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物語には「起承転結」というものがありますが、今回は「起」の締めくくりとして相応しいお話でした。・解き明かされるイマジン達の秘密・絆を結ぶ良太郎とタロウズ・キーキャラクター『桜井侑斗』の登場で今回の一番のクライマックスと言えば、このシーンですよね。「おい、良太郎。 これからはコソコソすんじゃネェ。 それからな、姉ちゃんのことも全部言え。 俺はな、ウジウジしてんの嫌いなんだよ。 分かったか?!」一人で何もかも自分で抱え込むな。モモちんらしい言い方と言えば言い方なんですが、お姉さんの過去の話を神妙に聞いていたり、(めずらしく)ハナが「良太郎を休ませてあげよ」と優しくイマジン達を諭して隣の車両に移動した際も最後まで残って、心配そうに見ていたり(この辺スーツアクターさんの演技が素晴らしい)……ついには良太郎から離れて、後を犬猿の仲(?)だった他のイマジン達に託す決心をするなど、人情クライマックスなモモちんでしたもちろん、うらたんやキンどんも、同じこと考えていたわけなんですけどね。最後は例によって「4」が数えられないというおバカな大団円を迎えたわけですが(^^;雨降って、地固まる。「起」としては実にハートフルな展開が笑いと涙を誘うストーリーでした。ところで響鬼以来久しぶりの登場の中村優一君。相変わらず「嫌味なライバルキャラ」として仮面ライダーに登場ですが、響鬼の頃と比べると随分力みが抜けた、いい演技をしてましたね。さて、次回も楽しみです♪
2007年05月31日
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人のふんどしの相撲を取るの大好き!ある方から新作S.I.C.の情報をいただきましたのでご紹介~ということで、01に続く新作情報です。Vol.39 G3 &G4(アギト)6,300円 7月予定リミテッド クウガライジングフォーム 4,200円 9月予定う~む。G3はG3-Xとのコンパチかと思っていたら……G4とセットは意表を突かれた感じ。G3-Xとのコンパチは可能なんでしょうかね? 価格的にはギャレン&カリスクラスなんで、無けりゃおかしいって気はするんですが。……G3マイルドとコンパチなんて事になってたら顎が外れるだろうなぁ(笑後微妙なのがリミテッド版のクウガ。製品化されなかったあの強化フォームが揃えばフルコンプ達成!こいつは抑えておいた方がいいと思いますねぇ。再販も決定した事ですし。・バンダイ S.I.C.VOL39 仮面ライダーG3&仮面ライダーG4・バンダイ S.I.C.LIMITED 仮面ライダークウガライジングフォーム■ビージェイバンダイ S.I.C. VOL38 キカイダー01&ダブルマシーン【5月予約】【中古】バンダイ/S.I.C. Vol.15 仮面ライダー2号&ショッカーライダー■ホビーショップアルファ◆S.I.C 一覧はこちら◆ところでカブト、まだぁ?
2007年05月25日
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明日夢はそこで目が覚めた。「うっ……」 鼻腔に薬品の刺激臭が飛び込み、左腕に鈍い痛みが走る。(ここは……?) 朦朧とした意識をはっきりさせようと、首を振ろうとして気がついた。 ──自分の身体が、硬い台の様な物に拘束されている。「?!」 明日夢はその事実に驚き、怯えて激しく身じろぎした。 だがその戒めはびくともしない。 ただ、身じろぎにあわせて鈴の音が鳴り響くだけだ。(……? 鈴の音?) その時になって、明日夢は自分の左手首に何かが取り付けられていることに気がついた。 僅かに首を動かし、左腕を見る。 そこには静脈に管が取り付けられ、左手首には鈍く金色に輝く鬼のレリーフが掘り込まれた腕輪が取り付けられているのがかろうじて見て取れた。 更に良く見ると、その鬼のレリーフの口蓋(こうがい)の中に鈴が取り付けられている。 それは轟鬼達『弦』の『鬼』達が変身の際に使う音錠に似ていたが、背筋が凍るような『妖気』のような物が感じられた。 ……ひとまず、明日夢は状況を確認する事にした。 ヒビキや京介に言わせると、明日夢は普段は臆病なくせに、他人のことや窮地に陥ると「妙に肝が座る」ところが有る。 肩の力を抜き、まず天井を見上げた。 夜なのだろうか、暗くて良く見え無いが、かなり旧い造りの洋館のようだ。 そしてぐるりと首を回して見える限り周囲を見渡すと、なにやら得体の知れない化学実験機材の様なものがあちこちに見える。 何かの実験室といったところか。 ただ上手く言えないが、何かこの部屋──空間はひどく現実味に欠けているような印象を受ける。 まるで夢と現(うつつ)のまどろみの中に居るようだ。 意識がはっきりし始めただけに、その違和感は嫌でも感じ取れる。 だが、冷静なのもそこまでだった。 首を左に向けたとき、明日夢は更に驚くべき光景に絶句した。「! 持田っ!!」 明日夢の左側。 そこには同じように手術台の様なものの上に拘束されている、ひとみの姿があった。 明日夢と同じく、右腕の静脈に管が取り付けられている。 明日夢と異なっているのは、ひとみの額には銀色に輝く、鬼のレリーフが施された額冠が取り付けられていることだ。 