歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2021.01.17
XML
カテゴリ: 季節の話題

♪ 野ネズミの糞のごとなる実の味を知りたくもあり知りたくもなし

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 今年は餌台に、ヒヨドリがまだ一度も来たことがない。いつもならメジロと競って蜜柑を食べに来るのに、どうしたことだろう?
 近くで鳴いている声は聞くしナンキンハゼの木に止まっているのを見かけもするが、何故か餌台にはやって来ない。メジロを追い散らすので疎ましく思っていたけれど、来ないとなるとなんだか寂しい。

 どうもヤマガラの集団に気押されているんじゃないかという気がする。あの大きな体でメジロを追い散らす姿からは想像がつかないけれど、他に考えられない。
 そう言えば、喧しいくらいに餌を催促していたスズメもそうだ。早朝に2-3羽が目白と一緒に餌台に乗っているのを見た事があるものの、日中はあまり姿を見せなくなった。それでアワやヒエの小粒の餌がいつも残っている。

””
真っ黒に熟したトウネズミモチの実(1月4日)

 15日の朝、直ぐ横にあるトウネズミモチの実がすっかり無くなっている。黒く熟してからメジロが突っついたり、たまにトラツグミが来ていたのは知っていたけれど、一晩で食べ尽くされているのにはちょっと吃驚。犯人は多分、ヒヨドリだろう。
 キジバトやヒヨドリなどの大型の鳥が盛んに啄んでいた、空き家の庭のナンキンハゼ。実はすっかり無くなって、食べるターゲットを変えたのだろう。

””””
左はメジロが食べているお尻姿。右はすっかり無くなったトウネズミモチの実。


 春の華やぎ、夏の饒舌、秋の絢爛、そして沈黙の冬。休息に入った樹木は来たるべき春に備えて、秋に蓄えた養分を熟成させながら静かに冬の過ぎるのを待っている。

””
ナンキンハゼの木。左がトラツグミ、右の2羽がヒヨドリ(1月12日)

 野鳥は季節の移ろいの中で、明日の事など何も知らずに夕暮れてゆく寒空に佇んでいる。この景色が見納めになることなど知る由もない。
 しかし、長い間人間の近くで生きてきた以上、自然は変えられてゆくものだということをDNAに取り込んでいるかも知れない。「ただそれに、順応してゆくしかないと割り切って生きている」と思いたいのは人間の身勝手か。人間も人間のためにだけ生きている生き物だから・・・。


””
1月16日の夕方の空
 この風景を、淋しいと思うのか美しいと思うのかは、心という不可解なものが決める。夕暮れ時は、地球に昼と夜があることが何とも有難いものであると思うひと時でもある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.01.24 07:41:45
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

sunkyu

sunkyu

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

「アーカイブ」
◎ Ⅰ  短歌
◎ Ⅱ  知っていて損はない話  健康と生活編
◎ Ⅲ 興味深いこと
◎ Ⅳ 興味深いこと パート2
◎ Ⅴ  自然界 地球 異常気象など

コメント新着

やすじ2004 @ Re:☆☆ 都市も生きもの(12/01) こんにちは!! 暖かく爽やかな日が続き、…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: