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2023.07.13
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カテゴリ: 女優


映画 ​『ミッドナイトスワン』​ を観てしまいました。

公開当時、あんなに話題になったのに、
観てませんでした(とにかく天邪鬼なもんで・・・💦)

​LGBTQ​​ にまつわるお話だということを全く知らず、
完全に予備知識0(ゼロ)の状態でみて、
じわーーーーっと涙があふれてきて、
そのあとしばらく止まりませんでした。

そこらへんのことについては、後半に改めて書くとして・・・


主演の 草彅剛 さんではなく、
新人の 服部樹咲 さんでもなく・・・・
お二人の演技は本当に心に刺さるものでしたし、
数々の賞がそのことを証明してますし、
私なんかが敢えて口にすることでもないので・・・

私が今回取り上げたいのは​​、
水川あさみ さん です。

本題に入る前に、まずは水川あさみさんのプロフィールを復習。

■​ 個人事務所sucre(シュクレ) 水川あさみOfficial Website

■​ Wikipedia

改めてみると、出演作品数の数が多いこと、多いこと・・・
と思っていたら、
1983年生まれなので、計算すると39歳、今年40歳か・・・


と思いながら、出演作品をひとつひとつ観ていたのですが、
私が水川あさみさんを認識したのはいつ頃からだろう、
まったく思い出せない。
「バンッ!」て突然出てきた、というよりも、
その実力で着実に上ってきたタイプか・・・

確実に覚えているのは、 『夢をかなえるゾウ』 かな。
でもその頃はすでに、ある程度認知されていたような。

いずれにせよ、その見た目からクールな美女も演じられれば、
コミカルだったり、常識はずれのぶっ飛んだのだったり、
なんでも演じられる女優さんですよね。

主役級の役柄はもちろんですが、
助演で、ここぞ、というところでも必要とされる女優さんだと思います。

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夢をかなえるゾウ スペシャル 男の成功編 [ 小栗旬 ]


夢をかなえるゾウ DVD-BOX 女の幸せ編 [ 水川あさみ ]
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そんな、水川あさみさんの演技に、この 『ミッドナイトスワン』 で度肝を抜かれました。

水川さんは、中学生の一人娘を育てるシングルマザーを演じていて、
生活費を稼ぐために夜のお仕事をしているのですが、
映画の冒頭、その娘・ 桜田一果​
酔いつぶれてしまった母(水川あさみ)を、お店まで迎えに行くシーンがあります。

酔いつぶれて、お店のソファでデロ~ンと寝てしまっている状態。
娘が揺らして起こそうとしても起きない。
そこでカメラは、酔っぱらった母の上半身あたりが映る”寄り”に切り替わります。

その時の水川あさみさんの演技!

かゆかったのか位置が気に入らなかったのか、
​​ ​ブラジャーのひもを 「バチン!」 とはじく ​​​ んです。

男性にはわからないかもしれませんが、
ブラジャーって、
日常では、つけてるのを忘れるくらい、身体の一部になっているのですが、​
時と場合によっては(具合悪い時とか、とにかく眠い時とか、汗かいた時とか、etc)
不快に感じることがあるんです。

ブラジャーの体にあたってる部分を掻いたり、位置を調整したりする仕草なんて
人前では絶対しないですが、
酔っぱらって寝ている= 完全に理性もない、無意識の状態 で、
ブラジャーの不快さを、
しかも、酔っぱらっているので、
満足いくほど”ちゃんと不快さを治す”ことができない様を、
「バチン!」とヒモをはじく仕草で表現した演技 は、
本当にお見事でしたし、とてもリアルでした。

その後、娘に抱えられながら自宅に戻るのですが、
玄関前ですれ違った隣人に当たり散らしたり、
その様子を冷めた目で見る娘を殴ってみたり、
雑に靴を脱ぎ、部屋に入ったかと思えばそのままソファーに倒れ込み、
殴ったかと思えば今度は娘に泣きついてみたり・・・

本当にリアルで素晴らしい演技でした。

このシーンを観ているとき、実はそれが水川あさみさんだと気づいてなくて
「誰だ、この素晴らしい、酔っぱらった典型的とも言える”ダメ母親”を演じているのは?」
と思っていました。

気付いたのは、母の元を離れていた娘の前に再び姿を現した、
映画も後半に差し掛かった頃でした。

なんか分からないですけど、
「してやられた!!」
という気持ちにさせられました。

水川あさみ、恐るべし。

普段の明るいキャラクターも含めて、本当に大好きな女優さんです

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さて・・・・


予備知識もなく見始めてしまったこの映画。

すぐにLGBTQに関連する話だとわかったのですが、
話が進んでいくにつれて、いわゆるマイノリティーと呼ばれる方々の
”生きにくさ”を目の当たりにして、
心が苦しくなりました。

ryuchell さんのことも頭をよぎり・・・・

事前に映画情報をまったく持っていなかったので、
観終わったあとに、この映画に関する記事を検索しました。
多くは、Netflixで配信が始まったことを伝える記事や、
草彅さんの演技を評価する記事だったのですが、
中には、酷評もありました。

酷評する主な理由は、
「トランスジェンダーの人を悲劇的に描きすぎだ」
「悲劇的に描かれることを大衆が望んでいる」
「日本の映画はトランスジェンダーを悲劇的に描くことで娯楽にしている」
みたいな感じでした。

たしかにそうなのかもな・・・と思いながらも、
悲しいかな、LGBTQの理解が他国に比べて遅いとされている日本では、
それが現実なんだよな、
トランスジェンダーの人々が自然に登場する海外作品に比べると、
日本は”まだここ”なんだよな、と思いました。

その現実を改めてエンターテインメントを通じて目にすることで、
「これじゃいけないんだ」と思う人が少しでもいるのであれば、
それはそれでいいのではないか、と私は思うのですが、どうでしょうか・・・?

だってまだ日本は、
生活の中に自然にトランスジェンダーの人がいる、状態ではないのですから・・・
それが現実なのですから・・・
まだ、海外作品のような”自然”にはなってないのですよ・・・悲しい。

なんでなんでしょう。
なんで、男か女か、身体がどっちだって、心がどっちだって、
なんでもいいじゃないですか。
なぜ、LGBTQの人たちは「LGPTQだから」と、
生きづらさを感じながら生活しなければいけないのでしょうか。

例えば仕事とか。
映画にもそんなシーンがありましたが、
まともな仕事につけない?なんで??
仕事に関係ある??全然関係ないじゃん。
男はヘルメットをかぶり力仕事をしなければならない?なんで?
男だろうと女だろうと、得意不得意、できるできないは人それぞれであって、
性別関係ないじゃんね。
性別うんぬんの前に、人間じゃんね。
1人の人、として評価されるべきだよね。

なんでなんだろう。

もっというなら、身体障がい者への差別もそう、
人種や、肌の色、髪の毛の色とかもそう。

みんな違ってそれでいいじゃん。

・・・と考えていたら、いたたまれない気持ちになってきました。

小さすぎる私の力では、”世の中を変える”ことはできないけど、
私自身は、色んな人に出会って、色んな価値観に触れて、知って、
互いを認め合える人でありたいと思います。

■​ 映画『ミッドナイトスワン』公式サイト

■​ Netflix『ミッドナイトスワン』

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追記

乙武洋匡 さんのnoteを紹介させてください。

ryuchellさんへの想いが綴られています。
涙が止まりませんでした。
ぜひ読んでみてください。

■​ note 乙武洋匡「友達なんかじゃなかった。」





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最終更新日  2023.07.15 16:03:00
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