しかも、明日夢の必死の呼びかけにも反応が無く、昏々(こんこん)と眠っているように見える。 そして明日夢は、それぞれ管の先の先に取り付けられているものを見て恐怖に息を呑んだ。 そこには、巨大な円筒形の水槽の中に浮かぶ、異形の巨大なミイラの姿があった。 大きさは2メートルを優に超えているだろうか。 両の腕には鋭い爪。頭部には右側に短い、左側には巨大な角が生えている。 そしてその顔。 そこには憎悪に怒り狂ったような、または悲しみに慟哭しているような、凄まじい表情が浮き彫りにされていた。 この次点で、明日夢の思考は完全に停止した。 しかも残酷な事に、ヒビキと出会って鍛えられた精神は、狂う事も気絶する事さえ許さなかった。 いっそ気を失えば。 狂うことが出来たなら。 あるいはどれほど救われたことか。 そんな時だった。出し抜けにその声が聞こえたのは。「驚いたな……まさかこんなに目を覚ますとは」 明日夢はギョッとして声のする方を向いた。 そこには、いつの間にか一人の男が和装の美女を従えて立っていた。 その顔を見て、明日夢の記憶から恐怖に満ちた過去が呼び起こされる。 屋久島の森の中で道に迷ったあの時。 みどりと共に魔化魍に囚われた、あの夜。 若さと老いを共に備えた、この世ならぬ美しい和装の男女。 人間性を、否、生命感の欠片も感じさせぬその二人。「術式が終わるまでは目を覚ますはずはないんだが…… まぁ、支障はないだろう」 中指で眼鏡を押し上げる動作にすら、およそ人間性という物が感じられない男だった。 しかも明日夢に向ける視線には、まるで実験道具や素材としてしか見えていないようだ。 それがはっきりと分る。 しかも放つその気配は…… ──こいつら、人間じゃない? いわゆる童子と姫かと思ったが、放つ気配は明日夢が見た童子や姫とは桁違いだ。 例えるなら深遠なる「闇」。光さえ飲み込み、意味を成さぬ「闇」そのもの。 その「闇」が人の姿を形作っている。 それ以上でもそれ以下でもない。 確かにそこに居るのに、まるで夢幻の世界に立っているかのような錯覚さえ受ける。 拘束された体の痛みが無ければ、決して彼らを現実に在る存在として「認識」出来ないだろう。 例えば星の無い夜空のように。その「闇」が、巨大過ぎて認識できない事にも似て。「……じゃ、始めよう」 男の口調は冷ややかと言うには、余りに感情がこもっていなかった まるで明日夢を眼中に入れていない。 いや、正確に言えば明日夢を、明日夢たちを「人」として見ていない。「生命」とさえ見ては居ない。 モルモットの方がまだしもマシな扱いを受けるだろう。 その二人の態度に、停止した明日夢の思考が。 いや、激情が荒れ狂った。「止めろ!!」 冗談じゃない。 無駄とは分りきった事でも、ひとみだけは……っ! だが男は、振り返るとゆっくりの振り向いた。そして指先をすぅ……と、明日夢に向けた。 その指先には金属のサックがはまっている。 ただそれだけ。その動作だけでで明日夢の身体が強張り、巨大な圧力が全身を襲う。 その圧力に、明日夢は声も出せなかった。「随分ずさんな扱いね? 大切な『素材』なんでしょう?」「何、構わん。 失敗したら次の『素材』を探すだけだ。 データ取りにもなる」 男はそう言うと、静かに手を上げた。 すると、床から 壁から 天井から 白と黒の衣装を纏い、奇妙な杖を持った男女それぞれ4人がゆらり……と現れた 彼らは明日夢たちの周りを囲むと、手に持った「杖」の先を床に下ろす。 まるで機械仕掛けのように揃った、機械的な動きだった。 カチリ 8人の男女──「クグツ」達は床にある何かに杖を差し込むと、懐から異様な色の液体を入れたシリンダーを杖にはめ込み始める。 するとシリンダーの中の液体が見る間に杖の中に注ぎ込まれていく。 かくして「儀式」は始まった。 うぉぉぉぉおおおおん! 今までピクリとも動かなかった『鬼』のミイラが、悶えるように動き始める。 そしてその身体が二つに別れ、さらに細かく千切れていく。 その後破片が螺旋となって水槽の中を回転し始めた。「今度は期待できそうだな」 男の言葉と共に、水槽の中のミイラの破片が水槽の中の液体と共に、明日夢とひとみの中に注ぎ込まれていく。 二人の身体に異変が起こり始めていた。「かっ…がはあっ!」 明日夢は身体の中に流れ込んでくる膨大な「力」に痙攣を起こし始めた。 ひとみもまた声にならない声を上げて、陸の上に放り出された魚のようにガクガクと手術台の上で身体を跳ねる。 異変は更に続く。 二人の全身に血管が浮き上がり、その肉体が変貌を始める。 最初に二人の顔に隈取にも似た文様が浮かび上がり、続いて犬歯が伸びて牙と化していく。 そしてその額には『鬼』のレリーフが浮かび上がり、角が生え始める。 それだけではない。 二人の身体が変色していき、同時にこの世にありうるべからず「黒い光」が二人を纏った。──そしてその「光」が消えうせた時。 ブチッ ブチブチッッ! 戒めをたやすく引きちぎり、二人は立ち上がった。「ほぅ……」 二人のその姿を見て、男から初めて微量の感情を含んだ感嘆の声が上がる。 そこには、男女二人の『鬼』が静かに立っていた。「やっと成功したな」「おめでとう」 およそ賛辞の台詞とも言えぬ声音で、女が祝福する。 