過去にDrummerのリーダー作というと僕はBilly Kilsonのものを持っていたので、つい、彼と比較したりしてしまう。新世代のJazz MusicianらしくGuitaristがメンバーに入っているのはBen Williams と同じだと感じる。曲目とバンドメンバーは以下の通り。
01. Pendulum 02. Too much 03. I Have A Dream 04. We Shall By Any Means 05. Liberty Or Death 06. Cycling Through Reality 07. Conviction 08. Apollo
10. Be Water 11. Memory Of Enchantment
Kendrick Scott(Drums, Synthesizer & Vocals) Alan Hampton(Guitar & Vocals), Joe Sanders(Bass), John Ellis(Tenor Sax & Bass Clarinet ), Mike Moreno(Guitar), Taylor Eigsti(Piano & Fender Rhodes)
前半部は意外とメロディアス。あれ、Drumsは主張しないのと思ったりするが、要所でハイハットを聞かせるいるのは「やっぱりね」と感じさせる出来だ。ただ、前半部はアレンジャーとサウンドクリエイターとしての腕を見せつけているのと思う作り。本領発揮は6曲目から7曲目の流れだろうと思う。先輩Billy Kilsonほどクラッシュシンバル・ハイハット使いではないが、タムタムは十分に聞かせる。Billyよりも上手かも。そこからテーマへのなだれ込み方は見事。アドリブとテーマを融合させているのはいかにも新世代の旗手の一人らしいが、そこでも存分にタムタム・スネアで主張するのが巧いなあ。僕はこの6曲目から7曲目が一番好きよ。7曲目ではクラッシュシンバルとテナーのシンクロぶりをご堪能あれ。Bruce Leeにオマージュを捧げた10曲目Be Waterではバスとハイハット、ギター、テナーとのケンカが一番の聴き所でござんす。最後はタムタムが勝!のは彼らしい閉め方だ。そして最後は驚きのDrums無しの曲Memory Of Enchantmentで終わる!何故?まるでライブみたいな終わりだ。ちょっとこの閉め方にはビックリだった。