがデジカメを持って来るのを忘れた事が悔やまれる。
仕方が無いので携帯で写真を撮ろうと携帯を取り出すと待ち受けにニュースが流れた。

我が国の総理大臣が辞任したそうだ。Σ(- -ノ)ノエェッ?

...(- -ノ)ノ...

相変わらず雲の下の世界は慌ただしい様だ。

...まぁ、雲の上の世界に居る僕には関係ないか...(・ω・*)(雲の下に居ても余り関係ないくせに...)

津波が来て富士山五合目以下の世界は全て水没しました...って言うニュースだったらもっと驚いただろうけど...

リュックサックからおにぎりを出して食べる事にする。

20080901富士登山03
こういう薄暗い場所は携帯のカメラでは綺麗に写らないみたいだ。

用意したおにぎりはデッカくて形の悪いのと普通サイズで形の良い物の二種類がある。
これは、出掛けに僕がおにぎりを作っていたら、それを見た母が負けじと隣で握ったのでこうなったのである。
勿論、デッカくて形の悪い方が僕が作ったおにぎりである。
二種類のおにぎりを一つずつ食べてみた所...
こう言ってはせっかく作ってくれた母には悪いが、僕が作った方が美味しかった。
これは何故かと言うと、塩分控えめ生活を続けている父に普段から料理を作っている母のおにぎりは薄味で...
味があった方が良いと思って塩をドッカンドッカン入れた僕のおにぎりは塩辛いからである。
背中から煙を噴き出しながら登山している僕の体は塩分を必要としている訳だ。

さて、おにぎりの評価をしている内にいよいよご来光の時が迫って来た。

20080901富士登山04

おっと来るのか?レ( ̄□ ̄レ)

20080901富士登山05

まだなのか?o( ̄へ ̄o)

20080901富士登山02

どうなんだよ?( ̄ー ̄∂)

雲があってどこら辺が感動の瞬間なんだか見極めが難しいなぁ...もう5時だから日の出の時間になってると思うんだけど...

いつまでも待っていられないのでまた少し登って行くと...

キタ━(゚д゚)━!!

20080901富士登山07

5時32分の事であった。アリガタヤ( ̄人 ̄)アリガタヤ

そしてご来光パワーに後押しされる様にまたジリジリと険しい道を這い上がって行くのだが、ここら辺からいよいよ辛くなって来る。

杖をついて一歩前に出てはピタッと止まって...ε=ε=ε=o(~o~;)ハァハァハァハァハァ...

空気が薄くなっている事をつい忘れていつもと同じ呼吸をしてしまうので酸素が足りなくなってしまう。

当初の計画としては辛くなったらすぐ引き返して来ようと言う事だったが、そう簡単には行かない。

ここまで強烈な岩場をよじ登って来たので、そこを下って行く事がどれだけ大変な事だか分かっているからだ。

あそこを下る位なら頂上まで行って下山道を下った方が楽なのではないだろうか?...と思うのだ。

それに登山道を下って行けば途中で諦めて引き返している事は見え見えで登山者とすれ違うたびに気まずい感じもするだろう。

そんなくだらない見栄は危険な事だと思うが、もうこれ以上進めないかと言うと...ただ疲れただけで身体のどこか具合が悪い訳でも無い。

自問自答を繰り返しながらも取り合えず進んで行く。

「カン」...ε=ε=ε=o(~o~;)ハァハァハァハァハァ...

こんな行動を雲の下の世界でしていたら周りの人に白い目で見られるかもしれないが、ここでは普通の光景である。

雲の下の世界と上の世界では、「現実の世界」と「ロールプレイングゲームの世界」ほどの違いがある。

このロールプレイングゲームの仮想体験が楽しくて僕は富士山に登っているのではないだろうか?

日常生活で異常な事が普通な事になる事もこの世界の面白い所だ。

例えば、さっきから僕と抜いたり抜かれたりしながら同じペースで登っている人の顔は毛むくじゃらで熊かスターウォーズのチューバッカみたいだ。

その人は岩場に座って休む時に青いヘルメットを脱ぎ、顔に巻いた毛皮みたいな茶色のマフラーをクルクルと取り外すと若い女の人だった。

紫外線対策でそんな格好をしているのだろうが、もうちょっと他のマフラーは無かったのかな?

