ずっと昔、テレビドラマのシナリオスクールに通っていた。そこで、阪神淡路大震災を題材に「強がりでいいから微笑んで」というお話を書いた。
原稿20枚(10分)で収めるルールなのに、どう頑張っても収められず、30枚(15分)になってしまった。
それを持っていって、スクールの講師に、めちゃくちゃになじられて叱られた。
「テレビの尺は決まっている。あなたの5分のために、他のどこかで帳尻を合わせることになる。他の人の時間を奪うことになる。そんなことも分からないのか!!」
「テレビで精神疾患を扱うな!!キチガイどもに何を言われるか分かったもんじゃない!!」
「あれだけの大災害なのを分かってないのか。フィクションで扱うとしたら10年はかかる大災害だ!!被災者心情を考えろ!!被災者どもに何を(以下略)」
その作品を、どうすれば20枚に収められるかは分からないまま、叱られまくって否定されまくって萎縮して怖くなって、恐怖で、お話をまとめられなくなって、書けなくなって、筆を折った。
そんなことがあった。
その何年後だったか、トイレを題材でおばあちゃんが出てくる歌が大ヒットして、そのアーティストさんが紅白歌合戦に出場されることになった。
そのアーティストさんが、
「この歌は2番も聴いてもらえないと真意が伝わらない」
と主張したとかで、新人には珍しく、2番も歌われることとなった。
そのエピソードは、好意的な美談として、あちこちで紹介されていて、あちこちで何回も読んだ。
その年の紅白も、いつも通りに見ていた。
Perfumeのパフォーマンスを、やけに短く感じた。
「あなたのために、他の人の時間を奪うことになる」
を思い出していた。
Perfumeの短さは、もしかしたら私の思い過ごしだったかもしれない。それとも、やはりPerfumeががっつり削られて、他のアーティストさんの時間も少しずつ削られていたかもしれない。
その翌日あたりのNHKのお正月番組で、そのトイレの歌の人がどこかの会場で歌って、聴衆が感動して泣いているのが流れた。なんだか無性にイラッとなって、すぐにテレビを消した。
それが、そのトイレの人を見た最後になった。
もしかしたら、褒め殺しというか、あえて「好意的な美談」としてあちこちで紹介させて、分かる人には分かるようにしていた、のかもしれない。というのも思い過ごしかもしれないけれど、辻褄は合っている。
もし、これが本当だったなら、Perfumeにしてみれば理不尽だった。けれど、あのお三方なら「スタッフの皆さんがお困りなら」と引き受けそうな感じがする。そんなアーティストさんには「あの時はゴメンね。本当にありがとう!」と、その理不尽の二倍三倍のお返しがあって、業界で可愛がられて大事にされてきた、なんてあるかもしれない。
一昨年だったか、星野源さんが当初予定されていた曲を、イチャモンでしかないような理由で、割と間際で、曲変更させられることがあった。彼なりの強い思い入れがあった上での選曲だったろうに。
紅白のステージで、彼は確か、バックバンドなしで、ギターを抱えて弾き語りでのパフォーマンスで、終始険しい表情だった、と記憶している。(記憶違いであればご容赦を。)
プロとして、紅白の大ステージできちんとパフォーマンスを勤めながら、抗議の気持ちは隠さない。それは、ご本人の気持ちの話にとどまらず、迷惑を被ったバンドなど仲間のためでもあり、応援してくれているファンのためでもあり、変更させられた曲を大切にしてくれる人のためでもあり、後進のためでもある。だからこそ、取り繕った笑顔なんかでなく、怒りや憤りを敢えて隠さないのだと思った。
そして今年、星野源さんの新番組がNHKで始まる。これがまた松重豊さんと一緒。なんてステキだろう。とっても楽しみにしている。
世の中には、残念だけれど、理不尽が飛び交っている。
うまく避けられる人もいれば、避けられた時もあれば、理不尽にぶち当たってばかりの人や時もある。
ずっと順風満帆で挫折を経験したことのない人なんて、きっといない。
そこで理不尽を、うまくかわせず乗り越えられず、筆を折った私は負け組だ。
原爆ランプの女性グループが今後どうなろうと、個人的にどうでもいい。まあ、そういう人は、そういうことにしかならない。
この件を絡めて「NHKは受信料を返せ!」と言ってる投稿も多く見かける。気持ちは分からないでもないけれど、私はそうは思わない。
NHKには、受信料を払い続けて良かった、と私が思えるだけの番組を、誠心誠意で作り続けて頂きたい。NHKじゃないと作れない番組って、実際たくさんあるわけで。
現在、受信料を払わない、という選択がないのでは。
NHKを見ていないから受信料を払いたくない人は、もちろんいるだろう。それなのにシステムとして強制徴収しかなければ、NHKが反感買うのは当然。
払いたくない人たちが払わなくてもいいようにして欲しい。スクランブル放送を導入するなど、技術的にはとっくに対応できるはず。早急に柔軟に対応して欲しい。
あと、、、さすがに時流を読んでくれというか、NHKに限らずオールドメディアが、やたらと反日・反政府で辟易する。そういうのを喜んでるのがもしいたとしても、年寄りとかルサンチマンとか、偏った人だけでは。
また、特にNHKで、女性アナを男性が見下す扱いも不快極まりなくて気持ち悪い(それでNHKニュースを見なくなった)。
もう少し今時のまともな感性になってもらいたい。
ま、不快なものは見たくないから、わざわざ見ない。そこらは原爆ランプと同じ。
なんかまあ、そんなこんなでイラっとなってたので、すっきりしたくて吐き出した次第でした。
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