♪ コーヒーに砂糖を入れずに飲む茶店(さてん)女はいつも先を行ってた
自宅が水害で床上浸水しててんやわんやしている時に、ポットに入れた熱いコーヒーを差し入れてくれた近所の女性。お袋と付き合いのあった家の娘で、30近い物静かな人だった。
ニット作家の作品を制作をしている人で、まだ独身だという。
20代の始めの私は、ファッション界で仕事をし自宅でコーヒーを入れている(当時ははまだ珍しかった)彼女に興味を持ち、デートを申し込んだ事があった。
年上のその女性とホテルの喫茶店でお会いして夕食を共にしたが、”独身の女というだけで興味を持たないでほしい”というような事を言われたのを覚えている。
その時はまだ、彼女はまだブラックコーヒーは飲んでんいなかったと思う。
それから随分経ってからのこと、別の女性とお茶を飲む機会があってサテンでコーヒーを注文。彼女がそのコーヒーをブラックで飲んでいるのを見てちょっと驚いたことを思い出す。
まだまだ今ほど「甘さ控えめ」とかいう風潮のないころで、「女は甘党」という思いが固定している時代だ。それをまったく砂糖なしで飲むなんて、考えられなかった。
自分だって少ないとはいえ砂糖を入れて飲んでいたのだから。
アメリカンコーヒーは存在していたが、それ用に淹れているところは少なくて、普通のコーヒーを薄めただけのものも多かったように思う。それでそんなもの飲む気にもならない。
濃くて苦いものが当たり前だったのが、少しづつ本格的になりつつあった時代ではあり、ブラックでも飲むに耐えるもにが出てきつつあったのも確かなようだ。
ウーマンリブ運動
ウーマンリブ運動が盛んだったころで、何かと女性の権利が問題とされ、女性が束縛からの解放へ向かって行った時代でもある。60年~70年代、反ベトナム戦争、学生運動、女性解放、安保闘争。
色々あった時代だが、大器晩成を標榜していたノンポリの私はそのいずれにも加わったことがない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」と
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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