『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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June 21, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
仲良い友達同士なんだけど、なんか一緒に呑んでると、必ずといってよいほど言い争いになってるコンビがおりまして。


2人が音楽の話をしていたときのこと。
A君が、Wという日本の歌手について語りだしたらしい。
A:「Wってさあ、この前テレビで歌ってるの聞いたけど、やっぱすげーよなあ、日本のリズム&ブルース(以下R&B)の女王だよー」
それを聞いたB君、音楽については、学生時代にバンド組んだりして本格的に音楽やったり、今も聞いたりしてるので、ちょっとA君の今のコメントが面白くない。
B:「オマエなあ、R&Bのこととか、ちゃんと知ってて話してるのかよ、Wなんて、所詮は歌謡界の人間だろうが!!」
A:「そんなことないよ、ポピュラーなところでR&Bを広めた功績はでかいんだぞ」
B:「あのさあ、根本的なところから話すとさあ、R&Bってのはさあ、※☆▲×◇・・・(以下、あまりに専門的過ぎるので判らないので省略)」


話の詳細は違うかもしれないんだけど、聞くところによると、大まかにはそんな感じのことだったらしい。
横で聞いてたC君いわく、
「2人とも、たぶん話の理論は素晴らしいと思うけど、話の焦点が全く噛み合ってないんだよね。それで、お互いの話を聞かないで、いいたいことを語り合って、最後は仲良くなって終わるんだよね。不思議だよなあ」
って、たぶんこいつも話の内容についてはパッパラパーだったらしい(笑)。

この2人のいる席に、私も同席したことはあるのですが、やはりどうも言い争う傾向にあるようです。
お互いそういう展開が好きなのかもしれないので、周りは割り込むこともなく、放置プレイを楽しんで、おのおの別の会話を楽しんでいるらしいです。

これでOKならばそれでよいと思うので、引き続きこういう展開になるものと思われますが、もし何かこれが2人にとってストレスになったり、遺恨を残す形になったりすると、2人の仲がひび割れたりするかもしれないので(たぶん95%の確率でないと思われますが)、あらかじめ、こういう言い争いの展開にならないための方法というか、コツというか、そんなようなことが実際にあるので、2人の会話を振り返りつつ、ちょこっとだけ書いてみたいと思います。

人の心理は、P(Parent:親の性)、A(Adult:大人の性)、C(Child:子どもの性)を持っているといわれています。さらにPには父性と母性、Cには奔放な性格といい子ちゃんの性格に分かれるんですけど、ここでは省略します。
人それぞれ、これらの「P」「A」「C」の強弱の度合いが違います。
遺伝による傾向もあるかもしれませんし、今まで生きてきた環境の中で培われてきたものもあるかもしれません。

はじめ、A君は、自分の中の「A」を使ってB君の「A」に向かって、対等な大人の会話をしようとして音楽の話をもちかけたはずです。

そこで、その返事はB君の「P」からA君の「C」に向けて返されたわけですね。
で、ちょっと会話のバランスが崩れてきた。A君は、「そんなことないよ」とたしなめるために、逆に「P」をB君の「C」に向けて発した。
そのあと、互いの会話の応酬では「P」→「C」がしばし繰り広げられていたのではないかなあ、と想像します。

で、次第に気持ちが落ち着いて(もしくは疲れて)きて、どちらか(もしくは双方)が再び話のバランスを保つために、もう一度「A」→「A」に持ちかけ、話が落ち着いたのではないかいなあ、なんて思います。

趣味の会話だと、結構互いに思い入れなりプライドがありますからねえ。譲れない気持ちもあるでしょう。

気が済むまでやっちゃえば、っていう感じかな。

ただ、これがそれぞれの信ずるイデオロギーだとか、宗教とか、互いの人格に関する話になったりするとそうもいきませんわね。
それで「絶交」とかになっちまったりする。どっちかが、
「わりい、オレ酔っ払っておかしなこと云っちゃった」
とか云って謝って和解するのならば別なんですが。

このA君とB君の場合、それ以前に長く培われてきたつきあいというのがあって、新密度が高いのを、周りの人たちも私も知っていたので、たかがR&Bの話ひとつでこの「友情」が壊れることはないのを知ってた、つーことで、あとでこれは笑い話として聞いた話なんですけどね(笑)。

会話の交流というのは、必ずしもそうでない場合のほうが多いので、そこでしこりを残してしまったり、気まずくなったりするのを抑えるのには、互いの存在を尊重する姿勢が大切なんですね。
つまり、それは互いから発せられる言葉を、まずは肯定的に受け止められることにも結びつきますし、そこから会話を円滑に進めるための返答の仕方ができることにもつながっていきます。

そこでさっきの「A」→「A」の会話が成り立っていくわけで。
もし「P」→「C」の会話の場合でも、「C」→「P」と返すことができるのなら、それも上手くいってることになるのではないかと。
さっきの会話でいけば、A君が「へえ、やっぱりBは俺よかずっと音楽詳しいね、もっと教えてよ」みたいな感じ。
2人の会話を「P」「A」「C」をタテに並べてイメージして見て、会話の矢印が交差してるか、平行になっているか、イメージしてみるとよいかもしれません。

また会話の中でムッとしたときは、「私は貴方の今の言葉にムッとした」ということをはっきり相手に伝えることも本当は重要なんですね。
なかなかこれは、実社会の中でタテ関係の中にあると難しいことなんだけどね。
それでもなお、それができる関係というのは素晴らしいと思います。
“I am OK,You are OK.”の関係。

私の会社ではこれがなかなかうまくいかなくて、ムッとした気持ちを押し殺したまま、それがストレスためる原因になることもしばしばありますけど。
互いが尊重しあえる関係・環境にあれば、できることではあると思うんですけどねー。





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最終更新日  June 21, 2004 05:14:39 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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