♪ 禁断の未熟なものに憧れる四月未満の梅酒が酸っぱい
梅を分けてくれた本人が、「もう飲んだよ」と言っていたのを思い出し、ちょうど寝酒が切れた事もあって私も飲んでみる事に。
6月6日に漬けたばかりで14週しか経ってない。砂糖も通常の半分しか入れてない。その場合は熟成に時間が掛かるとレシピには書いてあった。
うっすらと色は付いている。瓶のふたを開けるといい匂いだ。まさに梅酒の匂いだ。グラスに注いで水で割り、恐る恐る飲んでみた。
甘い。砂糖が入ってるのだから、当然か。
甘味のある酒なんて若いころに飲んだカクテル以来だ。当時はカクテルが流行っていて、様々なのを手当たり次第に飲んだものだ。特に甘いものは、アルコールの吸収も早いので “彼女に飲ませるといいぞ” なんて事もよく言っていた。
そんな時代に、ウィスキーをストレートで飲む女の子がいて、恐れ入ったりしたものだ。当時の若い男が飲むものといったら、ハイボールかコークハイ。安いサントリ-バーのカウンターで、オールド(ダルマと呼んでいた)が当たり前の時代。TVでも盛んに開高健などが宣伝していた、国産で最も人気のあったウィスキーだ。
私は、ダルマの味が嫌いで角瓶派の方だったがハイボールもコークハイも好きじゃなく、専ら水割りばかりを飲んでいた。さすがにストレートで飲むことは無く、せいぜいオンザロックまで。
当時は今ほどうるさくない(たまに検問があった)のを良い事に、車でそのまま運転して帰るのは当たり前で、その事に何の疑問も持たなかった。
酒にまつわる失態は数限りないが、幸い警察の厄介になる様なことは無かったのがせめてもの救い。
そんな事を思い出しながら、禁断の未熟ものへ欲望を抑えきれずに手を出してしまった私(ちょっとオーバーか)。
この梅酒未満には、甘さの中に酸ぱっさが。かなり酸味が強いのだ。へー、そうなんだ。青い梅のエキスには酸味があるということなのだろう。子供の頃、「青い梅には毒があるので、絶対に食べてはダメだよ」と、口を酸っぱくして親が言っていたのを思い出す。
梅酒は、通常だと半年で飲み頃になるが砂糖が少ない場合は、熟成に1年ほど掛かるという話。それを分かった上で飲んでみた訳だが、この酸味が消えてまろやかな味になるには、やっぱり1年は掛るんだろうなと納得もした夜だった。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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