その手には、いつの間にか五芒星が刻み込まれた円盤と、ニ刀一対の無骨な短く幅広の剣。 そして軽く、短い小太刀が一本、これらが紫の袱紗(ふくさ)の上に乗せられていた。 男は五芒星の円盤を受け取り、二人のバックルに取り付けた。 そして明日夢が変身した『鬼』にはニ刀一対の無骨な短く幅広の剣を。 ひとみが変身した『鬼』には小太刀を受け渡す。 明日夢はその剣を受け取ると、腰の装着帯に。 ひとみもまた、小太刀を腰に装着する。 最早変身した二人には声も無く、自我すら感じられなかった。「さて…」 男はそんな二人を舐めるように見ると、満足げに初めて微笑んだ。「さて、『邪鬼(ジャキ)』」 男はそう言って振り向いた。 そこにはザンキと瓜二つの男。邪鬼がいつの間にか腕を組んで二人の背後に佇んでいる。「これで私たちの仕事は終わった」「ああ」「あとは契約通り、この二匹の事は任せよう。好きに使うといい。 ただし、収集したデータは……。 いいな?」「──いいだろう」 邪鬼は口の端を僅かに歪ませて、かすかに微笑を見せた────響鬼・異伝『鈴鳴る腕輪』 終幕── 次の段 ──『来たる稀人(マレビト)』──
2007年05月25日
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───何時の頃からだったんだろう。 自分が『音楽』を好きになったのは。 まだ明日夢が小さい頃。父と母、そして明日夢の三人。 皆が暮らしていた時の頃を思い出す。 父はいつも仕事が忙しくて、一緒に遊ぶことは少なかった。 ──多分、それだけ自分の仕事が好きだったんだろう…と。 今ならそう思える。 だが、一緒に居る時は色んな『音』を聞かせてくれた。 その当時の父の唯一とも言っても良い趣味がジャズバンドだった。 まだ若かった父は、時間がある時には学生時代のジャズ仲間と、よくセッションを楽しんでいたものだ。 父は明日夢をそこに連れて行ってくれた。 そこには、まさに様々な『音』に満ち溢れていた ギターやピアノ、トランペットにそして── 明日夢が一番好きだったのは、父が叩くドラムだった。 アクティブな両親に似ず、内気で引っ込み事案な性格の明日夢だったが、父の叩くドラムの音を聞くと、何故だが元気が出てくるようだった。 リズミカルな、時には軽快に、時にはズンと胸に重く響く父のドラムの音を聞くと、不思議と心が高揚していくのを感じたものだ。『音楽はいいぞ、明日夢』 何時だったか。一緒に隅田川の花火大会を見ながら、父は明日夢にそう言った事がある。『知ってるか? 人間はな、生まれてくる前から音楽に包まれているんだぞ』『僕も? 生まれて来る前から?』 鮮やかな花火の閃光で、父の笑顔が輝いて見える。 遅れてズンと響いてくる花火ガ弾ける音と、そして夜風に揺られて涼しげな音を立てる風鈴の音の中で父は笑って答えた。『そうさ。 人間が最初に聞く音楽って、お前なんだか分るか?』 思わず考え込んだ幼い明日夢に、父は笑って自分の胸を指さした。『心臓の音だよ』 り……ん 夜風に吹かれて、風鈴が鈴鳴る。『母さんの心臓の音。 お前の心臓の音。 お前は──人間は生まれる前から、鼓動…心臓の音っていう音楽の中に包まれていたんだよ。 心臓の音とかリズムとかっていうのは、動物が一番安心出来る音なんだ。 音楽聞くとほっとしたり、元気付けられたり、気持ち良くしてくれるだろ? だから、心臓の音も音楽と一緒なんだよ』『じゃぁさ、犬は? ニワトリとかカエルとかも?』『あ~、犬はともかく……カエルは、どうかなぁ?』 困ったように頭を掻く父の姿を見て、母が賑やかな笑い声を立てながらスイカを持ってきた。 リ……ン 夜空に咲く花火と涼しい夜風。 そして風鈴の音。 思えば、この時が親子三人で過ごした、一番幸せな時だったのかもしれない。 リ………ン『ところで明日夢』『ん?』『お前、将来何になりたい?』 その時、父の口からそんな事を聞いたような記憶がある。 ──その時、自分は何と答えただろうか。 何だろう、まるで夢の中を彷徨っているような、この感覚。 明日夢が考え込んでいると、不意に父が肩に手を置いてきて、こう言った。『明日夢、お前… ──「鬼」にならないか?』リィ……ン『え?』 そこにはいつの間にか、父の代わりにヒビキが目の前に居た。「俺、お前は才能があると思ってるんだ。『鬼』になる──さ」 そしてヒビキは手を差し伸べてきた。 花火の輝きがヒビキの横顔を照らす。 そこには、いつもの人懐っこい見慣れた笑顔があった。 だが、花火の音は、聞こえない。 ただ、風鈴の音だけが不思議に響いている。「もう一度、やり直さないか? 俺の弟子になれよ。 そして『鬼』になって、一緒に──」 その言葉に明日夢は思わず手を差し伸べた。 ──差し伸べかけた。 だが(違う) リィ………ン それは2年前、ヒビキに言って欲しかった言葉だったのかもしれない。 だが明日夢が知るヒビキは、例えヒビキ自身がそう願っても、絶対にそれを口にはしない。 自分の道は自分で選ぶ。 それを教えてくれた人は、ヒビキその人だったのだ。 明日夢が知るヒビキは、そんな男だ。 では では今目の前に居るこの男は誰だ?「あなた…あなたは『誰』です?」 ──その言葉に、『それ』は静かに答えた。「───『鬼』だよ」リンッどこかで──遠く鈴の音だけが聞こえていた。
2007年05月25日
