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行こう、行こうと思いつつ、家族の予定があわなくて行けていなかった北斎展を見てきました。詳細&なるほどネタは、こちら↓でご鑑賞いただくとして葛飾北斎好きなら行きますよナ?「滋賀県立近代美術館」!(あ、まるなげしちゃった^^;)家族みんなをおいて一人でこっそりいってやるーと午後の仕事を休んで平日に行きました。(どうにもこうにも、家族揃って行けないことが確実になりましたので、ハイ)さて、感想。説明してくださった学芸員さん(?)のおはなしでは北斎というのは富嶽三十六景があまりに有名だけれど人物を書くことに並々ならぬ関心をもっておられた人物だとか。そうなんですか。しかし、私自身は北斎さんの美人画とか人物画とか、それほどぐっときませんでした。お弟子さんが描いたモノか北斎さんが描いたモノかワタシにはほとんど見分けが付かなかったと思います。しかし、風景となると妙に深い。なにか物語を感じさせるといいますか、人間の匂いを感じます。それからお化けとか動物とかがイイ。虎もお岩さんもなんとなくかわいい。一度みてみたかった北斎さんがばっちりしかも詳細な説明付き拝見できてとてもうれしい午後でした。(ほんとうのことをいいますとワタシは小倉遊亀さん大スキーなので常設展の小倉遊亀さんのほうにもいたく喜びました。)帰りの電車の中では、これまで出会った展示会の数々が走馬燈のように思い出されました。20代のときにであった絵画の感動を、30代ではもう味わうことがなかったように、30代で味わった感動を40代で味わうことはやはり、もうないんだろうか?40代で味わう絵画の感動はどんな感じなんだろう。30代で味わった絵画たちとの数々の深い出会いは自分にとってかけがえのないものです。どれほど自分の人生に豊かな色をさしてくれたか分からない。40代で、またそんな感動に出会えるだろうか。20代、30代の自分はそれこそ必死で生きてきたし、そんなふうにがむしゃらに生きてきたからこそ、あれほど心に染みたんじゃないだろうか。今から思えば、深い感動の分だけ自分の内部に潜む影は強かった、そういう印象です。若い頃より、今の方がずっとラクに生きているし知恵も付いた。けれどその分、昔に味わうことのできた何かを自分がもう味わえなくなっているのだとしたら、自分は次に何を感じていくんだろう?北斎の最晩年(87歳)の作、「登り龍」の写真を説明の人が最後に見せてくれたのですが、その写真に妙に心を奪われた自分がいました。なんとも美しくゆったりと天に登る龍こちらの本物を見たかったな、と瞬間思いました。あの龍のことを思い出すと、40歳でも、あるいは60歳でもいや、それこそ90歳でも、その境地でしか見えない美しい世界があるんだ・・・そう信じたい。今まで見えなかったものが自分の目の前に浮かび上がってくるんでしょうか。今見えるものと引き換えに。
2008年10月15日
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