川本美器のお買い物ブログ

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2009年10月21日
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「京ことば」には、折々に味わい深い言葉があります。


「ひね」
これは、長くつけた漬物のこと。穀類などの味が古くなって落ちていることもいいます。
日本酒をきき酒するときに「老(ひ)ね香」というのと同源です。
古語では「経稲(へいね)」の略かとも言われています。
おくての稲、前年以前に収獲された稲のことです。
いけずな言葉に「ひねかぼちゃ」というのがありますが、こちらは「大人ぶったことをいうませた少年などを嘲る言葉」です。「あすこのぼん(坊ちゃん)はほんま可愛げのない、ひねかぼちゃや」のような。

「にぬき」

「うちはラーメンには、燻卵やのうてにぬきがええわ」のような使い方をします。

「ぬくぬく」
出来立ての温かい状態をさします。
「蒸し寿司」のことを「ぬく寿司」というのはここから来ています。ぬく寿司は、お茶碗に入ったちらし寿司。
穴子、麩、きくらげなどを混ぜて錦糸玉子を散らします。料亭などではぬく寿司にイクラなどの海鮮がのっていることもあります。
「これ、出来立てぬくぬくのパンやさかい。なあんも塗らんと千切って食べとうみ」という感じで普段使います。

もっとも便利な言葉に、
「であいもん」
という京ことばがあります。
今でいう「素晴らしいマリアージュの食べ物」です。相性のいい物同士の食べ物には、なかなか出会えません。ですから、昔の人はわざわざ「であいもん」と呼んだのでしょう。タケノコとワカメとか、海老芋と棒鱈とか、大根に鰤。想像するだけでお腹が空いて来ます。

日本酒にとっての「であいもん」、ワインにとってに「であいもん」、ビールにとっての「であいもん」、焼酎にとっての「であいもん」。

作家の故・山田風太郎氏が『あと千回の晩飯』というエッセイを書いておられましたが、抜けたりブランチになったりした回数を含めて一年で約千回の食事。十年でも一万回。限りある出会いです。大事にしたいものですね。

朝日酒造「南の島の貴婦人」

黒糖焼酎のハナタレです。ボトルに描かれたオオゴマダラは「南の島の貴婦人」と呼ばれる優美な蝶です。
44度という高いアルコール度数ですが、冷してストレートで飲みたい華やかな香り。
ただし、開栓後は早めに飲みきらないと、持ち味である南国風の濃厚な香が失われてしまいます。





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最終更新日  2009年10月21日 10時47分12秒


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