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さすがにかの父上を持たれた人、現代名のある茶人文化人から茶の湯の手ほどきを受けるが、どこかで屁とも思っていない観あり。そりゃそうだろう、檀一雄イズムにとって茶の湯とは「木ッ葉」の如きもの。最後に亭主としてようやく迎えた初茶会、父君の「命なり怒涛の果に残る道」の色紙を書けるところはさすが、これまでの手習いを卓袱台ひっくり返すように蹴散らした。しかし、含羞から来るおどけ(ああっという言葉がよい)の文章と、見事な淑女の写真とのギャップがものすごいが、兎にも角にも檀ふみ写真集として座右の書也。B【送料無料】檀ふみの茶の湯はじめ
2011.01.26

布・木・石・金属など様々な素材に自由に塗ることができるアクリル絵具。その独特の風合と材質感を生かした使い方やテクニックを、新鋭アーティスト達の作品を紹介しながら一覧できる。編集アイディアとしては素晴らしい。C
2011.01.25
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巻末の実測図が類書に無いところ。吉田健一、立原道造、岡部伊都子、植田正治ら15名の暮らした家、作家だけでないのがおもしろい。D【送料無料】作家の家
2011.01.24
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徳富蘇峰『近世日本国民史』竹越与三郎『二千五百年史』三宅雪嶺『同時代史』から大川周明『日本二千六百年史』、そして松本清張、司馬遼太郎。著者の健啖な読書人ぶりが率直に書かれていて興味深いし、著者が而立の齢になって大学に入学してから私淑していた坂本多加雄との交歓記もその人柄を偲ぶに心せつなくもなる。著者と師は1才違いと分かって驚き、そしてじんわりと感迫りくるのだった。著者の学ぶということ、自身の興味と志のまま学ぶ姿勢は大変参考になる。幕府衰亡論の章、竹越三叉の章は読み応え十分あり。C【送料無料】おもしろい歴史物語を読もう
2011.01.23
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タイトル通りの本。核兵器のしくみがよく分かる。原子爆弾という言い方は不適切であることが分かった。もうちょっと開発の歴史などが触れられていればと思うが、物理の人だから仕方なし。読了後、分かったということ以外の何の気分も無い。それが近代兵器というものなのだろう。鉄砲や槍、刀、或いは戦闘機や軍艦との違いははっきりしている。D【送料無料】核兵器のしくみ
2011.01.22

絵が存在する第一の役割、それは図像の訴求力にある。つまり、メッセージであるということから始めれば、近代の美術界のクオリティー中心主義(名前・真偽・稀少性)とは違う美術史が書かれるだろう。著者選りぬきの古今東西の図像が興味深く、講義方式で面白いのだが、矢張りバブル期のチョケタ文章が今になって古い。絵の構造主義的読み解きは、この人を端となすのだろうか。チラシや広告といった民衆のメディアから時代を読み解くというスタンスは、今や何もすることがなくなった(何も言うことがなくなった)文学研究に受け継がれている。E
2011.01.21

明治人堀井新冶郎によってガリ版、即ち謄写版印刷機の発明された。正に日本の言論界(同人雑誌から広告、アジビラまで)に与えた影響は計り知れない。宮沢賢治、或いは、第一次大戦時のドイツ人捕虜のガリ版のエピソードは興味深かった。D
2011.01.20
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俳句をやる人の旅であり、紀行文だ。嘱目を探るかと思えば、風景にちゃんと身をゆだねられる。匂いを嗅ぐ、喰う、そして歩く。ディレッタントの気障な旅とは違い、数寄者の自身が動くことの阿呆らしさ故のかなしみが伝わりもする。D【送料無料】日本詣で
2011.01.19
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書道に於ける行書先行論は納得がいく。寧ろ、昔の人は楷書の方が書けなかった。一方、文章はまず楷書よりと言う。至言也。日本の文章は短文が優秀であるというのも実は今に忘れられた指摘である。学校機関に於ける文章上達の手引きとして「褒める」ということを挙げた後、山本元帥の「ヤッテミセテ/イッテキカセ/ヤラセテミテ/ホメテヤラネバ/ヒトハウゴカジ」の文句を引用して本書は締めくくられる。C【送料無料】日本の文章
2011.01.18

それほど実践的でもなく、総論も当たり障りなし。虎の巻とは言い過ぎか。E
2011.01.17

エッジの効いた写真。ジャーナリスティックになることを避け、縦横に中国の息を感じることが出来る。矢張り、アジアは傷ついているということを切々と思う。近代によって。久しぶりにいい写真集に出会った。B
2011.01.16
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農文協の本はいつも面白い視点を提供してくれる。新建材の洋風の家が如何に安くつくかという視点は大切なことだ。こうして戦後日本人のライフスタイルの変遷をみると、アメリカの物質に単純にヤラレタだけということがよくわかる。C【送料無料】窓を開けなくなった日本人
2011.01.15
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戦後教育批判(というか戦後教育の完成としての今日の頽廃への批判)としては完璧といっていい。姿勢として、批判のアウトラインとして完璧であり、客観性や証拠云々と論う必要は無い。もちろん、略記でしかないが、それでも堂々たる言論として評価されるべきだろう。ところどころ考えされられる記述も多い。戦後教育の合理主義批判、金八先生教育が生んだ得体の知れない自己肯定主義、引きこもりがゲームを手放さないのは自分が主役だから、等等。優秀な生徒の親のタイプとして、「学校(特に公立学校)の主張は主張として聞き流し、戦後教育的価値観からは『正しくない』家庭の教育方針をしっかりと持っている」。また、「『最近の若い連中は、知識があるかもしれんが、国を思う心がない』と嘆く保守派の方がいますが誤解です。彼らは日本に誇りを持つだけの知識がないのです。情緒的なモヤッとした愛国心は意外と持っています」などという文章の「聞き流し」「もやっとした」の言葉の切れには感嘆した。もうちょっと行けば「アホが先生やっとるから」ということになるだろうが、さすがにそれは慎まれている。SMAPの歌う(そして全国の小中学生の頭に流れている)「一人一人がオンリーワン」の幼稚さから逃れるのは、いよいよ難しい。そのことを心から痛感している著者の言葉だ。A【送料無料】戦後教育で失われたもの
2011.01.14
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リアリズム小説を担うのは高度近代化社会にあって、女性しかないということを改めて思わせる秀作。めんどくさく厄介なのは、最早「己」の生ではなく、女であることそのもの。形而下の生生しさは乳と卵に極まるということだろう。文章は町田康の影響があるか知れないが、ともかくこの作者がちょけてるようでちょけていないのは確か。書くべきことを逃げを張らずに書こうとしている。町田康ならケツまくって、さかしく落ち着くところ。そこが決定的な違いである。まことに男はケツの穴がちいさくなった。芥川賞選考にあたって石原慎太郎が拒絶したということもそのことの証明だろうか。本著者は、あほがあほやることのあほらしさを、直截の、無限の愛情で抱き締められる作家であると感じた。B【送料無料】乳と卵
2011.01.13
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保守主義という文脈から柳田国男の思想を捉えなおすというもの。日本保守主義という称えがようやく使われるようになったかと読みすすめれば、矢張りというか何というか、一種の「翻訳」に行き着いてしまう。社会科学の限界と言えばそれまでで、これ以上はどうしようもないのだろう。いくら概念操作をしても柳田の触れ感じた「直の日本」を捉えることはm難しい。橋川文三などが政治学概念を以て保田與重郎を語るのと同じことになる。しかし、著者が保守の姿勢を語ろうとする、或いは保守の守るべき「内実」を語ろうとするに、大横綱に当ろうとしたその知的真摯は評価しなければならないだろう。佐伯啓思、松原信一郎、宮本光晴、などといった西部邁のソシオエコノミックスの影響を受けた研究者たちの、幅の広さと言論の力量は、「尻」の軽いポストモダンの輩には無い「腰」の靭さを持っている。C【送料無料】柳田国男の政治経済学
2011.01.12
前半は、高峰秀子や樋口清之、陳舜臣ら12人とのやきものを巡る対談、後半は、文学の中に出てくるやきものに関するエッセイ。どれも品あってまた情緒ある文章。出口直日との対談は特に興味深かった。たま、木下杢太郎の詩にこうした文脈で出会うと、そのノスタルジアに思わず知らず痺れが来る。C
2011.01.11