みんな思い思いの格好をしてただひたすら自分の目標やエンディングやメタルスライムを目指している。(メタルスライム?)

さて...勇者マイマイは、遂に八合目に辿り着いた。(さっきのご来光を観た所が八合目だろ?)

そうなんだよ!さっきからずーーっと八合目なんだよ!(ノ◇≦。)パルプンテー!

しばらく登って看板を見ると八合目..._| ̄|○ ガク

次こそ九号目だと思うと八合目..._| ̄|○ ガクーリ

もしかして九号目は無くて頂上かと思うと本八合目..._| ̄| ⌒○ポロッ

ここまで来て「本八合目」って何だよー!(ノ◇≦。)ギガンテー!

今までのは嘘八合目だったのかよ~(ノ◇≦。)ベギラマー!

このコースには視覚的な「罠」があるようだ。

どういう事かと言うと、富士山を遠くから見れば頂上が何処なのかはっきりと分かるだろう。

でも富士山の側面に張り付いているような僕の視点から見るとすぐ上のデッパリが頂上に見えてしまうのだ。

つまり、すぐ上のデッパリの上は空だけしか見えずにその場にまで登らないとその上の状態が見えない訳だ。

特にこの「本八合目」はデカい建物があったり旗まで立っているので下から見上げると頂上の様に見えていたので、何とか歯を食いしばって登って来たのだが...

案の定、頂上では無かった。

そしてまた上を見上げると信じられない光景が広がっていた。

20080901富士登山09

一瞬にして目の中がお湯で一杯になった...。

富士山の左傾斜面に白い粒状の線の様なものが見えるが、あれは明らかに頂上でご来光を観た人達が下山している列である。

あまりにも小さく、アリンコの行軍の様な状態を見て目の中がお湯で一杯になった。

まだまだ...少なくても自分があのアリンコになるほど登らなくては頂上に辿り着く事が出来ない訳である。

ここまで来る少し前の岩場に「頑張れ!もう少しだ」みたいな応援のメッセージがペイントされていたのだが...

あれは応援のメッセージなんかじゃ無く、ただのイタズラ書きだったんじゃないか!(ノ◇≦。)クソ!クソ!クソ!

目を細めるとお湯がこぼれてしまうので、目を見開いたままただ呆然とその光景を見ながら立ちすくんでしまった。(泣くなよいい歳して)

泣いたとは一言も言っていない!( ̄‥ ̄)=3
目にお湯が溜まったと言っているだけで膝に水が溜まるのと似たようなもんだ。(似てねーよ)

こんな事で男が泣くかよ!(ノ◇≦。)ウォー!(涙を拭いてるじゃないか!)

涙を拭いてるんじゃない!L(゜皿゜メ)」ムキィ!
目にお湯が溜まって前が見えないから、前を見て進む為に目に溜まったお湯を摘出してるんだ!(...と言う事は?)

登る!何が何でも登る!ここまで来て後戻り出来るか!ここから何日かけても足が折れても登る!レンタカーのレンタル料金が超過したってどうだっていい!高山病になろうが通風になろうがどうあっても登るぞ!L(゜皿゜メ)」キキー!

もう怒った!神が僕の登頂を拒むなら神にも立ち向かおう!(o≧皿≦)o”(いや、神と言うか...お前の体力が拒んでいるんじゃないか?)

また、渾身の力をふりしぼって次のでっぱりまで登る。

絶対にここが九合目だろう!(ノ◇≦。)アウアウアー!

...と思って表示を見たら...

「八合五勺」⌒☆ガシャッ_| ̄|⌒ 、., ⌒ 、., ⌒ ○))コロコロ

何だよその「五勺」って!そんな単位あるのかよ?((p(≧□≦)q))ウォー!

...p(≧□≦)q...

...p(≧□≦)q...

なんて読むのよコレ?ρ(・д・*)







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最終更新日  2009年03月12日 11時56分27秒
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