初蝶とは言えないが、去年はほとんど顔を見せなかったので何だか旧知の友達に久しぶりに会ったような気分だ。
映画「L.A.ギャングストーリー」を観て来た。実話を基にした、ロス市警とロスを牛耳ろうとするギャングとの戦いの映画。
全米をも視野に入れて悪事を尽くすギャングとの常軌を逸した抗争劇はアメリカのお家芸だ。
1949年と言えば私が生まれた年。その頃のアメリカは、禁酒法の時代(1920年から1933年まで)であり、シカゴのアル・カポネが暗躍していた頃だ。 そのカポネの向こうを張って、ロスで実権を握り権力と富をわが物にしようと頭角を現し始めたのがニューヨーク市ブルックリンのユダヤ人の家庭に生まれたショーン・ペン扮する「ミッキー・コーエン」だ。
1949年ごろのコミックの内容があまりに暴力的で残虐なシーンが多く、禁止令が出たという。社会とは、知らず知らずにムードに流れムードに飲まれていくという危うい部分を抱えている。
このミッキー・コーエンもそんな気分に染まり、突出した形で表面化したがん細胞のようなものだったのかもしれない。
ちょっとかっこ良過ぎに創られている感がある。昔のTVドラマ「アンタッチャブル」などを知っているせいか登場人物があまりにスマートで物足りない。 主役たちがロス市警のはぐれ刑事という印象が薄く、あくまでもカッコいいヒーローとしての警察官に描かれているせいだろう。
ギャング達もやられっぱなしで良いところがないのは片手落ちで、こちら側のあくどさをもっと出した方が説得力が出るだろうにと思ったりした。
まあそれでも、これらの勧善懲悪のハッピーエンド映画は、観終わった後にはスカッとした気分になり、何も引きずるものがないところがいい。
正義が悪を制圧してまっとうな社会となっていく姿は、5月の快晴の空のように清々しい。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」と
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
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