『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

chang-wei

chang-wei

September 27, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
書店に行くと、ハードカバーの本や新刊本というのは、滅多に買わない。

最近は、ハードカバーじゃない単行本も結構ありますね。
そのうち全部、電脳本になって、パソコンとかモバイルで読むようになって
しまうのかどうかはわからないけど。
早い話が、文庫本を買う作業に終始してしまうわけです。

でも、こういう「ハードカバーだけど読みたい本とか必要を感じた本」を
買ったついでに、文庫本を買うことも多い。それで「ついでの本」である
文庫本を先に読んじゃって、読み終わるまでなかなか「本当の目的の本」


あと、読みたいと思ったけど買えなかった本が文庫化されると嬉しい。
見たいと思いつつ気がついたら終わってた映画がテレビで放映されること
になったときとか、見逃してしまった以前のテレビ番組の再放送を、休日の
午後かなんかにたまたま見ることができたときの嬉しさと同じだ。

そんなに見たけりゃ録画すりゃあいいのだが、好んで録画しない性格で、
またそのときは「録画してまで見たいと思わなかった」りするわけですよ。
それで、再放送見て、「結構面白いじゃん」となるわけですね。映画もまた
然り。

話をもとに戻します。
文庫本をなんでこんなに好むのか。
値段が安いというのもあることはあるネ。新刊のときは1500~2000円

古本屋に出たりすれば、50~200円だったりするし(けど読みたい文庫本
を古本屋で見かけた記憶はあまりないネ、残念ながら)。

あとはコンパクトなので、移動の際にさほど荷物にならず、電車などの中でも
読みやすいし。これは、まあ皆さんもそうなんじゃないでしょか?
一時期、文庫本をカバンに7~8冊入れて通勤していたことがあったな。どれも

ほどほどというのは大事ですにゃ。

だが、それ(=安くてコンパクトなこと)だけじゃないことに、最近気づいた。
文庫本化されてる作品の中には、一度ハードカバーかなんかで、普通の本
として店頭に売られたものが多い。
最近はいきなり文庫本にして売るものもあるようだけど、多くは、まあ一度
は書店に並んだこともある本なわけなんですね。

したがって、初刊本が出てから、それなりに日数を経ている場合が多いので
すでにそれなりに読者はいるわけなんです。
「なあんだ時代遅れじゃん」と云わないで下さい。
時代遅れには時代遅れなりの楽しみ方があるんですから。

その読者さんが、同業の書き手さんだったり書評コラムニストさんだった
りする場合、文庫本になった際に、著者の「あとがき」のあとに、その人の
「解説」というのを寄せていることが結構ありますよね。
これが、近頃この文庫本の本文を読んだあとの、ひそかな楽しみだったり
するわけです。まあ好き好きだと思うから、「俺はそうだよ」というだけのこと
なんだけどネ。

「解説」は、まあ大体ボリュームにして5~6頁ぐらい。
著者との昨今の交流の様子だとか、本を読んでの感想、そして「私はとくに
ここが面白かった」と強調する箇所が、大体どの解説にも乗っかっている。
「書評」というほど堅苦しくなく、読書感想文+その「解説者」さん独自の見解
も読めて楽しめるんですね。

解説で指摘してた部分を、なるほどと思って解説者目線で再度読んで見たり、
その部分を見落としてたとしたら、またそれも参考になる。
自分の感想と解説者の感想を対立させて見るのも、ときに面白かったりする。
結構小難しい言葉が並んでた本だとしても、解説によって再読してみたら読み
やすくなったこともあったなあ。

「解説者」さんの文章というのも、結構楽しい文であることが多くて、ついでに
その人が本を出してる書き手ならば、の本も読んでみようかな、と思わせて
しまうという、ある意味、本の著者と解説者の相互作用も果たせるわけなの
です。

新刊本だと、それはないでしょう。
まあ、話題の本だと、読んだセレブの人かなんかが、コシマキに1行ぐらいの
「ものすごく感動した」だとか「この著者は○○の天才だ」などの短いコメント
を寄せてることはあるけど、その程度だしょ。
また、初刊年が随分昔で、その後幾度か改訂したハードカバーの本にして
も、著者が「改訂にあたって」とかのあいさつ文を「あとがき」の後ろなんかに
ペラッと載っけてる程度。

その分、本編の内容の新鮮度が新刊本の売りだとは思うし、その点文庫本
は、内容の新鮮味という点では負けると思うんだけど、私はこの解説がある
文庫本は好きですね。

この解説に関連することで、批判的な文を、昔読んだことがあったんですね。
ケストナーというドイツの人なんだけど、
「本文を全部読まないで、先に解説に紹介されてる本文のあらすじを読んで
本の内容をわかったような顔をする人がいるけど、つまらないことだと思う」
と書いてました。
たしかにそういう読み方はつまらないかもね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  September 27, 2005 05:53:50 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: