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ぐだぐだ感。虚脱の笑い。何が足りないか? 勿論、EDGEだ。迫力であり、自棄と憤怒と唾であろう。落語大好き、これが戦後民主主義的パンク? もちろん、「シラネエヨ」と片付けられるのだろう。不様でへらへらのボンなのだが、実はこういう人間は結構、キムタクくらいの小器用さを持っているもの。それもそれでよい、か。やっぱり西鶴。縁なき衆生の一人。Fへらへらぼっちゃん
2010.01.31

鈴木氏の「話し合い」とは、如何なるものか。「もし天皇が居なくなったら?」という雑誌のいやらしい質問に答えた鈴木氏の言葉は、残念ながら悲しいくらい乏しいものと言わざるを得ない。E「男気」とは何かは遂に分からず。朝鮮人と喧嘩することなのか、中核派のデモについて行くことなのか、オカマ左翼を殴ることなのか。最後の中国訪問の章、少し期待して読んだが、矢張り、「三十三年の夢」は遠くなりにけり。F
2010.01.30
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高田保馬やジョージ・オーエル、デヴィッド・ライアン、都留秀人、猪木武徳の『文芸にあらわれた日本の近代』なる書まで出てきて、社会科学の新しい語り口がすらりと読める。D不謹慎な経済学
2010.01.29
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カッコのいいタイトルの割りに浅い。「いくしかないのだ」というボードリヤール的ダンディズムも新書なので決まらない。Fモノ・サピエンス
2010.01.28

”Knowledge is power”という事が信じられていた最後の時代に書かれた読書指南書。「知のゲリラ」や「知的武装」という言葉は、今や(当時も)格好悪いが、それでも、ニューアカデミズムなるものの軽佻浮薄に物足りなかった者にこのような知識人の存在があったことは、有難いことだっただろう。呉氏の良いところは、マルクス主義批判というよりも、渡部昇一や谷沢永一、山本七平といった「ビジネス保守」「新教養主義」をきちんと批判できるということだろう。白川静や葦津珍彦などの著書をど真ん中で読むことのできる言わば東洋的男気が、コンクリートにクーラーのアングロサクソン的書斎派に対陣する。読書案内も丁寧に書かれている。この著者には「近代」と正面から対決できる力量はある筈だと思う。C
2010.01.27

前者は台湾人による率直で平易な比較文化を巡るエッセイ。後者は新聞記者によるものとしてはフェアーで台湾を巡る政治経済的問題を理解する入門書として適当。小林よしのり氏『台湾論』と併せて。CC
2010.01.26

木村伊兵衛の写真と共に昭和を振り返る。が、木村伊兵衛の相貌や写真観、写真術に関してはほとんど何も書かれていない。タイトルに魅かれたので残念。写真は矢張りいい。編者(本屋)の怠慢。D
2010.01.25
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日韓併合100年を機に色々な論争が沸き起こるだろうが、本書は韓国人の著者によるものということだけでも有難い。日本人が書いた漫画「嫌韓流」の下品さ、さもしさ、低劣さが徒に、隣国への拗けた優越感を助長するだけだったのに対し、この憂国の情(勿論著者の祖国韓国)溢れる書が丁寧な日本語で書かれていることに、現代日本の貧しさを思うのである。徒に、韓国併合時代の我が国を肯定し、たやすく優越を手にする為に本書を利用すべきではない。こういうことは、きちんと理解した上で、一応腹の底に持しておくのがよい。やさしく支配された者の恨みは、厳しく支配された者の恨みよりも、時に大きいものであるから。B日韓併合
2010.01.24

経済学史の入門書としてよくまとまっている。、昨今の景気低迷や格差という言葉の流行によって、市場万能主義に対する批判が高まってきた。本書でも取上げられているように、アダム・スミスならば「神の見えざる手」ではなく、『道徳感情論』等の経済の倫理学的基礎付けという面にスポットが当てられるようになり、単純な市場信奉(実はそんな人は殆どいないと言っていいのだが)への反省が語られることはひとまず良しと言えるだろう。 本書は、経済学が現実経済とどのように戦い、どのように自らの学説を立てて来たのかという記述に関しては、大変分かりいいと思う。が、それ以上でも以下でもなし。「人文科学としての経済学」という見ようによっては一昔前の教養主義的な御題目を掲げるのであるならば、せめて導入のための試論くらい述べられていないと物足りない。 もう30年以上前に西部邁氏が『ソシオ・エコノミックス』(1975年 中央公論社)、つまり、「社会経済学」を学問的に自立させようとしていた試みなどは、現在になって大変有効であると思うのだが。D
2010.01.23

著者(ぺんネーム?)は1955北京生まれ、15年の軍人生活を経て現在、出版社編集主任。嘘か誠かいざ知らず、しかし、こういう類の書は一応日本人の書いたものより、その本国人の書いたものをまず、ということも大切かと思う。日本人が中国で割り箸をいっぱい生産するので、中国の森林はめちゃくちゃになったなどとトンデモナイ話もあるが、中国人の悪習慣や社会的問題を率直に書いてあるのはまずまずというところ。しかし、本書で書かれてあるような習慣の違いは、本当は欧米との相違とは比べ物にならないくらい小さい筈だ。近代の優等生である我々日本人の隠微なinferiority complexが、近頃の中国の風俗に対する過度の拒絶や偏見を生んでいるとしたら…。そして、近代の優等生が失脚することへの恐れが、我々の執拗な中国蔑視に繋がってはいないか。心ある日本人ならば本書に書かれてあるようなことを、ただ微笑んで面白がればよい。そして、中国の風俗に隠された知恵というものの本質へと、考えを深めていった方がよい。どんな国でも、汚らしい風俗はあるのだし、卑怯でケチな人間はいるものだ。D
2010.01.22

日本国が昭和という時代に持った壮大な夢、「満州」を作り上げようとした満鉄調査部、満洲官僚の岸信介、椎名悦三郎、星野直樹、日産コンツェルンの鮎川義介ら満洲人脈を語りながら、それが戦後の復興計画に継承されていく年代記。戦後の「日本的経営システム」(通産省の指導の下に統制的に行われる)の原版は満洲で描かれたグランドデザインにあったという。岸の「反共」「アジア連帯」「統制的計画」という基本的な姿勢は満洲で培われたのであろうことは、既に多くの論者によって語られており、そういった意味では新しい記述は見当たらない。戦後経済史に満洲というキーワードを入れただけの「入門書?」。D
2010.01.21
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