矢張りうつわの極は壷だと観じるのは、何も入っていないことでも立っていられるその存在感なのだろうか、それとも何ごとも入ってしまうという豊かなる気分の為か。C
2011.01.10
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百マス計算などの「陰山メソッド」で有名な著者だが、言っている内容は極めてオーソドックスなものだ。何度でも主張されてよい事ばかり。朝は米を食えという点はいい。が、大阪府知事が全中学生に給食をと言っているのを、大阪府教育委員会委員である著者は如何に考えているのかを知りたい。D【送料無料】学力は家庭で伸びる
2011.01.09
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結局本著も殆ど使えないデータ。日本の大学という存在は、大学自体の教育システムや研究成果を比較するようなものではない、ということか。正も負もなべてTVが価値を決める世である。F【送料無料】ニッポンの大学
2011.01.08

冒頭から高橋某一郎の文学は読まれないだのなんなのと、ぴーぴー歎いている様があほらしくてうら悲しい。あんたの小説が面白くないだけ、と読者全員が思っているだろうに。この人、文学おちょくってここまで飯食ってきたのだから、おちょくる対象がなくなると困るのだろう。最後の宮崎駿、梅原猛、網野善彦らの対談が読み物、だが、梅原の「大きさ」ばかりが強調されただけだった。もちろんキョゴウという意味であるが。F
2011.01.07

アクリル絵の具とはなかなか便利なもの也、ということを知った。E
2011.01.06
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絵心を保つために線で描くというのはなるほどと思う。その他は、プリント一枚くらいの内容。E【送料無料】永沢まことの絵の描き方7日間
2011.01.05
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最初の一ページだけがちゃんとした文章になっている。その後は、解説文が延々つづく感じだ。写真も殆どない。無味乾燥とはこのこと。E【送料無料】名匠と名品の陶芸史
2011.01.04
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アイディアは面白いが、比較されている価値を反転させれば破壊力が数倍になっただろうにと思う。「村の6人が59パーセントの金にまみれて生きており、そのアホは全部アメリカ人だ」「村人の1人が大学などという所で人生をみすみす棒に振っている」等々。このままでは、近代社会の優等生による憐憫=ヒューマニズム=偽善ということになってしまうが。いづれにしても、ネットのメールで広まったくらいだから、底が浅い。E【送料無料】世界がもし100人の村だったら(総集編)
2011.01.03
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写真が満載で、入門書として優れた編集がなされている。国宝級のものから今も買えるものも一緒に載せているのがいい。値段がかいてあるのもいい。見ているだけで、陶磁王国日本の豊かさが楽しい。しかし、1500円で出版社はやっていけるのだろうか。C【送料無料】よくわかるやきもの大事典
2011.01.02
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解説も穏当妥当、ルビ(国学者としての)も付けてあり、国学さらには古典というものを学ぼうとするものにとって、最良のテキストとして提出できる良くできた入門書となった。いらんことを言わずきちんとした仕事がなされている。以て、著者の古典学問への姿勢と見るべきだろうか。しかし、「本来は」これくらいの事項は百科事典なり何なりを調べながら欄外に小さな文字で写しながら、自分のテキストを作り上げていくべきなのだろう。下地となる力はそういう地道なことからしかうまれないのだから。矢張り、至れり尽くせりの現代でもある。この著者、文部省の教科書調査に長く携わっていたという。本著の方法態度と今日の教科書に何ら通低するものがないのは如何なることなのだろうか。その点だけが、どこかで釈然としない。B【送料無料】本居宣長「うひ山ぶみ」
2011.01.01
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