ジュネーブその日暮らし(+革モノ作り・レザークラフト)

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2008年04月11日
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カテゴリ: ジュネーブ近郊

ついに新型のLHC見学の3時がやってきました。

今朝家を出てから早や6時間あまり・・・。長く冷たい待ち時間が今やっと終わろうとしています(感慨に浸る・・・)。

今回も15名ほどのグループとなり、ヘルメットをかぶって地下へ降ります。


こちらには巨大検査機械はありません(それは別の場所にあるから)。100mの地下に下り、全長27キロの検査トンネルを歩く 『だけ』 です(^^;)。
そのために寒風の中を6時間・・・いや、もう過去は考えないようにしよう・・・。


トンネルの中はこんな感じで、27キロリング状に続いています。

LHC1

因みに、実際の大きさはこれくらいです。
子供らが乗ってるのはMeyrin研究所の野外にあったものです。

LHC2

実験が実験ですので強力な電磁波が出るし、放射能モレなどの事故の危険もあり、地下深く、分厚いコンクリートのトンネルが作られているそうです。

ちなみに、粒子をリング状に回すのは、実験装置内を真空にし、超伝導電磁石で軌道をまげるんだとか。で、衝突は1秒に800万回起こるとか(^^;)。




こちらは冷却装置。-270度の液体ヘリウムで冷やすそうです。

LHC3

こちらは何かわからない機械(^^;)(説明わからず(笑))。

LHC4

まだ試運転だから?説明図(?)が放置されてました。

LHC5


LHC実験管の内側に、もう一つトンネル通路が作られています。
物品の持ち運びにも使われますが、このようにLHC接続機械を動かすためのコンピューターは一本内側のトンネルに延々と並んでいます。
なお、中央制御ルームはMeyrinにあります。

LHC6



今日は装置がとめられているので余裕で写真撮影などしてますが、運転が始まるとここは閉鎖され、放射能用防護服、酸素マスクなどを着用した完全防備姿でないと入れなくなります。

例えばもしも冷却装置の液体ヘリウムが漏れたら、一気に酸素が無くなって・・・等、この中でもしもの事が起こった時には、大抵命の危険がある事故となるからです。


現在はこの機械は運用テスト中で、10月に欧州各国首脳を招待して華々しく本稼動がはじまる予定。


ということで、トンネルを何百メートルか歩いてやっと地上に戻ってきました。

週明け、学校では、「行ったけど見れずに」派が続出していたことが判明。2時前に、地下へ潜れる整理券は旧実験設備も含め、すべて配布が修了したそうです。

息子は地下を歩いただけで、


So Cool!!! 

と、ヒーローになった模様(^^;)。 そりゃ COOL な1日だったよ・・・。凍死しそうだったし。

せっかく行っても見れなかった人達は気の毒です。
(結局6時間も待った我々も気の毒だが・・・)
やっぱりもう少し日を分けて一般公開してほしかったですね~。






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最終更新日  2014年01月04日 10時22分59秒
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