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は~っ! なんだか急転直下・疾風怒濤の展開で、顎が外れそうな展開でしたな。今回のことの始まりはタロウズの「リストラ」問題から端を発したわけなんですが……ついにコートを羽織った謎の人物。そして愛理さんの婚約者。桜井なる人物が表舞台に登場。前からそんなニュアンスはあったんですけれどね。顔は見えなかったんですが……まさか予告のラストのちらりと出てきた中村優一君が桜井なのでしょうか。それともハナと良太郎のような関係なんでしょうか?ともあれ2号ライダーは中村君ッぽいですな。しかも何気にダークな印象……本人良い子そうなんですけれど、プリンセスDや響鬼の京介みたく、なんでダークっぽいオファーが来るんだろう。それにしても、平成ライダーシリーズで2度も「ライダー」をやるのって、彼が初なのでは?もしそうなら快挙ですなぁ。さて今回の見所。1「あんた達イマジンを……リストラするって!」「「「「え?」」」」ハナちゃんは良太郎の体調を気遣い、良ちゃんもなにやら考えている様子。もっとも良ちゃんの場合、とりついたイマジン達をどうこうしようなんて考えて無さそうですが……一方タロウズは腕相撲したり、悪戯したり、挙句の果てに乱闘騒ぎ。仲いいな、キミタチ(笑しかしハナちゃん。ついに独断でそんなイマジンたちを「リストラ」宣言。……相変わらず素敵なおみ足だことvこうして悲喜劇の幕は開いたのであります(笑2「問題はぁ、良太郎ちゃんが誰を残すことかってことですよね?」 「チョット待てコラ! 問題はもうそこかよっっ?!」リストラ発言で慌てふためくイマジン達……じゃなくてモモタロス(爆キンどん「つまり強いモンが残るということか。 ま、一番ドベはもう決まってるけど……なっ?!」モモちん「ん? ん? 何で手前らオレ見てンだよ?!」リュウちゃま「ぷっぷぷ…… ご苦労様v」モモちん「ねぎらってんじゃネェよ!」ウラたん「先輩……別れるのは辛いけど 喰えないサカナは海に返るってことで」モモちん「喰えねェのは手前ェだ! 手前ェのスケベが役に立ったことあんのか!」ウラたん「見えないトコで」モモちん「見えなきゃ意味ねぇんだよ! おいクマっ! 手前ェがバカ重いから良太郎がぶっ倒れるんだ! 出て行けオラっ!!」キンどん「俺には良太郎を守る義務がある! 拾われた命やからなっ」ウラたん「でも出て行くのも守るって事かもよ?」キンどん「んごぉおおお」モモちん「寝たきゃ時の砂漠で冬眠でもしてろぉ!!」こいつら面白すぎ。つか、モモちんの立場が悪すぎる(爆3「忘れたままで良い訳無い…言い訳ないけど──」実は高校中退だった良ちゃん(ちょっとビックリ)同級生の女の子に「愛理さん、もう結婚したんでしょ?」との言葉に何故か慌てふためきます。ここが後半の伏線になっているワケですが……4「何回やっても俺かよっ! アミダは却下だっ!!」……良ちゃん並に不孝の権化と化しているモモちん(爆そこで誰が良太郎の役に立つのか勝負に。殺気立つタロウズ(リュウちゃまを除く:笑い)ナオミちゃん「わあ~ わくわく」……もしもし?(^^;んでもってお馴染みミルクディッパーへ5「うるせぇなっ 聞こえてんだよ!」「センパイ。マイナス1ポイント♪」留守を頼まれた良ちゃん。 そこで誰が役に立つのか接客勝負(爆モモちん「いらっしゃいませ!! コーヒー飲むのかっ!!」やたら気合の入った接客態度のM良ちん(爆笑……がコーヒ豆入れるのに、箸で一粒一粒とは…妙なところで真面目。が、最後に全部ブチ込む辺りがモモちんらしいんですが。続いてキンどん「役に立んやっちゃ コーヒーぐらいアホでも……」バキ「ぬぉ?! な、なんで壊れてんや?」……次行ってみましょう。ウラたん「ったく……これじゃ愛理さんの店がつぶれちゃうって。 すいません。僕可愛いお客さん釣ってきますから、留守番お願いします」コラコラ6・んでもって「デンライナーにて」見つかったハナちゃんにデコピンされるタロウズ3人組もっとも、叩かれ慣れてるモモちんは見事にカバー。がその後、ハナパンチ喰らってるんですから。素直に叩かれた方がマシだったかも(^^そんな中で、リュウちゃまの爆弾発言炸裂。慌て出撃する2人。そんな良太郎に不審を感じるタロウズ。そこにナオミちゃんの爆弾発言がさらりと飛び出す。ナオミ「っていうかぁ 愛想尽かされたんじゃないんですか?」モモちん「ナオミ……お前今日凄くキツくないか?」7 良太郎出陣「桜井さん!」何故かイマジン達の援助を受けず、単身でウルフイマジンに挑む良太郎。どんな想いが彼をそうさせたのか。だがそんな中、良太郎は例の男に出くわしてしまいます。出会い頭にぶつかった時、何故か思い出の懐中時計が。そしてその顔は……ああ、次回も楽しみです♪■電王 2号関連【御予約特典送料399円!!】(離島除く)(仮)DX2号ライダー武器(仮面ライダー電王)7月発売【御予約特典送料399円!!】(離島除く)(仮)変身ベルト DX2号ベルト(仮面ライダー電王)6月発売【御予約特典送料399円!!】(離島除く)ライダーヒーローシリーズD05(仮)2号ライダーA(仮面...【御予約特典送料399円!!】(離島除く)ライダーヒーローシリーズD06(仮)2号ライダーB(仮面...
