2004年08月27日
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カテゴリ: コラム
 今年も終戦の日が近づいてきて、テレビでは戦争を描いたドラマなどが放送されて
いる。先日も、沖縄戦を題材にしたドラマを家族で観ていた。

 私の両親は二人とも昭和一桁の生まれで、父は15歳の時に自ら少年飛行兵へ志願
したので、私は耳にタコができるほど、戦争の悲惨さや当時の苦労などを聞かされて
いる。しかし、その両親も他界してしまった今、子供たちに実感を持って戦争の悲惨
さなどを伝えるには、テレビのドラマのほうがいいのかもしれない。ドラマを見てい
た息子は、戦争があったという事実を、ドラマの描写と私が父や母から聞いた話しを
一緒に聞きながら実感したようだった。

 そのドラマを見て数日後のこと、今回中国で行われたサッカーのアジアカップで、

は、なぜそんなにブーイングを受けるのかが理解できないらしく、私に「なんであん
なことしてくるの?」と聞いてきた。

 私の住んでいる街は、ローカル線の駅に程近い商店街を中心に住宅地が広がってい
るいわゆる下町である。最近は、肌の色の違う人たちをよく目にするようになった。
当然、子供たちが通う学校も、普通の公立の学校とは思えないほど、色々な肌の色を
した子供たちが通っているのだ。つまり息子にとっては、アメリカ人の子も中国人の
子も、仲良く楽しく遊べる友達であって、決して憎みあうような存在ではないのだ。
息子なりに過去に戦争があったことは理解しているようだが、それはもう過去のこと
で、今はもう国交も回復しているのだから、今の自分達には関係が無いことだと思っ
ているのだと思う。


聞かせた。私が知っていることが、過去に起こったことのすべては無いかもしれない
が、事実は事実として、子供たち単なる授業としての歴史ではなく、もっと実感を持
って認識をしておく必要があると思ったからだ。話を聞き終わった息子は、理解でき
たのかできなかったか?ただ神妙な顔をして、「ふ~ん」と言っただけだった。

 今回中国で起きたブーイング騒動は、日本と中国のそれぞれの国の過去の歴史に対

よしとするつもりは無いが、今回の中国のブーイング騒動のように、そのことだけに
とらわれて、すべてを判断し行動を起こしてしまうのも考えものである。今回の事件
は、子供たちへの過去の事実の伝え方、教育の仕方の難しさを浮き彫りにした事件で
あるとともに、私たちに、戦争は決して風化させてはいけない事実であるのだという
ことを、改めて認識させることにもなったと思う。

 スポーツや芸術には国境がないとよく言われるが。今回ブーイング騒ぎを起こして
しまった、中国人たちにが、今回の事件を冷静に振り返ってもらい、4年後北京で開
かれるオリンピックは、安全にかつ友好的な雰囲気の中で開催されることを、心から
願っている。
2004.8.11掲載





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最終更新日  2004年12月25日 10時30分20秒
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