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2020.06.12
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『悪霊島』 のお話をしますのでいつもと趣異なるのでそのつもりの方はここでそっ閉じするザンスっ!"戦前の因習にとらわれた封建的な動機による殺人を、戦後の民主的な精神によって断罪する"ってのが金田一耕助シリーズの基本プロットなわけやがこの映画だけ相当異質なのである。たぶん監督の味つけが強いのだろうと思い調べると納得した。篠田正浩という日本的なものや土俗的な素材を、アヴァンギャルドという実験的な手法で味つけするのが好きな監督らしく、土着的で埃っぽい生活保守的な田舎臭さと西洋的で左翼的なミーハーさが同居してるタイプらしく、映画サイトの評価低いが妙に個人的に惹かれるのは自分自身がおそらくこの気質の人間だからなのだろう。

とくに面白かった点が

①戦前の因習を守ろうとする人・囚われる人(全員和服)
②戦前を切り離してグルーバル資本主義に切り替える人
(全員洋服)
③戦後生まれのヒッピー若者(全員洋服)

この3パターンの人々がカオスにぶつかり合う点である。
通常の金田一耕助は①のおどろおどろしさを強調する展開が多いんやが、この映画は主役の金田一耕助はゲームのアバターのように無個性な傍観者のような存在として描き、生命の躍動感ある見せ場やかっこいいセリフは全て①群の人たちから発せられる。一例を挙げると

「現代人の失っているもの。それは静かで激しい拒絶だ」

人間の尊厳、そういったものを簡単に放棄する奴は、それなりの報いがある。近頃の人間共は、放棄することに慣れて、守ることを忘れている。何が自由だ? 何が解放だ? 己の魂の在り方も守れず、戦後は解放されたとほざく。血が濁っても平気な奴はどんどん死ねばいい!!」

・大恋愛の末に恋人と引き離された女が、戦前の淑女の貞淑観念を表向き守りながら、心底ではその未練を抑えきれず、淫乱なもう一人の純粋無垢な自由人の人格を構築してしまう。(それと比べると間に何の抵抗もないフリーセックスのリビドーや自由など何と空疎で表層的なエロスであろうか)

かたや②、③群の人たちは

・大恋愛の末引き裂かれた昔の彼女に会っても、心は何も動かずに、実はその女との間に子供がいるかもしれないと聞いても喜びも焦りもしない。興味があるのは島の土地を買い叩き、遊園地を建設することだけ

・何となく実の親探しをするも、取り立てて切実な実の親への想いがあるわけでもなく、偽の親でもいいから親子ごっこをコスプレのようにファッション感覚で経験したい願望があるだけ

そして①群の人々はことごとく死んでいき、②・③群の人々は生き残り明日へ旅立っていき、EDでビートルズの「Let It Be」が②・③群の凱歌のように流れます。三島由紀夫が敗北したように①群の人々は②・③群の"あるがまま生きる"動物たちに敗北して駆逐されてしまったのです。最後の曲は曲調含め何とも切ないのです。 ←(ネタバレ)

「Let It Be」を聴きながらこれは平成のヒットソング「Let It Go」のご先祖さんだなと思いました。(「Let It Go」のほうが曲調に哀愁すらないだけさらに動物成分が増量してますが)令和の今、みんなで群れてフェス感覚でデモに行こうとか、♯StayHomeのごとく同じハッシュタグペタペタ貼り付けて啓蒙ごっこしてるような人たちは鋭い目線で悪霊に「現代人の失っているもの。それは静かで激しい拒絶だ」と銃口向け襲われるやもしれまへんね(笑)

[追記] ちなみにこのブログらしく、『極道の妻たち』でお馴染み岩下志麻さんの若かりし頃のなかなか見入る渾身のオ○ニー演技見れますぜと最期に添えとく今日この頃//(終)

関連記事リンク:(良かったらついでに見てね^^)
金田一耕助の3つの魅力





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最終更新日  2020.06.12 02:42:51
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