2007年05月20日
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はぁ。 ここンとこ、いい事なしのモモちんことモモタロスでしたが…今宵はサクラ吹雪の舞い散る夜にようやく「俺 参上!」冒頭ではリュウちゃまに軽くあしらわれて、膝を抱ええていじける姿がなんとも可愛かったんですが(笑あとリュウちゃまに対抗しての盆踊りとか(爆このままいじられ役で終わっちゃうのかと、本気で心配したんですが一安心。しかし、良ちゃんとモモちん。お互いどう思ってるんでしょうね?良ちゃんはしっかりイマジン達の性格を把握して、ケース・バイ・ケースで活用(?)していますが……ここぞという時には「モモタロス、いくよ」ですもんねぇ。オマケにモモちん。 今回は良ちゃんの頼みでリュウちゃまに決死のアタック。リュウちゃまの猛ガードに死にそうになりながら、見事セーブしてのけました。(んでもって、倒れるモモちんを咄嗟にカバーするキンどんがまた良い♪)意地か闘争本能か。 それとも良ちゃんへの友情(?)か。……それにしても、メール打てたのね? モモちん。チョット意外な一面でした(^^;それとラストの戦闘シーン。 夜サクラ満開の戦場ってのも粋でしたなぁ。久しぶりの戦闘に随分はしゃいでましたが、それ以上にトドメの一撃に大爆笑。「俺の必殺技、パート3…… と見せかけて、ストレートど真ん中ぁああああ!!」「あのねぇ~~~っ!!」……せこいんだか男らしいんだか、良く分らない一撃でしたな(^^;ともあれ、久しぶりにカッコいい(?)モモちんが見られて大満足の回でした。なお、お忘れでしょうが、当サイトはおバカでキュートなモモタロスを前面的に応援しております。■蛇足そう言えば、電王・劇場版に関してキャスティングにビックリされた方も多いのでは?●情報ソース うっかり熊公のガラクタ箱ブログ 響鬼ファンにはおなじみの京介こと中村優一君と、轟鬼こと川口真五さんが登場とな?!……どんな役どころなんだろう。 楽しみが増えました♪仮面ライダー電王 ライダーイマジンシリーズ01 モモタロスイマジン↑買いました♪ ソフビなんでちとエッジが甘いんですが良い出来です。どうやってか可動改造しようか思案中。
2007年05月16日
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ついに4バカ……もとい4フォームが揃い踏み。オープニングでも4人一緒に踊ってましたね♪しかも今回のお話は、U良太郎 K良太郎 R良太郎 の各変身ポーズ初公開の巻。……そう言えばモモタロス以外の変身ポーズって、今回初登場のような。「全員集合!」記念ですかね?それでは本編レビューの前に愛すべき4バカ・カルテットについてまとめてみましょうか。・モモタロス良太郎と最初に契約したイマジン。短気で気性が荒く暴れん坊。だが情にもろい一面もある根は良いヤツ。良太郎が「特異点」と知らずについてしまったが、戦う事が大好きで「電王」となってイマジン退治に協力する。紆余曲折の果てに次第に良太郎と信頼関係を築いていく。が、最近はアクの強い「後輩」達に押されっぱなしで、良太郎並に不運な目にあっている(笑変身ポーズはワイルドでダイナミック。ソードフォームはスピードとパワーのバランスが取れた近接戦闘型。……その内パワーアップするでしょうが(^^;・ウラタロス良太郎に二遍目に取り付いたイマジン。良太郎が「特異点」と知りながら、あえて「メリット」を選んだ不思議なイマジン。ナンパ師で詐欺師。口八丁で相手から情報を聞き出したり、隙を誘う戦法が得意。普段は良太郎に取り付いてナンパを楽しんでいる様子。変身ポーズは気取ってで人をからかうようなスタイル。ロッドフォームは装甲とキック力に優れた中~遠距離型。・キンタロス良太郎に(実は)最後に取り付いたイマジン。力自慢の豪放磊落な人情家で、力任せに物事を解決しようとするが、基本的に人助けが大好き。以前の契約者を庇って消滅しそうになった時、良太郎に救われて電王となる。普段は寝ているが「泣く(または似た言葉)」に反応してしゃしゃり出る癖がある。変身ポーズはまるで土俵入り(爆アックスフォームはソードフォームと同じ近接戦闘型だが、パワーと打撃力に優れている。・リュウタロス良太郎に3番目に取り付いたイマジン。ウラタロスをカモフラージュにして密かに取り付いた。動物とダンスが好きで、子供のような無邪気さと残酷さを備えている。んでもって、甘えん坊でちょっとサイコ(ぉぃ 精神年齢は4人の中で一番低い。最初は良太郎をやっつける(殺す)つもりだったが、良太郎の姉・愛理になついて(?)しまい、良太郎達に協力することになる。能力は4人の中で最強クラスで、人を操るという特技まで持つ。モモタロスをして「アイツ、アブネェよ」と言わしめる(汗変身ポーズは良太郎と同じくスタンダードだが、狂喜を孕んだ表情がポイント。ガンフォームはソードフォームを上回るスピードとパワーを備えた遠距離型だが格闘戦もこなす。……いやまぁ、この4人でこの先どんなドタバタが展開されるやら、楽しみです。今回のお話・良太郎相変わらずトラブルに巻き込まれるのごお得意だが、今回は盗まれた自転車を見事奪還(寸前に終わったけど)が、人質の取られてしまうのは相変わらず……(^^;でもなんだか、肝が据わってきてますね~・ハナちゃんつかまった良太郎の代わりに人質に……けど、犯人をド突いて「いつものクセでついっ!」……それは良くないんじゃないかな?しかし、デンライナーでモモと取っ組み合ってるの見てると、なんだか「喧嘩するほど仲かが良い」って見えますねぇ~良ちゃんとは別の意味で良いコンビです。・モモちん「今日もモモは不憫でした(爆)」我らがモモちんは今回も良い事無し!折角モモタロスが頼ってくれたのにハナちゃんからは駄目出し。んでもって、ようやくイマジン出現に「勝手にしまぁああああす」と、暴れられると思ったら……そこでいつものお約束がっ(爆「負ける…まける?…… 泣ける?!」……哀れ、モモちんはキンどんの飛び蹴り喰らってはじき出されるハメに。つくづく不憫な(ハンカチ・キンどん「浪花の土俵入り」いやもう、最高っすね(^^:あの変身ポーズに、BGMは浪花節「流れ、流れてぶらり旅ぃいい~ 一期 一会 の巡り合いぃい♪」 いや、良い曲ですわ。はよCD出ないかな?しかもキメポーズまで変わってすっかりお相撲さん「ごっ つぁ ん です!」アンタ、最高ですわ・ウラたん「魚心にはご注意」戦闘ではキンどほどのインパクトはありませんでしたが…流石、ウラたん。「デカ長? 突入は即刻中止してください。 じゃないとマスコミ釣っちゃいますよ? まゆみちゃんの件で」……一体どっからそんな情報仕入れてきたんだか(^^;あ、もしかしてアレか? そのまゆみちゃんとやら、ウラたんのGFか?「でさぁ~ そのデカ長ってバカじゃないの? ッて感じでさぁ」……あのシーンを突っ込むのは野暮だが、ありそう。・リュウたん「答えは聞いてないYO?」どこに居るのかと思ったら、また深層意識の中に隠れてたのね(^^しかも社長が契約者と知った途端──「お前 邪魔。 消してもいい?」って、コラコラコラアア!!問答無用かい(汗 なんっつ~短絡的な。むしろ敵のイマジンが善玉に見えるではないくゎっ!───なんだかなぁ(^^;相変わらずの面々ですが、やっぱり今回最強はこの方だったのではないかと。・愛理おね~ちゃん「籠城って、大変なんですねぇ~」この底なしのボケっぷりと女神の如き癒しは、電王のオアシスですなぁ。最強です ってことで、来週はどうなるのやら?
2007年05月06日
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山中にこの世ならぬ咆哮と狂笑が響き渡る。 まるで木々や大気すら、怯え、恐怖に震えているかのようだ。 それは、威吹鬼達『鬼』が放つ「響き」とは真逆のものだ。 恐怖で魂を揺さぶる、忌わしくも圧倒的な「響き」。──それは冒涜だった。 余りの忌わしさに冷静で温厚な威吹鬼さえ、心を怒りで揺るがすほどの穢れた「音」「ひゃはははははははははぁあ!!」 更に禍々しさを増した「ツチグモ」の上で『鬼(モノ)』が嘲(わら)う。「堪(たま)らん、堪らんぜ! この『力』はよぉ!!」 闇鬼は自らの身体から湧き上がる『力』に酔いしれるように身体を震わせ、両手を天にかざす。──まるで天を挑発するかのように。 ──全く。これであの「奴ら」に借りでも無けりゃ最高なんだが。「──さて」 闇鬼は身体からあふれ出す『力』を充分堪能すると、ゆっくりと威吹鬼と恐怖に目を見開いている香須実を見下した。「お楽しみの時間だぜ? 威吹鬼坊ちゃん。 征(い)け 『鬼蜘蛛』ォ!!」 闇鬼の叫びと共に『鬼蜘蛛』が咆哮を上げて威吹鬼に襲い掛かる。 その顔面は虎にも似たものに変貌を果たし、巨大な顎(あぎと)をかっと開いて威吹鬼に喰らいついた。 激しい轟音と共に土砂が巻き上がり、大地を揺らす。 だが──「何?!」 手ごたえが無い事を感じた闇鬼が思わず頭上を仰ぐと、そこには香須実を抱いて高々と舞い上がった威吹鬼の姿があった。 しかもすでに烈風の銃口は闇鬼に向けられている。「──消えろ」 威吹鬼の静かな怒りと共に烈風の銃口が火を吹き、風を纏った銃弾が雨と闇鬼に降り注ぐ。 だが──「甘ェ!!」 闇鬼は両手の武器を激しく正面で打ち鳴らした。すると大気が水面のように揺れて「音」の結界が現れる。その結界は、威吹鬼の放った銃弾をことごとく弾き返した。「嘘っ?!」「莫迦なっ!」 それはかつて、『鬼』達を苦しめた「ヨブコ」の技だった。『鬼』達が攻撃の際放つ波動を上回る波動の結界で、一切の攻撃を中和する技だ。 そしてそこに隙が生まれる。「捕まえろ!」 鬼蜘蛛はその前足を未だ宙に居る威吹鬼に向かって突き出した。 その前足の先端には、いつの間にか鉤爪の様な手が生えている。 