♪ 自然とは力そのもの災害のそを否定して生きるを能わず
NHK「プロフェッショナル」に出演してブレイクし、農業分野だけでなく様々な世界の人々に支持・共感されているのでご存じの方は多いかも知れませんが、私はこの本に出会うまで全く知りませんでした。
10年ほどを無収入で、リンゴの無農薬栽培の研究を続けた彼の本を読めば、その内容に感動しない人はいないでしょう。全てが手探りの中で、自分の思いだけを頼りに様々な障壁を乗り越えて、枯れかかったりんごの木に花を付けるのを見た時の感動はずっしりと心に迫ってきます。
長年の苦労を忘れないために、入れ歯をせずにいる
私が読んだのは「リンゴが教えてくれたこと」です。
奇人変人、気が狂ったとまで言われながら初志を貫徹した木村さん。徹底的に害虫の観察をし、昆虫学者も知らないような事を発見したり、りんごの研究の合間に稲作の研究も徹底的にする。そして、土がいかに重要かに行き着く。
この本を未だ読んでいない方は、是非読んでください。
「リンゴが教えてくれたこと」日経ビジネス人文庫(600円+税)
土さえ自然の状態にしてやれば作物は自分の持っている力を発揮して、立派に育って呉れることを確信する。そのための土の改良に、最終的には11年の歳月が必要だった。
毎年、リンゴの木が枯れて行き、兎に角枯れないでくれと木にすがって懇願したという。その間、無一文になり死ぬことまで考えている。
生物は自分の力で生きて行くことが出来る根本的な力を持っているという極当たり前のことを、現代人が忘れてしまっていることを痛烈に思い知らされた。
自然界では誰も農薬や肥料を与えてくれません。それなのに立派に森を形成し、花を咲かせ実を結ぶ。そんな当たり前のことを無視して、施肥し薬剤散布して本来の潜在的な力を奪い取っているのが今の農業なのだと、眼から鱗の話が満載のこの本。
それらの事は植物だけに限ったことではなく、吾々人類にも当てはまることでもある。厳しい環境にすることで、生命はその本来の力を発揮してそれを乗り越えて行くのに、逆に過剰な保護をして自らの生きようとする力を奪い取っているのが現代社会の現状ではないか。
必要以上の除菌。薬に対する過剰な依存や衛生意識。それらがどれだけ人間本来の能力を奪っているかを考える必要がある。
木村さんの作ったリンゴは2年経っても腐らない。本の中にもその実験の様子が書いてある。農薬を使って作ったリンゴは悪臭を放って直ぐに腐る。それは何故なのか分からないという。
今、真の無農薬栽培が盛んになりつつあり、各地でいろんなことが行われているようだ。
耕さない田んぼが環境をかえる
福岡正信の不耕地栽培の先駆者
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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