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2005/08/05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
戦争を失われた独立心その3

ようやく余裕ができました。
さて、今日は憲法9条について書きます。
憲法9条はご存知のように国際紛争を解決する手段としての戦争を永久に放棄する。日本は陸海空軍の保有を認めない、一切の交戦権を求めない、ということですが、では自衛のための戦争をも認めないのかという点できわめてあいまいであったので、占領終了後もえんえんと討議され、それは認められるということに落ち着いています。
 アメリカが日本を民主化したのは、ウエストフアリア・モデルとされる代議制国家である民主主義国は民主主義国に対して稀にしか戦争を行わない、つまり全体主義国家は戦争を起こしやすいが、議会がある民主制国家なら国論が分かれて戦争を決断するまでにはなかなか至らない、ということです。
占領軍司令官マッカーサーが日本国憲法をGHQが独自に作成する意思を固めたとき、マッカーサーは最重要項目3つを挙げました。1つは天皇を象徴として天皇の権威を存続させること、2つ目は国権の発動としての戦争を放棄させる。3つ目は封建主義の廃止でした。
1つ目は天皇の神秘的な国民に対する影響力を占領を有効に進めるために利用すること、2つ目の戦争の放棄は、きわめて軍国主義的である日本の軍事力を永久にわたって再建させないためです。3つ目は枢密院、貴族院などの世襲議員の世襲を一代かぎりで消滅させるためです。
9条は日本人から湧き上がってきた要求ではなく、ワシントンの命令でもなく占領軍司令官であるマッカーサーの独断的な発案でした。なぜならヨーロッパ人の間ではたとえ敗戦国であっても国家の基本的な交戦権を取り上げることはできないという常識があり、アメリカ本国のバーンズ国務長官はソ連との合意を取り付けた上でドイツ、日本と25年間の非武装条約を結ぼうとしていたことがそれを物語っています。事実ドイツには日本のような戦争放棄を押し付けてなかったばかりか、NATOの主力軍として活用するようになった。

吉田茂など日本の保守層は占領が終わったら、自主憲法をつくるつもりでいたし、アメリカサイド自身もこれは占領期間中にのみ適用されるものであるという認識があった。しかし占領期間が終了後も日本人が9条を改正するという動きはありませんでした。
9条はたとえマッカーサーの発案だったにせよ、その理想主義は立派であるという説もありますが、それを唱える人は、日本が戦争放棄した代わりに安保条約によりアメリカの保護を受けることになり、自衛隊はアメリカ軍の補充戦力に組み込まれて独立国の体をなさなくなり、半永久的に米軍の日本占領が続いているという現実についてどう思うかに答えなければなりません。一方、韓国、北朝鮮、中国に対して強硬論をいう人は、いくら強硬論を言っても、日本にはそれを実現する能力がないことを知らねばなりません。
なぜ私がこれにこだわるかというと、自分の国は自分で守る、軍事力が足りないのは明らかにせよ、外交力を発揮してその問題を克服する、そういう断固足る国民の自信と矜持があることが、あらゆる道徳、モラルの根幹になるからであって、それがないと市井の道徳も崩れ、愛国心がなくなってくるからです。いざとなったら命をささげてくれる若者を敬愛する気風がなりなり、若者も国民の期待を担う自信と希望を持ち得ないからです。
日本ほどの大国でない世界中のほとんどの国が軍事力では不足しているのは明らかですが、国民はそれなりに愛国心をもって対処しています。





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Last updated  2005/08/05 11:06:00 AM


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