楽しみのかけら

楽しみのかけら

Dec 26, 2008
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カテゴリ: お出かけ
何日か前に「東京タワー50周年」というニュースを耳にした。
東京タワー、確か私も2回は訪れた、という記憶が残っている。

一度目は小5の春休みに、父と二人で出掛けた。
二度目は短大一年の春休み、サークル仲間と行っている。

父が私を連れて行ったのは、仕事関係のショーが晴海で開催されていたためだ。
春休み、とくに予定もなかった私を、ついでに東京見物へと連れ出してくれたようだ。
姉は中2で、父親と連れ立って出かけるようなお年頃ではなかったし。

出かけることは決まっていたものの、この何日か前に我が家では、
ちょっとしたいざござが起きていた。

父と母のけんか自体は、両者の間で早めに解決したようだったけれど、
お年頃の姉が、声を荒立てた父にものすごく腹を立ててしまい、
全く口をきかなくなっていた。
私は、そこまで頭が回るほど歳がいってなかったせいか、
そこまでこだわっていなかったけれど。

そんなこんなで家の中は、なんとなくどんより・・・。
いざこざの張本人である父と出かけるのも、気を重くしていた。

ところが道中、積極的に口をきかなかったものの、
なんとなく父が私に気を使っているのが、子供心に分かってしまった。
新幹線の中でも、晴海のショーでもあれこれと私に買ってくれるのだ。
その後も会場周辺を歩きながら、喫茶店でクレープを食べたり・・・。

ショーの途中からは、いつものように父と接していたと思う。
そんな必死なそぶりではなかったものの、「私に気を使うお父さん」
はちょっとかわいそうになっちゃったのだ。

そうして最後に行ったのが東京タワーだった。
外側の階段を上って展望台まで行き、景色を眺めた。

印象的だった。

もう今から25年以上前の話だ。
東京タワーを登っているときの空気の感じ、
景色を眺めたときの日差しの強さ、
タワー内で入った施設の内容・・・。
たしかに前日までのできごとや、そこに行くまでの過程も影響しているだろうけど、
新しい記憶のはずの学生の時のことよりも、父と行ったその日のことの方が、
鮮明に覚えている。

東京タワーには、何億もの人が訪れたらしい。
小説や映画にもなるくらいなのだから、
もっともっとドラマチックなエピソードを持つ人もいるに違いない。
けれども、私の思い出もそんなに悪いものじゃないと思っている。

ところで父は、あの日のことを憶えているのだろうか?





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Last updated  Dec 26, 2008 06:11:23 PM
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