『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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April 28, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
表題で話がわかってしまう人は、相当の漫画通でございます(笑)。

つっても漫画で単行本全編持ってるのがこれだけなんだけどね。

話は、作者の高校時代の部活動の思い出と、憧れた理想像みたいなモンを漫画に託してみた、といった感じの話で、舞台はどうやら新潟県らしい(うひょひょ)。



<あらすじ>
「三五寿司」の一人息子、三五十五くん(「1・2の三四郎」をはじめ、作者はこういうネーミングが好きらしい)が、岬商業高校に進学し、ブラスバンド部に入ろうと思っていたのだけれど、「モテない」「こわい」ことなどを理由に、毎年部員不足に悩むバンカラ柔道部員の口車に乗せられて、はじめは「だまされた」と思いつつ、柔道部入部を決意するところから話はスタートする。

柔道というものについてさえ、今まで殆ど知らなかった三五にとっては初めての柔道体験で、とまどいながらも、豊かな好奇心で厳しい練習に耐えていくのだが、岬商業は、柔道のレベルが県内で並の上ぐらいの、イマイチ勝ち進めずに伸び悩むチームだった。

ところが、夏の合同合宿で、強豪の江南高校、下山田農業との練習内容や実力レベルの差を見せつけられ、部員たちは監督の五十嵐先生にレベルアップのための練習内容改善を頼み込む。


五十嵐先生が重い腰を上げ、それまでは部員を見ているだけだった練習にも参加し、乱取りなどで直接指導をし、部員たちもだんだんと、柔道の技を身体で覚えるようになっていく。
ここから、三五たち岬商業柔道部のミラクルストーリーが始まる・・・。



・・・といった感じのお話。
最後のほうはまるっきり、映画「ロッキー4」そのもののような話になってしまったので笑ってしまいましたけど、連載当時この映画を上映していたので、たぶんこれを見て影響を受けたのでしょうね。
三五くんが五十嵐先生の得意技だった片手の背負い投げを身につけて、経験者や先輩を追い抜いて一躍チームのエースに躍り出るところと、最後、3年の春夏にわたり、全国大会決勝で、千葉代表の「最強の高校生」西野新二と2度対決し、始めは惨敗するが、その後猛練習と筋トレを重ね、再度対戦のときは、大熱戦の末にリベンジを果たし、全国制覇を遂げてしまう、というあたりの話が読んでいて痛快なところです(^^)。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

と、うっかりここで話が終わってしまうと、読んでいる皆さんは思われることでしょう。
表題の「名古屋くん」って何? という話になってしまって尻切れトンボの話になってしまうわけですな。
まだまだ話は続くわけです(長い日記だなー)。

名古屋くんというのは、この物語の中で私にとっては重要人物なわけですな。

岬商業の柔道部員それぞれが分身なのかもしれませんが。

名古屋くんは、三五くんたちと同期で入部するわけですが、「だまされて入部して先輩にしごかれたこと」に対して、三五くんが、それを乗り越えて、真面目にひたむきに柔道の技を磨いている一方で、名古屋くんは、そのことを引きずってしまうんですねー。
それで、「俺は後輩をしごいていびるために柔道部を続ける」という、彼なりの決断をするわけです。
この時点で、彼は上記の「ミラクルストーリー」からは除外(笑)。

それで、厳しい合宿でのトレーニング中、「テキトーにサボリ」のスタンスを徹底し、他のメンバーが軒並み厳しい練習後に食事もノドを通らずやせ細る中、一人だけ体重が増えていき、そのままついには柔道部一の巨漢となって行くわけですね(笑)。



三五くんの代は、岬商業史上最強といわれた(ということになっている)のですが、その2つ下の代から弱っちくなっていくらしい。
2つ下の後輩の代が「岬商業史上最低の柔道部」と呼ばれることになる、と、ある一コマで、小林まことさんがボソッと書いているのですが、どうもその背景に名古屋くんの存在が影響しているらしい、と思える場面がチョコっとだけ出てきます(笑)。

僕は近頃、こんな名古屋くんのキャラクターが大好きです。というか、大好きになりました。
こういうキャラクターに共感し、心底好きになることは、それなりの人生での挫折とか裏切りといった汚れた物事をいろいろ見たり体感したりしないと難しいかもしれないね(ってそれほど大げさなモンでもないか・笑)。
エリート街道を順風満帆で驀進中の人なんかにとっては、いかにも足手まといになりそうなキャラでもあったりするわけね。

こういう人物って、世の中に必ずいますし、高校あたりのクラブ活動にもいますよね、いわゆる「幽霊部員」みたいな人。
自分の高校の部活動生活の終わりも実は甚だ「幽霊部員」的に、怠惰な感じで締めくくったりしてたのでありました。で、汚点として自己嫌悪を引きずっていたりしたんだけど、そんな自分のことも最近ようやく許してやれるようになったりしてます。
・・・とかね。

願望としては、「柔道部物語」番外編ということで、名古屋くんを主人公とした物語を書いて欲しいんだけど、ちょっと時間が経ちすぎかもしれませんな。

というわけで、すっかり長くなっちゃいました。m(_ _)m
登場人物については、他にも語りたいネタはたんまりあるんですけど、あんまりダラダラ書いてても読まれなくなってしまうとガッカリなのでこれぐらいにしときます(もう十分だっての・笑)。





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最終更新日  April 28, 2004 10:44:49 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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