歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2020.07.23
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テーマ: 短歌(1722)
カテゴリ: ことば

♪ 真ん中に直球の来て見逃せり真実なんて真に受けられず



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 この世は虚構で出来ていると言ってもいいのでしょう。映画も小説もウソで出来ているし短歌や俳句、エッセイまでにもウソの要素が不可欠らしい。真実をそのまま語っても却って嘘っぽく聞こえてしまうのはどうしてだろう。



 真面目なだけの人にはあまり魅力を感じないし、その真面目さを疑ったりもする。 “人が演芸場に通うのも、きっとその「うそ」に騙されるため”  虚構の世界にこそ真実があると思っている証しだろう。
 ”それに人が笑い涙するのは、<私>という存在もまたそれぞれが自分で自分に語る物語でしかないからだろう” 自分という訳の分からない存在を他に照らし合わせ、演じながら生きるしかないことをそこに見ている。

 真実に感動は無く虚構の世界にはそれがある。嘘と分かっていても感動し、同じ場面で涙する。騙されている自分に酔い、束の間の “嘘の真実” に幸福を感じる。人間とは何と面倒くさい生き物だこと。


 「影武者」に抜擢された勝新太郎が黒澤明と衝突して途中降板してしまったのは、その映画的嘘の方法論に違いがあったのだろう。リアルに嘘を演じるのか、浄瑠璃のように嘘丸出しで迫真の演技をするのか、意地と自信と矜持がお互いの妥協を許さなかったのだろう。

 役者は嘘を演じるプロでありながら自身は、自分が何者なのかを分からずにいる。それを客観的に見ながら指揮する監督もまた自分を演じている。
 勝新太郎も監督業をしていたため、同じ目線のもとに自分を置くからややこしくなる。


 タレントスカウトに騙される。善意を装った詐欺に引っ掛かる。うわさ話に直ぐ乗ってしまう。フェイクニュースに引っ掛かる。自分に欠けているものを補おうとして取り込んでしまうそれらは、文楽に涙するそれと根は同じだろう。

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最終更新日  2020.07.23 08:47:27
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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