威吹鬼は落下しながらも更に連射するが、硬い剛皮に覆われたその「手」は易々と弾丸を弾いてついに威吹鬼達の身体を捉えた。 骨をも砕くかのような巨大な圧力が、威吹鬼と香須実の全身を襲う。「があっ!」「ああっ!」 ギシリ ギシリ 威吹鬼達の肉と骨がきしみ、身体が悲鳴をあげていく。 最早、圧力と激痛で声を上げることも呼吸すら儘(まま)ならない。 ──殺される。 冗談じゃない。『鬼』である自分はまだしも、生身の人間である香須実の体が持つはずも無い。 香須実は──香須実だけは死なせるわけにはいかない! 威吹鬼はわが身を捉える「死」にあらん限りの闘志で抗い、香須実への負担を軽くしようと足掻いた。 だが、そんな威吹鬼の様子は闇鬼の嗜虐心を刺激しただけだ。「そのまま握りつぶせェ!」 闇鬼は勝利と確信して喜悦に満ちた嘲笑を上げた。 そうだ、この『力』に抗えるものなど存在しない──っ! ──その時「だっっせいいいい!!」 突如、やたら気合の入った雄叫びと同時に闇鬼の身体が吹っ飛んだ。「ぶげらっ?!」 背後から途方も無い衝撃を受けて、間抜けな格好で闇鬼の身体が宙を駆けていく。 そしてその闇鬼の眼前に山肌が見る間に接近し──土砂を撒き散らしながらその身体ものの見事にめり込んでいた。「と、轟鬼さん?!」「威吹鬼さん、今助けるッス!」 闇鬼を蹴り飛ばした轟鬼は鬼蜘蛛の身体から跳躍し、烈雷で威吹鬼達を握りつぶさんとする鬼蜘蛛の「腕」を切り飛ばした。 鬼蜘蛛の魔の手から逃れて着地した威吹鬼の元に、轟鬼が駆け寄って深々と頭を下げる。「スンマセンっ! これ探してたら、援護が遅れてしまって……」 そう言って、轟鬼は手に持った烈雷を威吹鬼に見せた。 どうやら威吹鬼が現れた時、轟鬼は好機とばかり手元から離れた烈雷を探していたようだ。 ──もっとも見つけたのはあきらだったのだが。 随分離れた木に突き刺さっていたため、回収するのにえらく手間取ったらしい。 轟鬼は軽々と扱っているが、烈雷は優に3~40kgはある代物である。そんな代物が大木を貫通して深々と刺さっていたのだ。 これには流石の轟鬼も難儀したようで、散々力任せに引っぱってようやく取り戻したと言う次第だ。 そしてようやく戦列に復帰したら、ツチグモが更に禍々しく変化し、更にはその上で見知らぬ『鬼』が馬鹿笑いしているではないか。「で、なんなんスか? あいつ。 なんか悪そうなヤツだったんで、とりあえずぶっ飛ばしときましたけど」 そう言って、轟鬼は愉快な格好で山肌にめり込んでいる闇鬼を指さした。 悪そうだから とりあえず ぶっ飛ばした。 威吹鬼が軽く目眩(めまい)を起こしたのは、鬼蜘蛛の攻撃の後遺症だけではあるまい。「あ? まさかオレ、とんでもない事しちゃいましたかっ?!」「あ、いえ。 ……慧眼です」 威吹鬼の様子を見て慌てる轟鬼に、とりあえずそう答えておいた。 他に言いようが無いし、事実だから良しとしておくことにする。──それよりも「おとーちゃんっ! 後ろ後ろっ!!」「へ?」 日菜佳の声に轟鬼が振り向くと、そこには「腕」を斬られて暴れまわっていた鬼蜘蛛が、轟鬼に向かって喰らいつかんと大顎を開いて突進してくるのが見えた。 その顎が轟鬼を捉える。「おとーちゃん!」「轟鬼さんっ!」 だが── ガ、ガァアアア──「ぬぅおりやああっ!」 轟鬼は烈雷をつっかえ棒の要領で鬼蜘蛛の顎を封じていた。 眼前には、鬼蜘蛛の口腔がてらてらと滑(ぬめ)りを帯びて輝いている。 「威吹鬼さんは香須実さんを!」 踏ん張る轟鬼に威吹鬼はうなずき返すと、気を失った香須実を抱きかかえて明日夢達の方へ走り去った。 何があった、ド畜生。 無様に突っ伏した闇鬼はふらふらと立ち上がった。 パラパラと身体から泥や枯葉が落ちる。 そして振り向くと、鬼蜘蛛の攻撃を烈雷で凌いでいる『鬼』の姿がある。(あいつは──) 闇鬼は烈雷を見て、ある『鬼』の事を思い出していた。 かつての同門で、烈雷の継承争いをした一人の男を。 烈雷は『弦』の『鬼』の中でも特に優れた者に継承され続けてきた名器だ。 烈雷を継承するということは、『弦』の『鬼』の誉れでもある。 それは闇鬼とて例外ではなかった。 だが──よりにもよって烈雷を受け継いだのは、ようやく20を越えたかという若造だった。 忘れもしない、その男の名を。「……斬鬼ぃいい」 闇鬼は武器を構え、轟鬼の背ににじり寄った。 殺してやる ──屈辱が蘇る 殺してやる ──挫折が殺意となったあの日。「殺してやるぁああああ!!」 闇鬼が武器を振りかぶったその時だった。(いつまで遊んでいる、闇鬼) 闇鬼の脳に、直接声が響く。 重く、圧倒的な、質量さえ備えた声が。(こちらの用は済んだ。 お前も充分役目を果たしたことだ。 ──もう引け) あの男だ。 蘇った闇鬼の前に居た、あの男──斬鬼に良く似た面差しの男。「……ちっ」 闇鬼はその場から跳躍して、鬼蜘蛛の背に乗った。「!?」 轟鬼は頭上を飛ぶ、黒い影を見た。 その影は鬼蜘蛛の上に降り立つとユラリと立ち上がり、物憂げ手を振った。「……よぉ。 久しぶりだな」「……はぁ?」 轟鬼は思わず間の抜けた声を出した。 久しぶりも何も、見覚えが無いのだから当たり前の反応だ。 だが、自分に良く似たその『鬼』は呪詛を吐くように叫んだ。「今回は引いてやるが、……覚えとけ。 烈雷は今度こそ俺がいただく。 手前ェの様な野郎に……っ それまで預けておくぞ、斬鬼!」「何?!」 師の名前を聞いて、轟鬼は一瞬動揺した。 その隙を狙うかのように、鬼蜘蛛の口から業火が噴出す。 禍々しいその炎は轟鬼の眼前を紅に染め、鬼蜘蛛と闇鬼の姿を覆い隠していった。「轟鬼さん!」 威吹鬼の眼前で、轟鬼と鬼蜘蛛、そして闇鬼の姿が紅蓮の炎に包まれるのが見えた。 威吹鬼は業火に巻き込まれた轟鬼に駆け寄ろうとしたが、傍らに香須実と明日夢達が居る事を思い出す。(轟鬼さんなら大丈夫だ……) 轟鬼のタフさは良く知っている。 あれしきの炎でどうこうできる人ではない。 そう決断した威吹鬼は、3人を安全な場所に移動させようと振り向いた。 そして振り向いた途端、威吹鬼の動きが驚愕で硬直した。 いつの間に居たのか、明日夢達との間に一人の『鬼』が佇んでいた。 鉄色の胸甲に弦をあしらった装甲。 そして紅蓮の炎に赤々と照らし出されたその顔は──「ざ、ザンキ……さん?!」 威吹鬼が呆然としていたのは僅かな時間だったかもしれない。 だから、自分の腹に熱い痛みが走っていることに気がついたのは、その男の拳が自分の腹から引き抜かれた時だった。 その拳から突き出た鬼爪から、赤い血が滴り落ちている。 威吹鬼の身体が力を失い、膝が折れて大地に跪(ひざまず)いた。「急所は外してある……早くその娘を連れてここから脱出しろ」 そう言って、その『鬼』は──ザンキと同じ顔の男は明日夢を肩に。そしてひとみを脇に抱えて悠然と立ち去っていく。「ま……待ってください、ザンキさん!」 威吹鬼の懇願にも似たその言葉に、男が──ジャキが僅かに振り向く。 ……ただ、それだけだった。 二人を連れ去ったジャキの姿が、紅蓮の炎に包まれ、──そして、消えた。 後には、香須実を抱えて叫ぶ威吹鬼だけが残された。
2007年05月04日
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久しぶりの連休。親父殿の容態も徐々に回復してきました。まぁ…ペースメーカー取り付けられて、多少気弱になっていたようですが、一般病棟に無事移って一安心。となると、多少は自分の時間も取れるようになってきたんで、ようやく趣味に没頭できます。ってなわけで前からやりたかったS.I.C.の改造に挑戦し始めました。とは言え、最初はリペイントでいくか、初っ端からハデに改造するか悩んでいるトコなんですが……少なくともパーツをバラさにゃ、にっちもさっちも行かないようなんで、とりあえずバラしてみました。さて、ワリとパーツ分解が容易な部分(パーツ換装用の部分)は比較的に取り外しがしやすい(つか部分によってはポロポロ外れる)のですが、上腕部や太もものパーツは案外取り外しにくいもの。そこで、まず「お湯につけてパーツを緩める」作業を行いました。ギチギチで外しにくい部分も、温めてやると意外にあっさり分解できます。ただ外しにくいのが胸部と腹部のパーツ。この部分は両サイドから外れ止めがついたポリランナーで接合されているので外すのが難しい。ここでは一計を案じ、力技で外す事にしました。まずパーツをお湯で暖め、100円ショップで購入した千枚通しやマイナスドライバーで脇をグイグイとこじ開けていきます。で片方のポリランナーが浮いたら、ガーゼやティッシュでクッションをおき、ペンチでグイっと引っこ抜き。もう片方も同じよう要領で。コレでパーツの加工や塗装が楽になります。☆豆知識S.I.C.スーパーコレクション(vol.2)こちらの書籍ではS.I.C.の鬼さんたちの改造法が書かれていますが、その中で「塗装の除去にはVカラーシンナーを使う」という説明がありましたね。実際楽天でもVカラーシンナーは飛ぶ様に売れてますし。でも、Vカラーシンナーを使わずとも、塗装を落とすだけならホームセンターで扱っている、ある物で充分代用できます。その名は「アセトン」アセトン 1000cc要領の割りに値段も安く、水でメンテナンスが出来るのが魅力です。古株のフィギュア魔改造派も、むしろこちらを愛用している方が多いくらい。元はFRPの剥離剤なんですが、こういった使い方も出来ます。ただ、肌に直接触れるとしびれに似た痛みが生じる、危険な材料なのでゴム手袋やラテックスグローブは必須。剥離するときもナイロン筆だと穂先を溶かすので、動物性の毛筆が最適です。100円ショップで豚毛・馬毛のものが売ってあるので入手はしやすいでしょう。実際、気持ち良いほどきれいに色が落ちます。
2007年05月03日
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