宇宙はてない社の原発えほん

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2013年01月13日
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子どもたちに放射能はいらない

げんぱつのえほん(4)

こんな原発! とめたいね


1988年7月 発行

えとぶん しみずゆりこ





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ウラン採掘のときから、すでに始まる放射能汚染

原発の燃料になるウランは、カナダやアメリカ、オーストラリアや南アフリカなどで採掘されます。これらの地域には、白人に追いやられたインディアンやアボリジニ、アパルトヘイトなどで差別されている人たちが住んでいます。人種的な差別に加えて、放射能の害については知らされないまま、鉱夫として働かされています。

掘りだされたウランは核崩壊し、ラドンガスなどとなり、環境を汚染します。放射能をおびた鉱さいの山がいくつもでき、それで家をつくったり、子どもたちが遊んだりし、 肺ガンや白血病、流産、死産などに苦しんでいます 。大気や、農作物や、飲み水までもが汚染され、 人々は採掘の中止を強く訴えています 。





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原爆をつくる過程でうみだされた濃縮の技術

掘りだされたウラン鉱石は、工場で精錬されます。これが天然ウランと呼ばれるものです。 天然ウラン には、燃えるウラン235が0.7%しか含まれていません。残りは、燃えないウラン238です。日本の原発では、ウラン235の割合を約3%にした 濃縮ウラン を使っています。ウラン235を100%近くにまで濃縮したものが原爆です。

日本は濃縮ウランを輸入していますが、このほど岡山県の人形峠で濃縮工場が運転を始めました。二期工事が完成すれば、一年に何十発分かの原爆をつくる能力をもつことになります。世界的に濃縮ウランは余っていますが、下北半島の六ヶ所村には、毎年、数百発分もの原爆をつくる能力をもつ濃縮工場を建設する計画もあります。





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核分裂のときに発生する熱を使って電気をおこす

ウラン235に中性子をひとつぶつけると、ふたつの原子核にわれて2~3個の中性子がとびだします。原子炉では、このうちのひとつの中性子だけを別なウラン235にぶつけるようにしながら、連鎖反応的に 核分裂 をくり返していきます。このときに生じる熱で蒸気を発生させ、タービンをまわし、電気をおこすのが原発です。

日本では、ガス冷却炉である東海第一原発をのぞいて、アメリカで開発された軽水炉を用いています。軽水炉には、 沸騰水型 (BWR)と、 加圧水型 (PWR)とがあり、どちらも冷却材と減速材に軽水(ふつうの水)を使います。減速材とは、効率よく核分裂がくり返されるように中性子のスピードをおとす役割をするものです。






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原発を運転すれば、かならず、できる放射能

ウラン235が核分裂すろと、かならず同量の死の灰ができます。死の灰とは、たとえばセシウム137、ストロンチウム90など、核分裂によってできる放射性物質の総称です。100万KWの原発一基を一年間、運転させるには、約30トンのウランが必要です。このうち、ウラン235は約1トンですから、死の灰も約1トンつくられます。これは、広島原爆によってつくりだされた 1000発分の死の灰 です。

原子炉のなかで、燃えないウラン238は中性子をひとつ吸収して、プルトニウム239に変化します。100万KWの原発一基が一年間で、約200kgのプルトニウムをつくりだします。これは、長崎におとされたプルトニウム原爆の 20~30発分のプルトニウム です。





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たとえ、わずかでも障害をおよぼす放射線

放射能 放射線 には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線があります。

アルファ線 は、紙一枚でさえぎることができますが、ごく近い部分を強く照射します。アルファ線をだすプルトニウムの場合、ごくわずかでも肺に入ると、周辺の細胞を照射し、破壊し、肺ガンをひきおこすことがあります。

ベータ線 は、板や金属などで止まります。原子炉でつくられる死の灰の多くは、ベータ線をだします。

ガンマ線 は、ぶ厚いコンクリートや鉛などでようやく止まります。たとえ、わずかでも、放射能が体内に入ったり、放射線が体を突きぬけたりしたときには、必ず、人体を傷つけ、何らかの障害をもたらします。





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気が遠くなるほど、寿命の長い放射能

放射能は、時間がたつにつれて減っていきます。半分になる期間を、 半減期 といいます。ヨウ素131の半減期は8日です。16日たつとゼロになるのではなく、初めの4分の1、24日で8分の1、32日で16分の1‥‥となり、半減期の10倍の80日たつと、初めの約1000分の1まで下がります。

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半減期の長いものも多いため、 死の灰は、最低500~1000年間は、外にもれないように厳重な管理が必要です 。







こんな原発!とめたいね  ≪その2≫ へ つづく







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最終更新日  2013年01月13日 18時28分21秒
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