金房実加嬢と飲む。
ミカさんは天然スパイラルという劇団の主宰さん。
ミカさんとはかれこれ3年強の付き合い。勝手に戦友と思っている。
ボクはこの人の感性が大好きなので、彼女の芝居にはできるだけ足を運ぶようにしている。
こないだの「シャーベット・シェルター」を観に来てくれたので、感想を聞きがてら「串焼き」をかじる。
そして演劇論を交わしながら「炙りしめさば」を食らい、恋愛論に白熱しながら「夢見心地クリームチーズ」を舐めまわす。
恋愛論に関してはあまり共感を得られないボクだが、この人も負けず劣らずぶっとんでる。
ボクがバイブルにしている中山可穂さん著の「猫背の王子」という小説があるのだが、その中に劇団の主宰「王子ミチル」という少年のような中世的な女性が出てくる。そのイメージがものすごくミカさんんとかぶるのだ。
すなわち破滅的。すなわち幻惑的。すなわち卑猥。すなわち恐ろしく、なにより美しい。
以前日記に書いたのだが、初めて居酒屋で彼女を紹介された時は衝撃的だった。
「女豹が夜を着ている」
殺される。直感的にそう思った。
裂かれる、その爪で。もしくは喰われる、その牙で。
ミカさんはその日記を読み爆笑したらしい。でも本当にそう見えたんですもの。
二足歩行の豹が喪服のような黒いベールを被って居酒屋に現れた姿が。
それを聞いたミカさんは
「二足歩行の豹って恰好悪いんじゃない?」
と顔をしかめていた。
金房実加。とにかく素敵な女性であり、つまりはそんな素敵な豹なのだ。
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