『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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October 5, 2006
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カテゴリ: こころについて
発達心理学者コールバーグによれば、人間の道徳的発達は3水準6段階に分かれており、

(2)社会の道徳を身につけた段階である慣習的水準を経て、
(3)社会の道徳を批判し、自律的な道徳を有するようになる脱慣習的水準へと至る。
とある。

かなりかいつまんでピンポイントで趣旨を云うけれど、この(1)の前慣習的水準の中に、1~2段階が含まれるのだけれど、その第1段階では、道徳に対しては「罰回避と従順志向」、すなわち「悪さをすれば叱られたり罰を受けるからやめとこう」とか「先生や親のいうことは正しいからいうこと聞いておけば大丈夫」という程度の、あくまで善悪は自分の判断基準の中にはない他律的なものなのである。

特に年齢的な定義はされていないようなのだが、まあ小学校の道徳教育の教材として使われているぐらいだから、該当するのは小学生、しかも6つの段階の中の第1段階だから、まあ小学校低学年レベルに当たると考えられるかもしれない。

前置きが堅苦しくて恐縮なんだけど、なんでこげなことを書いてるかといいますと、近頃ちょっと気になっているのが、問題になってる不正だの違反や犯罪といったたぐいのことをやらかしている人たちってのが、どうも「その程度のレベル」というふうに思えてならないということなのだ。

悪事を働く輩に志もへったくれもあったもんじゃないとも思うのだが、心情的なところを覗いて見ると、そんなに杓子定規な話でもない。


「社内の組織ぐるみの不正で、事件に関わった役員の罪を一手に被って専務取締役が逮捕された」とか、
「3年前に娘を殺された父親が、その報復に加害者の母親を誘拐した」といったね。
それが良いとか悪いとかいう話はおいといて、犯行に及ぶ大義名分みたいなものが、本人の中にあってやってたようなケースが多かったわけだ。

また、昨今やたらと問題になってる交通違反にしたって、
「急病の子どもを病院に連れていかなければならず、やむなく法定スピードをオーバーしてしまった」
なんてのが違反の理由だったりしたわけ。
繰り返すけど、良し悪しのことをここで云うつもりはない。
ただ、誰かを慮って罪を犯したといった「自己犠牲」みたいな、情状酌量の余地ありと思えるがごとき意識の形跡が、事件の背景のそこかしこに見え隠れしていたものなのだムカシは。

今はどうよ。

・ 酒飲みたいからちと多めに飲んじゃって、やばいと思ったけど運転しちまった挙句に人をはねといて、飲酒運転がバレるとヤバいから水を大量に飲んだけどダメ。やっばりチェックの目を逃れるのは難しいや。
・ 耐震偽装マンションを建てて売ったことがバレたら俺のところの会社がつぶれちまうから、ぜんぶ審査機関に罪をなすりつけてトンズラこいちまえ。


みたいなのしかないじゃん!

自分だけが気持ちよければ、同じ社会のほかの人たちのメイワクとかどうでもよくて、「ルールなんか破るためにあるもんだ」という反抗期の若者のノリが抜けてないばかりか、「赤信号、みんなで渡ればこわくない」って、あれはビートたけしのブラックジョークだってのに、まさか真に受けてんのか。

いっそのこと、ヤツらの学歴を完全に抹消して小学校に入りなおしてもらうのが良くないか。
これって、自戒の意味も込めて云ってます。
いつなんどき、同じ局面に立って判断を求められるとも限らないし、近い状況は拝見したこと無きにしも非ずだけに。





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最終更新日  October 5, 2006 06:52:27 PM
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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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